『メディアとのつきあい方学習』
堀田先生の単著『メディアとのつきあい方学習』を読む。楽しみにしていた本だ。
本の題名にもなっているように「メディアとのつきあい方」がキーワード。14もの実践例をもとにわかりやすくその意義・方法を説いている。
現場にいる者からすれば、どうしても実践例に目がいく。その実践アイデアにやはり「なるほど」と感じてしまう。自分がNHK「体験!メディアのABC」のプロジェクトチームにいただけに特にそう思う。(この「体験!メディアのABC」のこともこの本の中に書かれている)
しかし、それ以上に有意義だったのは、第1章の「メディアが支える情報社会」と第2章「これからの情報教育~メディアとのつきあい方学習~」である。というのもここに堀田先生のメディア観、そして主張のおおもとが記されているからである。「観」があってこその主張だけに実践例の解説も明快である。
この本を読み、さらに自分なりの実践をしたくなった。第6章には「メディアとのつきあい方学習を推進するために」として「日常の活動に組み込む」「知識だけにとどめない」といった8条を提示している。これをよりどころに考えていこう。
これからの情報教育の必読書であるとともに、メディアについて考える多くの大人にぜひ読んでほしい一冊である。
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