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2004.10.23

見方の広がりを実感

昨日の社会の授業。
大日本帝国憲法について触れた。
いくつかの条文を一斉に音読。内容を確認。「天皇に主権」「自由は認められたが制限があった」といったことを子どもたちは知る。同時に今の憲法についても簡単に触れる。教科書では(下)の内容である。国民主権や軍隊の位置づけの違い(子どもたちは常識的に知っている)を確認する。

その後、子どもたちに聞く。
「帝国憲法についてどのようなことを思いましたか」
当たり前であるが、「軍隊に必ず入らなければいけないのはなぜだろうと思った」「集会や言論で制限があるのは不便」といった「現在」の価値観での発言が続く。
これはある程度意図した部分である。その後、「君たちの発言はいつの時代をもとに考えたものですか。そう、今ですね。では江戸時代や憲法前の明治時代と比べたらどうでしょうか?」と切り返そうと思っていた。

そうしたら一人の子が発言をした。
「今の憲法とは違う点はあるけど、その前の時代に比べたら、法律のもとになる考えができたのでいいと思う」
憲法の内容自体は今の方がいいが、その時代に憲法ができたこと自体を評価する発言だった。即ち、「その時代」の観点からの発言だった。
この発言により私の準備していた切り返し発問は不要になった。そして、「O君の発言は他の人のと違う。どこが違うか」と問い、見方の学習にスムースに移っていくことができた。
社会で「歴史的な見方・考え方を深める」点を重視しているが、その広がりを実感した15分間だった。

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