「青い目の人形」 1
昨日行った研究授業、「青い目の人形」の授業記録である。といっても誰かが正確な記録をとっていたわけではないので、学級通信をそのまま転載し、記録に代える。
学級通信 6年1組物語 第115号
青い目の人形 1
昨日は研究授業でした。他の学級は午前授業。「6年1組は16日は特別に5時間目まであります」と以前子どもたちに告げた時には「エー」という声でした。当然ですね。
あわてて「昼休みは校庭、パソコンルームが独占できます。使い放題です。さらに1時間多く勉強するから、家庭学習もなし」と話して子どもたちも納得しました。(というより、とっても喜んでいました。確かに学級の友達と1時間も自由に校庭を占領できることはこんな日以外はありません。パソコンルームに行った子たちも同様でした。)
研究授業で行った教科は社会です。題材は青い目の人形です。これは教科書にも取り上げられているものです。
どのような運命をたどった人形かといえば、アメリカのギューリック博士が、約1万3千体もの青い目の人形を国内から集めることを呼びかけ、1927年日本に贈られてきたものです。
最初は「友好の使節」と言われ、日本でも大歓迎されました。人形は全国の小学校や幼稚園に贈られ、水沢小学校にもあったようです。
しかし戦争が始まると「敵国人形」ということで、こわされたり、焼かれたりしました。それでも、「焼くのはかわいそう」とあちこちに隠したり、保存したりして現在全国で300体残っています。
写真の人形は江刺の愛宕小学校に保存されているものです。私の初任校であり、当時から機会があるごとに子どもたちにも紹介されていました。
この存在が今回の授業のヒントになりました。事前に愛宕小学校に行き、写真を撮らせてもらったり、資料を借りたりして授業の準備をしました。インターネット上で「青い目の人形」というキーワードで検索をすると、ここでも様々な青い目の人形に関わる話がわかると感じました。
さてさっそく授業のことについて紹介をします。
1 青い目の人形について写真を見せ、感想を話し合う。課題を設定する。
最初に全国の青い目の人形の写真4枚を子どもたちに見せました。興味深げに見る子どもたち。感想や気づいたことを聞きました。
・青い目の人形だ
・これはアメリカから贈られたものだ
・髪の毛が金髪
教科書に出ていること(子どもたちの半分は予習をしていてすでに読んでいました)もあり、子どもたちは青い目の人形ということにすぐに気づきました。
でも、「どのような運命をたどった人形か」ということはわかりません。
そこで 青い目の人形について知り、考えたことや伝えたいことをまとめようという課題を設定しました。そして学習の進め方について確認をしました。
続きは次号で。
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