「初等教育資料」
昨日の校内全体研究会は社会科部会の担当だった。
本校は4教科の研究をしており、各教科一人ずつが代表で全体研究会を行う。他の先生方も一人一回は研究授業をするが、それは部会研究会となる。私は社会科部会の部長であり、今回は授業者を支援する立場だった。
研究会では部会としての考えを述べることになる。
今回その点で役立ったのは「初等教育資料」(東洋館出版社)という雑誌である。文部科学省の発行。政府刊行物だけに安い。税込みで320円。しかも1ページが上質の紙を使用している。丁寧な雑誌作りで、各ページのわきには「初等教育資料 平成16年10月号」というように書かれており、引用しても何の文献かわかるようになっている。NOは最新号が786号なので増刊号の発行を考えたら50年以上は発刊されている雑誌と思われる。教師3年目から17年間、継続して購読している。
この雑誌、購読した直後は斜め読みである。それでいいと考えている。
というのもこの雑誌に限らないのだが、「教育雑誌はあとで辞典のように引くもの」というように考えているからだ。
その場で役立たなくていい。あとて「社会科関係で本校テーマに関係ある文献がほしい」という時に、初等教育資料にはそのニーズにあった原稿が多く書かれている。
たとえば、「発展的な学習で何かないか」といって探したら「『確かな学力』を育てる学習指導の工夫改善(社会)」という記事がバックナンバーにあった。「評価」も同様である。「指導に生きる評価の推進」があった。どちらも教科調査官による概論と具体例の紹介と理論づけが示されていた。
このようにバックナンバーを保存しておけばまさにオーソドックスな研究の理論づけに大いに役立つ。地味だが頼りになる存在である。
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