この6ヶ条でスタート!1単元の交流学習
自分の実践の中で、今年度実践を蓄積したいと思っているのが情報教育の分野である。特に「ちょっとしたIT活用」がキーポイント。校内でも「情報教育通信を発行します」と宣言した。どちらも、これからこのblogで発信していきたいと思っている。
さて、1月に2005年の教室を考える会 in みちのく第2回研究会が行われた。その時の発表資料を紹介する。
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1 「『日本一』のりんご・みかん」の交流学習
昨年度、担任する5年1組と静岡県細江町立中川小学校5年1組が交流学習をした。テーマは「『日本一』のりんご・みかん」。社会科の農業学習の発展として7時間で行った交流学習である。このレポートは、この学習を通して学んだ「交流学習・スタートのポイント」を6ヶ条にまとめたものである。
2 ここがポイント6ヶ条
第1条 教師同士がつながろう
交流学習前に担当の教師同士で直接会って話し合った。テーマ、仕掛け、教師の思い等を話し合うことにより、1単元のイメージが明確になる。「りんご作り・みかん作りが盛ん」いうことから、テーマを決め、掲示板とビデオ作りをメインに交流することにした。教師同士がつながり、話し合うことがよりよい交流学習への第一歩である。
第2条 交流の動機付けに力を注ごう
導入では子どもたちに、「交流したい」という願いを持たせることがポイントである。そのために交流の動機付けには最大限の工夫をする必要がある。今回は、「江刺りんごの味は日本一」ということを学ばせた上で、「伝えたい」という思いを引き出した。
第3条 便利なITツールを積極的に使おう
様々な交流方法のうち、今回は「はじめての共同学習」というサイトを活用した。掲示板を使い、物を交換した時のお礼、学習の進行状況、ビデオレターの感想の交流等を書き込んだ。画像添付もでき、実に便利なツールである。
第4条 実物の効果も生かそう
実物の効果も大きい。交流が始まってすぐにお互いの自慢であるりんごとみかんを交換した。それぞれりんごとみかんのビデオ作りをすることにしていたが、この実物交換で交流への意欲は加速した。
第5条 「刺激し合う関係」を目指そう
お互いが交流で仲良くなると共に、刺激し合う関係になろうと教師同士で打ち合わせをしていた。その手立てはビデオ作りである。「農家の喜び」「選果場」「歴史」等の6つの同じテーマを決め、班ごとに交流するようにした。班同士ということでより身近な存在になり、また制作途中で情報交換する過程で「自分たちもがんばろう」という意識になっていった。
第6条 教師も交流学習を楽しもう
子どもたちは交流学習を大いに楽しみ、記憶に残る学習となった。同時に私自身も「人と人がつながる交流学習の楽しさ」「子どもたちが燃える学習のすばらしさ」を感じることができた。私自身が一番交流学習を楽しんだと言える。
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