「学校間交流学習をはじめよう」
「学校間交流学習をはじめよう」(稲垣忠編著 黒上晴夫・中川一史・堀田龍也監修 日本文教出版)が発刊された。「こんな子どもたちを情報教育で育てたかった!」と本の帯に書かれている通り、インターネットを活用した学校間交流学習についてディープに書かれている。
「ディープ」と書いたのには理由がある。240ページに情報がぎっしり詰まっているからだ。理論はもちろん、実践も11本。しかも研究者のコメントが入っている。資料編も充実しており、Q&A、監修者3人による座談会、ワークシートもある。まさにこれ一冊で学校間交流学習の魅力、方法、指導、理論がほぼ網羅されているのだ。筆者の稲垣先生のアシストで、私も1実践を書かせていただいた。「味・日本一」のりんご・みかん交流(静岡の藤原先生)である。
この交流学習で初めてIT関係のプロジェクトに入らせていただいた。1年前のことである。それから自分の情報教育実践が激変した。もちろんプラスの方向にである。堀田先生にいくつかのプロジェクトに誘っていただき、そのたびに大きな学びをしている。その点でもこのりんご・みかん交流は自分にとっては、忘れられない実践である。
交流学習をしている人はもちろん、興味を持っている人であれば絶対にお得な一冊である。ちなみに稲垣先生はまだ20代。私が初任で担任した子どもたちと同じぐらいの年令である。
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