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2004.09.06

作ろう!「宮沢賢治の世界」を

 昨年書いた原稿です。本当は本になるものだったのですが、諸般の事情により出版をしないということで、ここに掲載をします。
 テーマパークから授業作りを学ぶということで書いた内容です。岩手は宮沢賢治の出身地。花巻に行けば宮沢賢治記念館・童話村があり、多くのファンが訪れています。この二つの施設をベースにした授業プランについて書いた原稿です。2回に分けて掲載します。

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作ろう!「宮沢賢治の世界」を ~テーマパーク「宮沢賢治童話村」をベースに~
(総合・6年)

1 テーマパーク「宮沢賢治童話村」をどう生かすか

 テーマパーク「宮沢賢治童話村」(以下「童話村」と略す)は、岩手県花巻市にある賢治の童話の世界を楽しむ「楽習」施設である。メイン施設の「賢治の学校」、ログハウスの展示施設「賢治の教室」、そして「銀河ステーション広場」「妖精の小径」等の野外施設がある。
 このうち一番楽しむことができるのは「賢治の学校」である。「ファンタジックホール」「宇宙」「天空」「大地」「水」の5つのゾーンからなり、宮沢賢治の童話の世界に入った気分になる。まさにファンタジスティックそのものである。たとえば「大地の部屋」はコンチュウと草木の巨大ジオラマである。周囲には大きなカマキリが自分を狙っている。頭上を見ると猫が飛び越えている。まるで自分がアリになったかのような不思議な気分になる。
 童話村ではこのような異空間に浸ることができるでは、このテーマパークをどのように子どもたちの学習に生かすか。次のように考えた。

  童話村をベースに、子どもたちなりの「宮沢賢治の世界」を教室内に作る。

 賢治の作品から自分たちが感じた世界を、さまざまな表現方法で教室内に作ってみる。そのための発想のヒントが童話村なのである。

2 「作ろう!『宮沢賢治の世界』を」(総合)
(この内容はプランである。子どもたちの反応もあくまでも「予想される反応」である。)

 (1) 「宮沢賢治の作品に浸ろう」(3時間・課外)
 子どもたちは国語の学習で「やまなし」を学習した。その発展として総合で宮沢賢治の他の作品を読む。「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「どんぐりと山猫」「よだかの星」「セロ弾きのゴーシュ」等である。予定していた授業時間(2時間)内で全て読み終わることができない場合には、家庭で読む。なお、学校の図書館には児童数分の童話がないと思われる。子どもたちの家にある本や公立図書館の本を借りて読むようにする。
 読後に原稿用紙1枚程度に簡単な感想文を書く。その感想を数人発表し終わった後、子どもたちに言う。

  みんなは今、すてきな宮沢賢治の童話の世界に入っていましたね。その感じたことを今度はみんなが作品にして教室内に表現してみましょう。「賢治の世界」をこの教室に作るのです。

 子どもたちから「どうやって?」という声があがる。『どうやったらいいでしょうね』と逆に聞くと、「絵に描けばいい」「博物館みたいにすればいいよ」という反応が返ってくる。次の時間まで各自で考えてくることにする。


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