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2004.07.05

水墨画に挑戦しよう3

水墨画の学習の最後の時間です。

■学級通信「6年1組物語」51号より

 2日に研究授業が行われました。社会科で水墨画の学習です。授業のおおよその流れは次の通りです。

1 本時の課題の確認
  水墨画で学んだことと伝えたいことをまとめよう
2 水墨画体験の感想の発表
3 もう一度雪舟の「四季山水図」を見て、体験により見方が変わったことを自覚する。
4 雪舟の生き方について理解を深める。
5 「学んだことと伝えたいこと」をまとめる。

 水墨画体験で学んだことをもとに、さらに水墨画の見方を深め、室町文化のすばらしさを改めて感じ取らせるという授業です。
 この中で感心したのが子どもたちの水墨画の見方です。雪舟の作品について、次のような見方ができていました。

 ・雪舟は実に細かいところまでかいている ・立体的だ
 ・かげもきれいにぬっている ・石や岩もうすくぬっている 
 ・濃さで遠近もわかる  ・家の中のところまで細かくかいている

 いずれも一回目では見えていなかった部分です。
 その後、子どもたちに「四季山水図」の実際の長さを教えました。子どもたちは数十センチメートルと思っていたようでしたが、実際には何と16メートル!2教室分の長さです。
 全部の山水図を一気にパソコンで見せました。その迫力に子どもたちからは、「すごい!」「芸術だ!」という声が自然に出てきました。
 最終的には次のように「学んだことと伝えたいこと」をまとめました。

 水墨画はとても集中しなければ書けない。実際にやろうとしてもむずかしい。水墨画で有名なのは雪舟である。雪舟は中国にわたり、いろいろなことを学んだ。雪舟のかいた四季山水図は16mもあり、よほど集中しないとかけない。 水墨画という大事な文化をぼくたちが守り続けることが大切だ。

 水墨画は一度かくと見方が変わるし、心を静めることもできるのである。水墨画が今も伝わっているのは、水墨画は他の絵とちがうようなことを味わえるからだ。雪舟は中国まで行って水墨画のよさを知ったのである。水墨画のよさを知り、これからも受け継がれてほしいと感じた。

 この水墨画の学習は子どもたちにとって、実に価値がある学習になったようです。

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