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2004.07.12

先生への手紙

学級通信 6年1組物語 第55号

 国語の書写の時間はN先生が教えています。1学期の最後の学習として「担任の先生への手紙」を子どもたちは書きました。
 「書写」の時間ですから、内容よりも「中心線をそろえて書く」「漢字とひらがなのバランスを考えて書く」というめあての方が大切です。

 しかし、私にとっては子どもたちの書いた内容が実に楽しいものでした。ふだんの私の授業について書いている子あり、自分の成長を書いている子あり、はたまた遊びのお誘いありと読みながらつい微笑んでしまうものばかりでした。
 いくつか紹介しましょう。文のあとの(  )は私につぶやきです。

■私は今まで授業の感想など、全員発表といわれたときなどしか言わなかったけど、今になって発表がたくさんできるようになりました。
(確かに発表する力は伸びました。討論は楽しんでいます。)

■私は漢字がとても苦手で、4年生までの漢字はなかなか覚えられずにいました。でも、5年生からは少しずつだけど覚えることができました。
(漢字を覚えることは、覚えることの他に「自信」もつきます。大切なことですね。)

■ぼくは、サッカーがすきなので、いつも練習しています。なので、サッカーがだんだん上手くなっていると思います。正寿先生もヒマな時間があ
ったらサッカーをしませんか。楽しいですよ。
(お誘い、ありがとうございます。今度ぜひ一緒にしましょう。)

■先生と2度目の1学期はいいことが沢山ありました。一番はテストの点数がとてもよくなったことです。今まで平均80点ぐらいだったのが、6年生になってから、90点、100点ばかりです!
(それはすばらしい!努力したからですね。)

■正寿先生の授業は毎日、とても楽しいです。正寿先生ならではのパソコンの授業もたくさんしたし、社会で特別に水墨画も体験したし、ビデオも見たりしました。正寿先生ががんばっているのだから、ぼくもがんばろうと思いました。
(最後の一文、グッと来ますね。お互い、がんばりましょう)

■いつもいろいろなことを教えてくれてありがとうございます。正寿先生の学級になったとき、初めて男の先生でびっくりしました。1組になって何日かたったころ、勉強が楽しくなりました。研究授業がとても多くてたいへんなときもありました。
(研究授業が多いのは「プレッシャー」という子もいるし、「関係ない」という子もいます。どちらも本音ですね。)

■ぼくは、キーボード入力がうまくなかったけど、正寿先生のおかげでちょっとだけうまくなりました。水泳で最初はあまり泳げなかったけど、正寿先生のおかげでうまくなったような気がします。
(「ちょっとだけ」「気がします」に笑ってしまいますが、成長はうれしいです。)

 子どもたちの手紙から、自分の授業のこと、子どもたちへの接し方、ふだん考えていること等、いろいろなことを学んだ気がします。
 また数ヶ月後、今度は私が子どもたちに手紙を書かせてみたいと思います。

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