アンケートから学ぶ
今日はたまたま事務仕事でアンケート集計を二つ行った。
そのうちの一つ。研究に関わるアンケートで社会に関するものの話である。
この手のアンケートは過去に何度もしているので、子どもたちの傾向はだいたいわかる。それがだいたい当たっている。たとえば好き・嫌いで言えば、8割ぐらいは「好き・やや好き」にあげる。今回もおおよそその通りだった。他の項目も同様である。
しかし注目をするところがある。それは、記述式の部分だ。
今回なるほどと思ったのは、社会の学習の好きな理由の中に「女性の歴史が好きだから」というものがあった。もちろん女子の答えだ。
人物中心の今の社会で、出てくる人物のほとんどが男性だ。女子は数えるほど。しかも中心的な扱いも少ない。この間、NHK授業の関係で北条政子を重点的に取り上げたのがおもしろかったことであろう。女子で社会が好きではない子たちも、女性の歴史がどんどん増えれば変わるかもしれない。
その他にも、「昔の人がしたことが今どのようにつながっているかなと感じることができた」「今の日本とのちがいを見つけることができた」を役立ったこととあげている子がいた。これは歴史的なものの見方ができつつある状況だと思う。その点ではアンケートも役立つ。(特に少数意見)
なお、私が一番役立つアンケートは学期に一回行われている「子どもの悩みアンケート」である。この記述から、子どもたちの気づかない側面が浮かび上がってくる。貴重である。
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