「指導」を深く考える本
『教育力をみがく』(家本芳郎著・子どもの未来社)を読んだ。(アマゾンはこちら)
学級づくりでの「指導」を考えるのにぴったりの本である。
たとえば職員朝会で「このごろ廊下を走る子が増えています。学級で指導してください」というように、言われることがある。「指導」という言葉は便利だ。頻繁に使われる。
さて、その「指導」だが、担任が学級に行った時、多くの場合には単なる注意だけにとどまっていないだろうか。今日の講演会でも家本先生は、「いかに注意しないで指導をするかを工夫すること」の大切さを説いていた。全くその通りであろう。朝から教師の注意ばかりだったら、子どもたちもやる気を失うだろう。
この本にはその指導の例が具体的に紹介されている。廊下歩行の話、紙くずが窓から捨てられていた時の話等、実際にある話だ。集会時の子どもたちの座り方を研究した話などは痛快だ。むろん、その指導の背景には家本先生の深い思想がある。
指導をおもしろがって楽しんでいる・・・。自分もかくありたい。
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