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2004.12.11

一球が変えた人生

今朝、昨日録画しておいたNHK「にんげんドキュメント 球児たちの延長戦」(だったかな?)を見た。
今から25年前の高校野球・箕島対星稜戦の球児たちのその後を追った番組だ。
同じ高校3年生だった自分もテレビでこの戦いは見ていた。延長戦であと1アウトというところまで追いつめられた箕島が、2度もホームランで追いつくというまさに想像できない展開だった。最終的には延長18回で箕島がサヨナラ勝ちをする。そのドラマチックな展開にテレビの前で興奮したのを覚えている。
その球児たちがOB戦をするということで、その様子を個々の選手にスポットライトをあてたものである。

その中のキーワードが「一球が変えた人生」である。想像できる場面があった。あと1アウトで終わりの時に星稜の一塁手が平凡なファールフライを芝生に足をとられて、転んでしまったのである。歴史に「もし・・・」は禁句だが、転ばなければ間違いなくゲームセットで、箕島の春夏連覇はなかったであろう。
その選手のその場面もやはり出ていた。その後も「あの転んだ一塁手・・・」というレッテルはずっとついてまわったとのことである。(でも相手監督が励ましていた。この心の交流、すばらしいと思った)

それ以上に印象的なことがあった。
それはそのファールフライを打ち、その後ホームランを打った選手のことだ。当時2年生だったその選手はその一球のホームランが忘れられず(それはそうだ。檜舞台での記憶に残るホームランだ)、翌年もホームランばかり狙うようになった。その結果打順も下がり芽が出ず終わる。
プロに行ける逸材。本人も目指していた。映像の中で彼は「(ホームランを打った)あの一球がなかったらプロに行っていたと思う」とつぶやいていた。(もっとも最後には前向きに考えが変わっていたが。)

このエピソードを見て、自分のことを考えた。順調に行っていて自信を持ち、逆に見落としていることがあるのではないか。たとえば「子どもたち全員と話す」という数年前だったら当たり前だったことも、今できない日がある。その日のスケジュール(休み時間や放課後も指導がある日)で難しい日があるのは確かだが、恐ろしいのは「話ができない」ことを「あ~あ、あの子にこう言えばよかった」と後悔する度合いが少なくなっていることだ。
「自戒しなければいけないことがある」と感じた番組だった。

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