青い目の人形2
学級通信 6年1組物語 第116号
青い目の人形 2
2 友達のプレゼンや資料から青い目の人形について知る
この青い目の人形は教科書にわずかに掲載されているだけです。子どもたちは、調べようにも手立てがありません。
そこで今回は次の2段階で詳しく調べることにしていました。
① あらかじめ調べた友達のプレゼンを聞き、概要を学ぶ
② 教師の資料によりくわしく学ぶ
最初に友達のプレゼンから「青い目が贈られた理由」「その後の運命」「水沢小にも贈られた青い目の人形」等について学びました。これは、パソコンからスクリーンに写真と文字で写す形のものです。
概要がわかったら、私が提示した資料で深めます。私からは「青い目の人形 憎きその敵」という見出しの当時の新聞をプリントにして配布しました。当時の新聞を読み取り、感想を聞きました。
・「贈られたものを戦争だからといって焼くことはない」
・「人形は悲惨な運命だ。このようなことをしてはならない」
といった発言が続きました。今の考えからすれば当然のことです。
ただ、当時の立場にも立たせたいと考え、「もし君たちが当時の小学生だったらどういう行動をとりますか」と聞きました。そうなるとさすがに「自分も同じ行動をとらざるをえない」という子がほとんどでした。
この後、人形を命がけで守った人々の紹介をしました。
そして中心となる発問です。「青い目の人形は何のシンボルですか」
・戦争をなくすため ・平和を訴える ・戦争反対 ・人類平等 ・平和を取り戻すもの ・過去の戦争の歴史
青い目の人形が単なる人形ではないことを子どもたちは考えました。
3 考えたこと、伝えたいことをまとめる
子どもたちからは、次のようなまとめが出てきました。
・青い目の人形は、日本とアメリカの友好のために贈られたのだが、戦争に時にほとんど焼き捨てられてしまった。青い目の人形は平和を取り戻すために大切な人形だからこれからは大切にしてほしいと思った。
・青い目の人形は「平和を」という考えでアメリカのギューリック博士から贈られたが、戦争が始まりやかれたり、串刺しにされたりした。気持ちを裏切ってこんな事はしてはいけないと思った。
・青い目の人形はたくさんの歴史があり、願いが込められている。青い目の人形は平和のシンボルでもあるので、これからは大切にしていくべきだと思う。
・青い目の人形は戦争でたくさん焼かれてしまったが、残りの数少ない人形達が戦争のない平和な世界をのぞんで博物館などで大切に保存されている。かわいそうに思って保存していた人達がすごいと思った。
一人一人が十分に「戦争と平和」について考えたことがわかります。その点で価値ある学習ができたと思います。
※国語で短歌の学習をしましたので短歌にもしてみました。
・戦争で焼き捨てられた人形は平和を願う宝物だよ
・歴史ある青いひとみの人形は戦争なくす平和の証
・人形は平和を願うシンボルだみんなの願いつまっている
・小さい目青い目そしてきれいな目その目で平和を訴えている
Comments
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
「青い目の人形」に関係することもとりあげました。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
Posted by: kemukemu | 2007.11.30 23:37