アンケートから考える
某アンケートを昨日行った。その項目の一つにちょっとドキドキする内容があった。
「学校であなたは先生に大切にされていると感じますか」
評定は4段階。「ふつう」はない。担任であれば当然のことながらこの結果が気になるはずだ。人を見る目が育っている6年生であればなおさらだ。
結果の明言は避ける。ただ、今後急遽対策をとらなければいけないということはない。今の学級経営を維持しつつ、さらに前進すべきといったところである。
20代の頃はこのような子どもの声を聞くアンケートをよくしていた。「先生の通信簿」や「有意感アンケート」等である。「子どもの声から学ぼう」という考えで、きつい結果が出ても「未熟だから」と素直に反省をした。
そのうちこのようなアンケートは興味がなくなった。それは自分の仕事にある程度自信を持った時期に比例をする。自分なりのやり方が身につき、「これでやれば大丈夫」と思うようになった。
ところが今回改めて子どもたちの声を聞いて「そういう思いだったの?」という子がいた。自分ではよく声をかけていたので意外だった。頻繁の声がけをしても「大切にされている」と思われなかったということだ。これは自分の接し方を考えるいい機会になった。
全員に「先生は自分を大切にしている」と感じさせるためには、授業と同等以上に力を注がなければいけないと思う。
Comments
ありがとうございます。娘さんの「工夫」、よくわかります。6年生だと「記名をするのだから、本心は書けない」という子も出てくると思います。
声がけは全くその通りです。数多く声をかけても実りのない言葉であれば、子どもたちには響きません。たった一言でも重みのある言葉もあります。その点では一人一人に応じて変えています。
大事なのはどの子も「先生は自分のことを見守っている」という思いを感じてもらうこと。学級一人一人を見守り、大切にしていることはどの担任の先生も同じなのですが、それらが子どもたち伝わっていない、あるいは方法としてまずい時には「事実」になりません。その点が担任としての難しさですね。この点は自戒しながらいつも子どもたちと接しています。
Posted by: サトマサ | 2004.10.09 06:04
実は、数日前に、小6の娘のクラスでも、担任以外の教科の授業時に「担任をどう思うか?(希望・要望を書きなさい。)」みたいな記入アンケートを突然書かされたということを聞きました。
彼女は、少々いつもの字とは違う書き方(字)にして、とりあえず気をつかって記入してみたというけれど、「先生は女子に厳しすぎる。男子には甘い。」みたいなことを書いたと聞きました。その翌日から、担任教師の態度が多少よくなったといい、違って見えるといいます。本当かしらと思いますが。。。
私の経験からいうと、担任から声掛けされて嫌な思いに陥ったことはありません。それでも時には、先生の言葉(声掛け)が良い言葉に聞こえる時ばかりではなく、自分(生徒)が期待する言葉でない時などは、かえってガッカリしたり、ショックだったりした記憶があります。
声掛けが多いから大切にされているとは、直結するものなのでしょうか?それぞれの生徒の先生に対する求め方も違うだろうし、同じ言葉を聞いても感じ取る側の感覚によっても、受け止め方がかなり違うことがあります。
何よりも大切なことは、生徒に歩み寄ることではないかと思います。中には照れ屋さんだっていますし、近寄られるのが苦手な子だっています。また、声掛けられても、何て答えてよいか・どういう風に返事をしたら良いかで悩む子だっています。声掛けが苦痛に思う子だっていますよ。
それを見抜いてこそ、一人一人の声掛けが・接し方が・歩み寄りが出来るのではないかと思います。そして、またノートに・テストに・書き取り帳に・計画帳などに一言添え書きするだけで、喜べる子だっているし、頑張ろうって思える子だっているし、先生が私のことをしっかりみていてくれていると思う子だっています。
子ども一人一人、大切にされているという感覚の違いがあるということを理解することも大切かと思います。
子どもだからこそ、率直な意見が聞けるかもしれません。「子どもの声」は、結構、きつい厳しいものがありますね。私はいつも実感しています。子どもも大人も期待はずれな言葉は聞きたくないものですよね。
Posted by: kimukimuサマンサ | 2004.10.09 00:08