水墨画に挑戦しよう1
社会の学習で「水墨画に挑戦しよう」という学習を行った。発展的な内容である。
学級通信より記録を紹介する。
■学級通信「6年1組物語」48号より
これは教科書に掲載されている水墨画(雪舟・四季山水図)です。今日からの社会科は特別に水墨画の世界を3時間にわたって学ぶことにしています。
最初は水墨画そのものについての理解です。
水墨画について知っていること、書かれていることを発表しなさい。
・絵の具を使わず、墨をといて描いた絵である。
・雪舟が画家として活躍した ・雪舟は中国で水墨画を学んだ
・風景を描いている ・中国から伝わった
・応仁の乱のころにはやった ・墨の濃さで描いている
・「山水長巻」といった作品がある等
これだけでも水墨画についてだいぶ詳しく理解できます。さらに資料集にある雪舟の子どものころのエピソード(お寺で、柱にしばられて涙でねずみを描いた)を知って、雪舟という人物にも興味を持ったようでした。
続いて「四季山水図」をじっくりと見させました。第一印象が大事です。
見た印象をずばり一言で言いなさい。
・細かい ・すごい ・難しい ・人の心が表れている
・立体的 ・その時代の様子がわかる・・・等
子どもたちは作品のすばらしさを感じ取ることができました。
さらにいくつか発問をして、山水図について理解を深めました。
ここで「なぜ水墨画がはやったのか?」と聞いたら、さすがにこれは難しかったようです。水墨画は禅宗の影響を受け、「心を静めて集中する効果」もあることを伝えました。子どもたちはこの視点に新鮮さを感じていました。(同じ室町文化の「茶の湯」にも通じます。)
まとめとして、「水墨画の特徴についてまとめなさい」と指示しました。
水墨画は墨だけを使い、風景をかいた絵であり、中国から伝わった。心をしずめる特徴を持ち、集中して描くことができる。水墨画は大切な文化である。
まとめで子どもたちの書いたもので一番多かったものは、「水墨画を一度はしてみるべきだ」というものです。子どもたちも実際に体験してみたいのです。
ということで、次の時間は実際に水墨画体験をすることにしています。今までの水彩画とは違った感じの絵になると思います。どのような絵になるか楽しみです。
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