「生徒指導おもしろチャレンジ20」
家本芳郎氏「生徒指導おもしろチャレンジ20」(学事出版)を読む。つくづくやわらかい発想ばかりだと感心する。
前任校では生徒指導のことなど考える必要もあまりなかったが、今の学校はやはり別。どう指導していくは重要な課題である。しかしながら、どうも今の自分はストレートすぎるなあと思いこの本を購入したのである。
いくつも自分のためのヒントがあった。
「流行にはアバウトな指導」「危機を乗り越える力を育てる」「優先順位をくみかえよう」「子供たちと雑談しよう」「自慢大会で吹き飛ばせ」「もっと楽しようとと考えよう」「生徒指導に校長の出番を」等々・・・・。
子供たちへの直接的な指導は確かにもっともっと工夫があってよい。そして、ゆとりもだ。今の自分は結果を求めているので性急すぎる気がする。「子供と雑談」だって短い時間でしかできない。「教師が楽をして子供に力がつ」・・・・
表立ってこのようなことを主張するのは気がひけるが、そうやって浮いた時間でさらにいい教育ができるのだから、心の中ではそうしていくべきである。
家本氏の「知恵」から学ぶものは多い。
この本で感心することは子供たちへの指導だけではない。
「職場作り」と「日常の教育学」という発想である。職場作りの話などなかなか読むことはできない。サッカーやお笑いから学ぶ「日常の教育学」はこのサイト作りに共通する部分である。嬉しくなった。
考えてみれば自分は生徒指導で頼りとしているものはない。しかし、今まで家本氏の考えに学んできたものも多かったはずと考える。今はそれを忘れていたのである。
教科の授業と異なり、生徒指導は毎日が実践である。「おもしろく」実践していきたいなあ。
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