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2005.01.31

あこがれの実践家から学ぶ

学級通信 6年1組物語 第147号より


■「先達に学ぶ」ということは、どのような場合でも大切と言われる。これは、教師の世界でも同様である。
 有田和正氏。筑波大学附属小学校教諭、愛知教育大学教授を歴任されて平成11年の3月にご退職された。私にとっては、授業そのものについて目を開かせてくださった大恩人である。

■昭和60年。教師になって1年目。氏の名前を知った。実践を多く公開されているらしい。著書もたくさん。だから、雲の上にいる人という印象だった。

■教師になって2年目。わざわざ宮古に講演に来るという。「絶対見逃せない。」
 当時江刺に住んでいた私は車で3時間以上かけて、話を聞きにいった。子どもを見る目の大切さ、子どもの意欲をどう育てるかについて熱弁をふるってくださった。それもユーモアたっぷりにである。まさに名講演。「自分も何かをしたい」という気持ちにさせられるようなすばらしい講演だった。

■教師になって3年目。多くの著書を読んでいくうちに、「やはり氏の授業をみなければならない。氏が鍛えた子どもたちを見なければならない。」と感じ、友人と東京の有田学級に参観に出かける。
 2月。夜の新幹線から外を見ると雪であった。
 氏の授業は9時からである。全国的に有名な氏のことである。学校では授業できない。参観者が数百名にのぼるからである。だから、当日は7時に会場に行った。それでも私たちより早く来ている人が20名ほど。
 授業が始まってからは、子どもたちの熱気ある発表ぶりに圧倒されっぱなしであった。3年生の社会科。教師が問いを発するたびに、次々と自説を主張する。「教師に対しても論争を挑んでいる・・・」そんな感じだった。
 「どうしたら、あれほど表現力のある子たちが育つのだろう」
 「どうしたら、あれほど調べてくる子たちが育つのだろう」
 感動と疑問が大きく、大きく残った。

■それから授業で、有田氏を追うことを始めた。
 氏が授業したとおりに資料を使い、同じ問いをする。まずは真似をすすることから入ったのである。しかし、有田学級のような子どもたちにはならない。当然である。下地が違うのだから。
 そこで、子どもたちの実態に応じて自分なりに変化を加えてみた。問いもオリジナルのものを加えてきた。
 少しずつではあるが、社会科では楽しい授業ができるようになってきた。現在でも、社会科は自分が特に力を入れている教科の一つである。
  
■自分がたくさんのことを学ばせてもらったお礼に有田先生に手紙を書いたことがあった。
 すると、和紙に毛筆のご返事をいただいた。これには恐縮してしまった。
 超多忙な生活の中から一教師への返信を出していただけるとは・・・。
  後で知ったことであるが、有田先生は一日に十数通は手紙を書いているとのこと。頭が下がる思いである。

  教師として一つのテーマを持つことです。それも、より具体的なものがいいです。たとえば、発問だったら、発問をずっと研究していけばものになります。がんばってください。

  こう書かれていた手紙は、私にとっての宝物になった。

■「いつか有田先生に佐藤学級の授業を参観していただきたい」・・・いつの日からかそんな夢を持つようになった。もう10年以上前からだ。でも、それは夢で終わってしまうのかなと思っていた。
 ところが縁があり、その夢があさって叶うこととなった。今までの教師人生の中でのあこがれの先生にめいっぱい1時間授業を参観していただける。しかも、授業後はコメントまでいただける。まさに「夢は叶う」という言葉通りだ。

■あさっての研究授業はこのような授業です。今までで一番緊張すると思います。でも、それは心地よい緊張感です。子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。

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2005.01.30

指導案の型

3日後に控えた社研授業の指導案を一通り書いた。明日、前時の授業を行って若干の修正はあると思うが、90%は完成である。

さて、今回は校内研究会ではない。あくまでも地区の社会科研究会の一提案授業として行うものである。
そこで迷ったのが指導案の型だ。
「校内研ではないのだから、自分の好きな形式で指導案が書くことができるなあ」と思っていた。ところがいざ書き始めてみると、「基本的には校内研の型の方がわかりやすいのではないか」という結論に達した。それなりの研究を経てきている型にはよさがあるのだ。

しかし、書いてみると何か一つ、本時についての自分の伝えたいことがあまり書けていないと感じた。「型」の通りに書けばそれは当然である。これは「型」の限界である。
この点については、別紙として「授業者から」という特別プリントで考えを伝えようというアイデアが浮かんできたので実行してみることにした。

型プラス特別プリント。両方のよさが組み合って、自分の授業プランがうまく伝えられそうである。

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2005.01.29

保護者・GTともメールで連絡

今日、英語活動で来ていただくGT(ゲストティーチャー)の方とメールで何回かやりとりをした。GTの方がプランを作成する。添付ファイルでプランがあり、ワークシートも示してくださった。こちらからはすぐにコメント。修正案がまた来て、1時間目の内容がほぼ固まった。
このようなやりとりをするとつくづくメールは便利と感じる。電話なら、こうはいかない。ファックスにしてもプリントアウトや送信の手間(何枚もある)を考えたら、「絶対メールで」と思ってしまう。

これは保護者の方との連絡も同様だ。今年のPTAの学年委員長さんとはメールで打ち合わせをしている。お仕事の都合でその方が連絡しやすいからだ。

もっともこのようにさせていただいているGTや保護者は限られている。基本的には電話や連絡帳が圧倒的に多い。
でも来年は個人メールアドレスを学級通信等に記してみようかなと思った。メールの方が便利という保護者のためにである。そのような対応も考えてみたい。

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2005.01.28

ひまわり社HPマガジン

ひまわり社ホームページに月一回、教育実践マガジンを連載しています。2月の内容として次の3本が掲載されています。こちらからご覧ください。
1 学級づくり「手作りボールホッケーで心も体もほかほか」
2 授業「世界の国々を調べ、『学級世界共同宣言』を出そう」
3 気軽なIT活用⑪ 校内研究会や保護者会で気軽にプレゼンしよう

寒い中でも元気に遊び、顔が真っ赤になる子どもたちが好きです。そのように仕掛けるのも教師の役目。ホッケーや変則ラグビーは子どもたちが熱中をします。今年はまだしていませんが、その日がくるのが楽しみです。

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2005.01.27

文科省HPに注目

堀田先生のweb経由で「初等中等教育における教育の情報化に関する検討会(第1回)議事概要」が文科省ホームページにアップされていることを知った。1月6日にあったもので、注目していた会議だ。このように議事を読むことができるのは有難い。
さっそく読んでいくと、これからの情報教育を推進していくことで重要と思われることが、参加者から提案されている。たとえば次のようなことだ。

・情報化により学力がアップすることをPRすることが大切 
・如何に「うまく使えるようにするか」のモデルを示すことが大切 
・大切なことは、保護者などにITを活用した教育の意義を知らせること
・体系化、明確化が進めば、教員は、それのみを行えばよいと考えるようになり、教育現場での発展的な教育が阻害されることもあることを念頭に置くべき 

実践者として自分がすべきことがずばり書かれている。このホームページをリンクしていくと、この会議の資料も見ることができる。
昨年、14年発行の「情報教育の手引き」を読み、「しっかりと読みこなして学ばなくては」と思った。今回のこの会議も同様だ。文部科学省のホームページに注目。

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2005.01.26

自分に足りない部分

 ここ数日社研の授業構想に悩んでいる。理由は切り口の決め手を書くからである。昨日読んだ文献の中に有田先生の「おんどるの授業」があった。おんどるを切り口にして、韓国の気候、生活、エネルギー、農作物というように発展的に学習を展開していくのである。実に魅力的だ。むろん当時の学習内容と今の内容は違う。方法についても昨日書いたように学習指導要領解説書に基づけば、「一つのものを切り口にして提示された課題を調べていく」という形は難しい。

 この有田先生の実践に魅力を感じる理由は、教師自身が教材開発している内容をストレートに子どもたちに提示し、子どもたちが張り切って調べているからだ。きっと調べた内容が話し合いで高まり合い、教師の出した課題を子どもたちが乗り越えていく授業になったのだろう。この「本格的に追究し、教師の考えを乗り越えようとする子どもを育てる」というところが自分に足りない部分と改めて思う。

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2005.01.25

原典は大切

2月2日の社研に向けて学習に取り組んでいる。
今回行う単元は「世界の人々とのつながりを広めよう」というもの。6年生で世界各国について学ぶものである。教科書を読むと子どもたち一人一人が興味のある国を選んで調べ、発表会を行う形になっている。

最初単元構想をする時に、「教科書のこのパターンはオーソドックスだが、他の展開はないか」と考えた。たとえば、一つの国を全員で追究する。外国在住経験のゲストティーチャーを可能な限り招く。特徴あるネタを発問を工夫して追究させる・・・等。いろいろと文献を読む。そしてその中で、学習指導要領の解説書を見て「こんなことまで書いているんだ」と改めて感じたことがあった。

そこには具体的な指導法まで書かれていたのである。たとえば・・・
・教師が最初に日本とつながりが深い国を数か国取り上げる。
・児童一人一人が興味・関心に基づいて調べる国を1か国選択する。
・資料の量に大きな違いが生じることがないようにする。
・たとえば留学生を招いて話を聞く活動が考えられる。
・地形、気候、産業、人口を調べるのが趣旨ではない。

なるほど。これぐらい書かれていれば、「オーソドックス」と思えた展開が実は一番「適切」ということに気づく。ふだんあまり見ない学習指導要領の解説書。いわば原典である。きちんとその原典を読むことの大切さを感じた。

もっとも教科書は発表で終わっているが、それだけでは深め方が足りないと思う。やはり教師が深める部分は必要と思われる。その点についてはこれから検討していく。それが今回の社研の研究授業のポイントになるはずである。

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2005.01.24

教科書を教材研究する2

■ 韓国の教科書より

 2月に地区の社会科教育研究会で研究授業を行うことになっている。韓国を対象に行うことにした。いくつか理由はある。
・韓流ブームであり、子どもたちの興味が高いこと
・歴史的なつながりがあり、(上)の教科書にも資料がいくつも掲載されていること
・似た文化を持ちながら、違う点も多いこと
・歴史的なつながりが深い分、韓国から日本を見れば・・・といった複眼的な視点を育てられること・・・等

 さっそく参考文献を探しに市立図書館へ行った。その中で「韓国の教科書を読む」(斎藤里美編・明石書店)に興味を持った。小6と中3の教科書の一部が掲載されている。
 他国の教科書は今まで読んだことはなかった。算数は日本の小6とほぼ同じだし、社会は班ごとに歴史を調べた結果を掲載している。これも日本によくあるパターンだ。
 そんな中、明らかに日本と違うのは道徳だ。たとえば小6で次のようなものが題材になっている。

・どのような国が暮らしやすいよい国なのか
・私が望む国
・暮らしやすいよい国づくり
・私たちの民族、私たちの文化

 明らかに「国」「国民」を意識する内容だ。しかもそれらを具体的に話し合うような学習の流れになっている。国について話し合うのが当たり前になっているのだろう。
 私は「自分の地域や国のことを自分の口で語れる。同時に自分の望む地域や国についても語れる」・・・・そんなふうに子どもたちを育てたいと思う。「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」というホームページを開いているの
もそのためである。韓国の教科書のような流れで教材化もできるのだと感じた。他国の教科書を読んだからこそわかったことである。

■ 来年度の教科書を読む

 来年度の社会科の教科書をこの冬休みはじっくりと読んだ。昨年夏の展示会の時にも目は通しているが、時間的な制約もありゆっくりと読むことはできなかった。今回は3~6年の教科書を通して読むことができたこと、違う会社の
教科書に目を通すことができて新たに見えてきたものがあった。
 特に、自分にとって新鮮だったのは次の2点だ。

・学び方をより重視する内容になっている。
・情報化社会の記述が増えてきている。

 たとえば、違う地域の学習をする時に電子メールを活用したり、テレビ会議を行ったり、学んだことをプレゼンテーションしたりする例が出ている。しかも記述も具体的だ。テレビ会議の場合だったら、「流れを絵コンテにしてお
く」「終わったらお礼を言う」というように書かれている。テレビ会議のことが書かれていても、方法がわからなければ実践は難しい。子どもたちがより実践できるようにという配慮であろう。
 また、地上デジタル放送、各産業でのコンピュータ活用、インターネットショップ、著作権等の情報化社会の実例紹介がかなり増えた。そこでのモラルも具体的に記述されている。社会科における情報教育の比重が高まってきているのである。
 この視点から新しい実践の組み立てを考えている。

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2005.01.23

教科書を教材研究する1

「小学校MM」連載 私の教材開発物語第44回より

 機会があってここ1カ月で何種類かの「教科書」を読んだ。現在使われている小学校教科書ではない。中学校の教科書や外国の教科書、そして来年度以降使われる教科書だ。ふだん使っている教科書にはない視点を数多く学んだ。その中からいくつか紹介する。

■ 中学校の地理の教科書から

 長女は中1である。地理の教科書(東京書籍)を見て、「小学校でも活用できるネタが多い!」と驚いてしまった。
 たとえば、「日本地図を見て旅行計画を立てる」というページがある。自分も4年生の担任している時に、「岩手県の地図旅行をしよう」という実践を行っている。場面設定でおもしろかったのが、「外国人旅行者に日本をわかって
もらおう」というページだ。
・サウジアラビアでくらす人が、梅雨の時期に日本を訪れ、一週間降り続いた雨を見て帰国してしまった。
・中国の古都・洛陽から訪れた人が、京都と奈良だけを訪ねて帰ってしまった。
 このような短い滞在をした人に「誤解や思いこみを出す可能性があるから、情報不足を補うために電子メールを出しましょう」という内容だ。「日本の特色を伝えましょう」という課題を出すより、間違いなく子どもたちはのってくる。

 資料や教材でも「今、使いたい」と思うようなものもあった。たとえば「韓国で使われている地図」。ここでは北朝鮮と韓国が分かれていない。二つの国を一つにして「大韓民国」と表記している。また「日本海」は「東海」と表されている。6年生の3学期には社会で「世界の国々」を学習する。そう表記している理由を考えさせるとおもしろそうだ。
 また、「ロックンロール県庁所在地」(作詞作曲:森高千里)も紹介されている。一昨年には「ミニモニ。」がカバーした曲だ。暗記すれば全都道府県名と都道府県庁所在地を覚えられる。我がクラスでまだ47都道府県全部を言え
る子は少ない。この歌で習得率アップもいいなと思った。(つづく)

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2005.01.22

「ネット依存の恐怖」

「ネット依存の恐怖」(牟田武生・教育出版)。
献本されたものである。題名からするとインターネット否定論者かと思われるが、そうではない。ネット社会は現実として必要という立場で書かれている。恐怖の対象はオンラインゲーム。以前テレビで韓国のオンラインゲームにはまる若者を見たことがあった。食事以外オンラインゲームをしている状態。これは確かに異常だ。その韓国では専用の治療所もできているという。
韓国よりインターネット事情が遅れている日本でもいずれ問題化してくるに違いない。そのための対策として学校でできることは何か。いずれ考えてなければいけないことと思いながら読んだ。

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2005.01.21

3学期初日

新学期が始まって3日間の通信は気楽にエピソード的に書きます。

学級通信 「6年1組物語」第139号より

3学期初日

☆ 子どもたちの声が久々に教室に響きました。
  昨日の始業式。朝、教室にヒーターをつけにいくとそれぞれ楽しそうに冬休みのことを話していました。「冬休みも楽しいけど、教室もやはり楽しい」・・・そんな雰囲気でした。初日の昨日は全員出席。みんなそろって
の3学期のスタートです。事前に提出物を出すように指示をしていました。その提出率98パーセント。ほとんどの子がしっかりと持ってきました。子どもたちのやる気を感じます。

☆ 1時間目はその提出物のチェックと冬休み報告会です。何とか雑談のような気軽な形で報告会ができればいいと考え、4人組の中での気軽なスピーチとしました。時間は1分。途中から話すことがなくなり、考えているうちに時間切れになってしまう子や、1分ではとても足りず「終わり~」の声に「あ~」という表情を浮かべる子等、様々でした。
 その後、チームの代表(合計9人)によるスピーチ。子どもたちが冬休みにとてもいい経験をしたことがわかりました。

☆ 2時間目は始業式。校長先生から「3学期は42日です。特に6年生は小学校生活最後なので、がんばってほしい」ということを話されました。子どもたちも背筋を伸ばして聞いていました。今まで「今年は卒業の年」というのは意識をしていましたが、改めて3学期になって「卒業が目の前に迫っている」ということを実感したと思います。

☆ 3時間目は一人一課題の発表会。今回も努力作が続出です。自由研究はノート等にくわしく書いてきた人が多かったですし、工作も時間をかけたなあと思うものが多かったです。
 特徴的だったのは、クッションや枕カバー等の家庭科作品が多かったことです。男子も積極的に作ってきました。2学期に行ったエプロン製作でミシンを使ったことが楽しかったとのことでした。

☆ 予定より少し早く発表会が終わったので、4時間目の残りの時間で「どんな3学期にしたいか」話し合いました。「悔いの残らない3学期」「総復習をする」「挑戦をする」「思いっきり楽しむ」「思い出を作る」等、あれこれ出ました。「これら全てを行う3学期にしましょう」と確認をしました。さっそく一人一人に3学期のめあてをカードに書かせました。
 勉強のこと、思い出になるような活動をしたいということ、運動の力をさらに伸ばしたいこと等、子どもたちは一人一人の思いを書き込んでいました。
 この思いが実現できる3学期にしなければと私も身が引き締まりました。子どもたちのめあての紹介は次号から。

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2005.01.20

斎藤喜博氏の「わくわく授業」

今日のNHK教育「わくわく授業」は斎藤喜博氏であった。昭和50年代のいくつかの番組のVTRをもとに構成をしていた。できない子どもたちをできるように体育、詩の意味を考えさせて朗読させる国語等がその題材であった。

さて、映像で印象に残ったことがある。それは70歳近くになっても学級に飛び込み授業をしていたことだ。体育にしても国語にしても子どもたちに真剣に向き合っていることに共感を覚えた。そして斎藤氏の研究会に参加する教師達の熱意。やはり人々が共感する教師としての学びがそこにあったのであろう。

教員になって2年目の時、校長先生から聞いたエピソードが忘れられない。
「若い頃斎藤喜博の島小の参観に行った。服装は用務員さんとほぼ同じだったので最初は校長先生と思わなかった。授業者にまずい点があれば、公開していても『そこは違う』と指摘をして、すぐに介入していた。」
授業に対してはまさに求道者だったのであろう。学生時代や20代の頃、氏の本を数冊読んだ。今もそれらの本はある(はずである)。その真摯な姿勢を改めて本から学びたいと感じた。

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2005.01.19

自然と教材開発の話が・・・

2月2日の胆沢地区社会科教育研究会の事務連絡で有田和正先生にお電話をした。この社研では私が提案授業を行い、その後有田先生の授業コメント・講演(模擬授業付き)・Q&Aと続く。
地区ではなかなかこのようなイベントがないので、申し込みがどんどん来ている。70人の定員をすでにオーバー。さらにまだ申し込みは来るだろう。

さて今回の電話はあくまでも事務連絡のためであったが、お話をしているうちに「岩手の教材開発」の話になった。大船渡の地名の意味や三陸海岸のこと等、岩手県人の私が知らない話がどんどん出てくる。しかも実に楽しそうだ。「教材開発は私の生き甲斐だ」と本に書かれていたことを思い出した。

自分も「教材開発しています」と言うことがあるが、有田先生のように自然に教材開発の話は出てこない。そのようになってこそ本物なのだと思うが、まだまだである。

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2005.01.18

冬休み回顧

岩手の冬休みは夏休みが短い分、長い。例年およそ25日間。これは夏休みとほぼ同じ。つまり、夏休みも冬休みも比重が同じなのである。これは教師にとっても重要なことだ。「この冬は〇〇をがんばるぞー」といったちょっとした目標を持つ。

この冬は家内が入院・手術をすることが事前にわかっていたので、まずはそれが第一のことだった。無事に明日退院する。退院といってもすぐに働けるわけではない。これから数ヶ月の療養する。第2の闘病生活だ。日中は不便さを感じるかもしれない。その点では「これからだ・・・」という思いである。

この入院で家族の絆は強くなった。子どもたちも家のことをするようになったし(冬休みだからということもあるが)、健康に事故なく過ごすことができた。私もこれからの人生についてあれこれ考えた。病院にいれば、生死に関わる場面に出くわすこともある。その時は改めて「命は有限なのだ」ということを感じた。
同時に人々の温かさも感じた。実に多くの方々から様々な面で助けていただいた。励ましメールもいくつかあった。感謝あるのみだ。
冬休みだったから自分の大いに時間を割けた。行事等で忙しい時期だったら、このようにはできなかったであろう。この点では有難かった。

発信活動を見れば、このブログと日記は29日から毎日更新できた。書くべき原稿や校正物も締め切りまでできた。ノート本だけがすっかり遅れをとったので、これから挽回である。
また二つのプロジェクト会議に日帰り参加。会議なのだが、「力量アップの密度の濃い研修会」と言い換えてもよい。いい学びができた。浜松セミナーに参加できなかったのは残念だったが、フォロー情報に助けられた。読書は限られたもののみであった。

学級の子どもたちは2割ほどが冬休み学習会に。図書開館日にはかなりの子がきていた。昨日発表のプレゼンテーションコンテスト全国大会出場はビッグニュースであった。

明日から3学期。遅れた分の仕事を少しずつ取り戻していこう。あせらず、でも少々急いでだ。

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2005.01.17

失敗を話すのも大事

今日は2学期までのまとめの校内研。
各部会と3年以上の各学年の総合の報告が行われた。私は社会科部長と6年総合担当として2回の発表。
最初は社会科。プレゼンスライドを作成していつも通り。部会の授業については他の先生方はほとんど見ていないので、イメージ化ができたと思う。
もう一つの総合。「先人に学ぶ」の実践報告。ここで、うまくいかなった部分を正直に話した。

「この実践は難しかったです。理由は、子どもたちが三偉人(高野長英、後藤新平、斎藤実)と関わりが薄かったからだと思うからです・・・」
「『人』をターゲットにするとしやすいのですが、今回は故人です。その点も関わりの薄さとなりました」
「調べた後、別の目的があれば、また違います。たとえば、他の県の「偉人のまち」の小学校と交流することです。ところが、インターネットで「偉人のまち」で検索しても出てくるのは水沢ばかり。他地区では偉人が出てもあえて、「偉人のまち」とは言っていないのです・・・」

こんな風だ。皆さんの反応を見ながら話したが、実は社会のプレゼンの時より頷き方が大きかったのである。
このようなまとめの研究会の場では「失敗を話す」というのは珍しい。たいていは「~して、~というようになりました」と成功点を話す。失敗しても課題点に少し書いておくぐらいだ。
だから、逆に今日率直にうまくいかなった部分を話したのは、新鮮だったのだと思う。
同時に「失敗から学んだこと」も伝わっているはずだ。そう考えると失敗はまさに成功のもとだ。

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2005.01.16

他国の教科書を読む

2月2日の地区社研で提案授業を行う。
「世界の国々」を行うことは決めていたが、具体的なものは全く決めておらず。「冬休み中にゆっくりと充電をして教材研究しよう」と思っていたが、「充電」どころか「放電」状態(笑)でなかなか方向性を探しあぐねてきた。
冬休みの終わりになってようやく本腰を入れている次第である。今日、ようやく対象を決める。「韓国」を中心に行うことにした。いくつか理由はある。

・韓流ブームであり、子どもたちの興味が高いこと
・歴史的なつながりがあり、(上)の教科書にも資料がいくつも掲載されていること
・似た文化ながら、違う点も多いこと
・歴史的なつながりが深い分、韓国から日本を見れば・・・といった複眼的な視点を育てられること・・・等

さっそく参考文献を探しに市立図書館へ。その中で「韓国の教科書を読む」(斎藤里美編・明石書店)に興味を持った。小6と中3の教科書の一部が掲載されている。
他国の教科書は今まで読んだことはなかった。算数は日本の小6とほぼ同じだし、社会は班ごとに歴史を調べた結果を掲載している。これも日本によくあるパターンだ。
そんな中、明らかに日本と違うのは道徳だ。
小6で次のようなものが題材になっている。

・どのような国が暮らしやすいよい国なのか
・私が望む国
・暮らしやすいよい国づくり
・私たちの民族、私たちの文化

明らかに「国」「国民」を意識する内容だ。しかもそれらを具体的に話し合うような学習の流れになっている。国について話し合うのが当たり前になっているのだろう。6年の道徳の副読本にも「愛国心」の内容のものはあるが、本文から間接的に感じ取るだけだ。
ここで、かつて読んだ「新ゴーマニズム宣言」の1シーンを思い出した。韓国の若者と日本の男性アイドルが話をしている。国のことをしっかりと考えて話す韓国の若者。それに対してアイドルは何を言ったらいいのかわからず、困惑しているというものだ。
このような教育をすれば、先のシーンのような風景は当然であろう。
「自分の国のことを自分の口で語れる。同時に自分の望む国についても語れる」・・・・そんなふうに子どもたちを育てたいと思う。
そのためには教科書の内容が重要だと感じた。これも他国の教科書を読んだからこそわかったことである。

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2005.01.15

学校の防犯

今日の朝刊に全国全ての学校の防犯設備の記事が掲載されていた。
記事を読み、本校と全国との違いを痛感した。「防犯監視システム整備」ももちろんないし、「防犯ブザー配布」もしていない。安全への意識が低いわけはない。(恐らく)自治体の予算の都合だ。

しかし、予算がないから先送りというわけにはいかない。積極的な対応は「人」でしている。たとえば、登校後は学校の玄関の鍵は閉めている。必要な時にはチャイムを鳴らして入ることになっている。また、子どもたちの下校時には地域の防犯協会の方々がパトロールをしてくださっている。私たち教員も防犯ブザー持参だ。

それでもやはり限界はある。地域や家庭との協力は必要だ。以前テレビで犯罪率が激減した地域を紹介していた。その地域では、あらゆる形で地域の人々が犯罪防止に協力していた。たとえば「犬の散歩に行く人が『パトロール中』の腕章をして、安全も見守る」「そば屋さんが配達の時に、不審者がいないかパトロールをする」というようにだ。このような知恵が学校の安全対策でもきっと見つかると思う。整備が整えられるのを待っているのではなく、知恵を皆で考えるべきだ。

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2005.01.14

社会科教科書を見る時

プロジェクトに関わって1カ月ほど前から、来年度の教科書を見る機会が増えている。昨日と今日も何度か見た。
今までは教科書を見てもあまり見えてこなかったが、次の見方をしているうちに「なかなか奥が深い」と感じてきた。

・一つの視点で集中的に見る。(今回は現実社会に見られる情報やメディアについて)
・3年~6年まで通して見る。

特に全学年を通して見るということは特に重要だ。小学校社会の中でこの学年がどういう位置づけなのかがわかってくるし、今回の自分が見た視点では違う学年でダブりがないこともわかった。
ただ時間的に今回見ることができたのは一社のみ。確か社会科の教科書会社は5つ以上はあったと記憶している。違う会社のものを通してみれば新しい発見がきっとあるに違いない。
「教科書を視点を持って全学年読む」・・・・これは一つの教材開発につながる。

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2005.01.13

教え子に励まされて

ホームページを作ってよかったと思うことの一つは、教え子からのメールが時々あることだ。昨日、初任の教え子からメールがあった。20年前。3年生の担任だった。あの時の子どもたちはもう28歳だ。

「先生のホームページはじめて見ました。20年くらい前のうちらの事まで書いていて、楽しくそして懐かしく読ませてもらいました。」

私のホームページには「佐藤学級の記録」をアップしている。4年目で止まったままなのだが、初任の子たちは読むことができる。

「俺が小学校3年の時に入院していた病院までバイク(確か黄色の?)で来てくれた先生。あのときはとてもうれしかったっすよ。悪いことをすると、目を真っ赤にして怒っていた先生もなつかしいなあ。」

この子との出会いは病室だった。黄色いバイクで正解。自分に力がない時代で子どもたちを怒ることも多かった。子どもたちはよく覚えているものだ。

「先生の教え子に対するあつい気持ちとてもうれしく思います。今ごろになって、先生の教え子に対する気持ちが分かりました。先生のがんばりを見て、俺もさらにがんばる気持ち持たせてもらいました。」

これはホームページで伝えているからこそ、わかったことである。ホームページは教師と教え子を時間を越えてつなぐ。そして教え子以上に私自身ががんばる気持ちを持った。教え子のがんばりぶりに励まされる・・・・教師という職業の嬉しさ・ありがたさである。

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2005.01.12

プレゼン基本原則を学ぶ

プレゼンの基本原則のいくつかを改めて学んだ。

1 聞き手を意識してプレゼンする
  見るのは原稿ではなく聴衆。ターゲットを決めて。
2 スライドの文字は大きく
  発表資料をそのまま掲載したのは見えない
3 デザインが逆効果に
  デザインに凝リ過ぎると肝心の文字が見えなくなる場合がある。
4 時間は守る
  オーバーした分はしわ寄せがどこかに行く。
5 エピソードを入れる
  具体的に授業場面がイメージできる
6 失敗やユーモアも入れる
  実践には失敗もつきもの。それを紹介すると聞き手もホッとすることが多い。ユーモアも同様。
  
「伝える」という意識があればプレゼンに様々な工夫ができるだろう。

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2005.01.11

絵本から版画題材の教材開発

今日は図工セミナー。どの教科でも教材開発はある。
講師の先生が題材として扱ったのが酒井駒子さんの絵だった。絵本作家という。あまり絵本を読まない私は知らない。1枚を紹介していたが、事務局としてちょっとした時間に検索をすると、ここに主な作品があった
たしかに今日の一版多色刷りにふさわしい絵だ。柔らかな雰囲気。色も複雑ではない。限られた時間で行うのにはぴったりだ。

講師の先生に休憩時間に紹介をすると「印刷してほしい」ということでさっそくプリントアウト。次の講座の最初で紹介された。(こういうところでもインターネットは役だった。自己満足。)

図工の絵だから題材を図工関係に求めているのかと思ったら今回は絵本。この教材開発のアンテナは講師の先生ならではと思った。もちろん、何の視点もなしに絵本を見ていても閃かなかったであろう。「版画で活用できる」「子どもたちに教えたい」といった問題意識があってこそ、情報が入ってくる。先週見たわくわく授業で、大村はまさんの教材開発の源となった書物を見た。個人の所有としては莫大なものだった。これに問題意識があったからこそ、「神様」といわれるような授業の達人になったのであろう。
幅広い読書と強い問題意識。この二つがあってこそ教材開発がどんどんできていくと改めて感じた。

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2005.01.10

「キミは日本のことをちゃんと知っているか!」

「キミは日本のことをちゃんと知っているか!」(PHP研究所)は齋藤孝さんの「ガツンと一発」シリーズの第8巻である。子ども向けに書かれた本だ。

「子どもたちが将来、外国に出た時、日本のことを自分の言葉で語れるようにしたい」・・・・そういう願いを10年間持っている。10年というのはアメリカ研修を経験した後のことだ。自分のホームページのタイトルを「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」というものにしているのもそういう願いからだ。ホームページの内容は様々なものが実際は入っているが、自分の授業実践のメインテーマはあくまでも「地域のよさ・日本のよさ」である。

そのテーマにぴったりの本がこれである。「日本とはこんな国」というのを、歴史・風土・国民性・心等、様々な面から取り上げている。小学生向けの本だけに、読んだ後、外国人に対してすぐにでも説明できそうなものもある。たとえば、「細やかな心づかい」「工夫グセ」などはなるほどと思う。
かつて、子どもたちに伝えたい日本大好き小話を集めようとした時があった。十話ぐらいで頓挫してしまったが、このような軽いタッチでもう一度集めてみようかなと思った。

あとがきの原爆の話はぜひとも後生に伝えるべきエピソードだ。悲惨な状況の中でも誇りを持って亡くなっていった中学生。読んでいて息が止まった。

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2005.01.09

左ききの子の視点

家内が入院してから2週間以上過ぎた。冬休み中だが、毎日があっという間。「もう寝る時間だ~」という感じ。
入院などしない方がいいに決まっているが、このことによって自分にとって増えたものがある。それは家族との会話の時間だ。家では子どもたち二人と一緒で共同作業や雑談が増えた(今日は「セカチュー」をDVDで見て、いろいろと教えてもらった)。病院に自分だけが看護に行く時には当然二人だけの会話となる。冬休み中ということで時間が十分にあることが幸いして、家族の絆は今回の件で深まったと思う。

さて、娘たちとの会話で「なるほど」と思ったことがある。二女は左ききだ。生活上はもちろん不便なことはない。どの学級にも数人はいるだろう。
ところが百マス計算はどうしても書きにくいというのだ。一番の上の段の数字はいいのだが、左側(縦の段)に数字があるため隠れて見にくいというのだ。まあ、実際には友達と競争するのが目的ではないのだから、教育上はちょっと不便なだけなのだ。
ただ、「右側(縦の段)にも数字があればいいのに」という声には納得。これなら左ききの子たちも見やすい。これは左ききの子の視点だ。きっと左ききの子が不便に感じていることは他にもあるだろう。我が学級の左ききの子どもたちにも聞いてみようかなと思った。

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2005.01.08

2005年みちのく研究会

「2005年」になりました。
私が「情報教育を勉強しなくちゃ!」と痛感したのが2年前の「2005年の会・全国大会」でした。今年がその2005年です。2月に仙台で第3回の研究会が行われます。
今回は10分の模擬授業を考えるということで、まさに授業に役立つ内容です。
私もさっそく申し込みました。
といっても、26日に別の会議が入っており、初日の夜(それも遅めの・・・)からの参加ですが。
皆様もぜひご参加ください。概要と日程を掲載します。

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■「2005年の教室を考える会inみちのく・第3回研究会」のご案内■
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<開催概要>
2005年の教室環境を想定し,そこでどんな授業が可能か,研修をどのように活性化していくかについて考えていきます。
今回は2005年度目前ということで,「教科でのIT活用」をキーワードに,いろいろな職種の方が一緒に勉強していくための研究会を企画しました。
2005年の教室について考えたい方ならどなたでも参加できます。
多くの方のご参加をお待ちしています。

■期日  平成17年2月26日(土)13:00 開会
          2月27日(日)12:00 終了

■会場  ウェルサンピア仙台

■講師  堀田龍也先生(静岡大学情報学部情報社会学科助教授)

■ゲスト 前田康裕先生(熊本大学教育学部附属小学校教諭)

■日程(予定)

【1日目】
12:30 受付開始
13:00~13:10 開会・日程説明
13:10~13:30 堀田先生オープニングメッセージ
13:30~14:00 ワークショップ1
-10分の模擬授業をゴールにします
14:10~15:30 パネルディスカッション「気軽なIT活用で授業が変わる!」
15:30~15:50 休憩・企業展示
15:50~16:00 アピールタイム
16:00~17:00 ワークショップ2
-授業プランを検討します
17:00~18:30 チェックイン・入浴
18:30~20:30 懇親会

【2日目】
9:00~ 9:15 日程説明など
9:15~10:30 やってみよう!模擬授業
-グループごとに模擬授業,相互評価
-堀田先生,前田先生が授業を斬る!
-最優秀模擬授業決定!
10:30~10:40 休憩・企業展示
10:40~12:00  前田先生講演・堀田先生のまとめ
12:00 解散

■お申し込み  こちらの申し込みフォームにご入力ください。

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2005.01.07

来客への対応

毎日3~4回、病院に通っている。家内の入院・手術が冬休み中と重なり、時間の余裕があるので、行ける分は行こうと思っている。

さて、この病院に家内がお世話になるのが3度目である。今までの2度は出産のためだった。ちなみに自分も11年前に虫垂炎で9日間入院した。その頃と比べて「違うなあ」と思うことがある。会計システム、喫煙場所の限定等は時代の流れであるが、感心したのは来客への対応である。
一番なのはエレベーターに乗る時の職員の対応である。必ず「何階ですか?」と聞き、降りる時には「開」のボタンを押しながら「どうぞ」と言ってくれる。以前はなかったことだ。それも看護師さんだけではない。年配の医師も同様にしている。つまり、職場ぐるみで取り組んでいることだ。
ちょっとした「言葉のサービス」(経費ゼロ)だが、これだけで何か病院の印象が違う。もちろん治療の腕が確かでなければ意味がないが。

学校を考えてみよう。教育力があるのが一番なのだが、実際にその学校の印象は訪問時の対応によって左右されることも多い。一度訪問して気持ちのよい対応をしてくれた学校の印象はやはりいい。来客へは気持ちのよい対応を心がけているつもりだが、本校でそのようなことを話し合う機会はない。話し合ってみる価値は十分にあると思う。

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2005.01.06

卒業アルバムの作文

卒業アルバムの作文を書いた。子どもたちへの感謝と「チャレンジ精神を持て」という願いを表現してみた。

    ありがとう、そして・・・
                       六年一組担任 佐藤 正寿
 そっと目を閉じると浮かんでくるシーンがいくつもある。
・「討論開始」と言うと、自主的に「ぼくは・・・と思います」と立って発言。すぐに「反論!」の声。集団で学び合うことのすばらしさを感じた時。
・必死に腕を振り走る選手。「がんばれ~、がんばれ~」と選手と同様に必死に叫ぶ応援団。青春の一コマ。
・友達が失敗をしてしまった。「気にしなくていいんだよ」となぐさめる友達。そっと肩に手をあてている。温かいなあと思った一瞬。
・ある子のギャグに周囲が笑う。さらに誰かの一言で教室中が大笑い。そのような明るく楽しい学級。
 どれも君たちを担任してからよくあった出来事だ。
 君たちと一緒に笑った。
 君たちと一緒に泣いた。
 君たちと一緒に話し合った。
 そして君たちと一緒に楽しんだ
 君たちと一緒の日々は私にとってもすばらしい日々だった。日々充実していた。感謝したい。
 君たちにあえて一言を言うなら「常にチャレンジあるのみ」ということだ。迷ったら勇気を持ってチャレンジする道を選ぶこと。成功したら喜びは大きいし、チャレンジしたうえでの失敗なら後悔はしないものだ。
 すてきな思い出をありがとう。そして、さようなら。

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2005.01.05

災害で役立つIT

昨日に続き、スマトラ沖大地震の津波の話題。
テレビで次のようなwebがあることを知った。
「スマトラ沖大地震・インド洋津波へ対応した IAAシステム」(被災者登録検索システム)というものだ。生存者が安否情報をこのwebに登録すれば、関係者が調べることができるシステムだ。よく見てみると新潟の地震の時にも役だったようである。

これはまさにITの有効活用だ。携帯での安否確認もあるらしいが、海外の場合にはこのような方法もあるのだと一般的になればますます価値が出るであろう。情報化社会の一例として、また災害時の対応の一つとして子どもたちにもちょっと教えたいことと感じた。

もちろん、このようなものが一般的になれば、いらずらも考えられる。それこそ情報モラルの重要性が高まるだろう。

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2005.01.04

津波惨事に思う

スマトラ沖地震による津波の惨事が毎日テレビで伝えられている。
津波について知識がない人々だけではなく、邦人の死者がどんどんと増えている。実に残念なことだ。津波という言葉自体は知っていただろうが、「地震があったら即避難」という意識はなかったのかもしれない。

このニュースを見て一つの出来事を思い出している。
自分が大学4年生の時(1983年)に日本海中部地震があった。その時に男鹿半島に遠足に来ていた小学生13人が津波に飲まれて犠牲になった。引率の教師は津波が来ることが予想できなかったのであろう。日本海側で育った自分も全く同様だった。大学4年生で教員採用試験を受けようとしていた自分にとって、このことは命を預かる重みを痛感させられた出来事だった。

その後、縁あって岩手の宮古市立高浜小学校に赴任した。高浜は昭和33年のチリ地震津波に遭遇した。このことを素材に「津波のことを伝えるべき」と思い、総合的な学習が始まる前であったが「チリ地震津波のことを伝えよう」という一つの単元の学習を行った。これについては高浜バーチャル津波館(一部リンク切れ)としてまとめた。子どもたちの防災についての意識は非常に高まった。

そして、今思う。沿岸部の子どもたちだけではなく、学校教育の中でも津波に関する教育も必要ではないかと。一年に一回、15分程度でよい。津波についての基礎的な知識と緊急に避難すべきということを教えるのだ。避難訓練の事後指導の一つとして行うのでよい。沿岸部の子どもたちでなくても、今回の災害のように旅行で海岸を訪れることがあるだろう。そう考えると、国民皆が「地震が来たら避難」という意識をもつだけでずいぶんと違うはずだ。
しかも一回教えるということは波及効果を生む。興味がわいた子は津波のニュースを見て知識を増やすだろう。そのことが大事だ。きっかけを作るのが教師の役目だ。

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2005.01.03

ひまわり社HP原稿

毎月執筆しているひまわり社ホームページの教育実践マガジンの原稿が掲載されました。次の3本です。

1 学級づくり「卒業記念学級行事の計画を立てる」
2 授業「『3学期の決意』を書き初めで書こう」
3 気軽なIT活用⑩ 冬休みフォトスピーチ

こちらのサイトに書かれています。ぜひご覧ください。
岩手の冬休みは20日前後から。夏休みが短いためです。本校は19日からです。始業式の日、さっそく1の話し合いをしようと思っています。

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2005.01.02

プロのエピソード

年末年始とテレビを見る時間が長いのは例年のこと。最近ようやく衛星放送を見られるようになったので、今年は特にそうだ。いくつか「プロのエピソード」で「これはいい」と思うのがいくつかあったので書き留めておく。

1 野村氏の研究
 ID野球誕生のエピソードが野村克也氏のインタビューと共に紹介されていた。相手投手の投球フォームを徹底的に研究したという。特に稲尾投手のちょっとしたくせを見分け、直球か変化球かを見分けるにいたった話は圧巻だった。「子どもたちの傾向を徹底してみる」「自分の授業を徹底して分析する」「他の人の授業を徹底して分析する」・・・ある程度はしたが、「徹底して」という点は自分ではしていない。

2 萩本欽一氏の忘れられない一言
 欽ちゃんが売れずに芸人を「やめよう」と思ったことがあった。その時に先輩が師匠にかけあってくれた。師匠が欽ちゃんに言った。
「先輩がおまえを止めさせないでくれと言っている。そういうふうに言ってくれる人が一人でもいるのなら、やめさせない。その人のためにがんばれ」
 欽ちゃんはその人のことを恩に感じ踏みとどまり、やがて成功する。
 自分もこのブログや仕事日記を見ている人のことを想像する。一日50~80人といった人数だ。見ていただいている人のためにも続けたいと感じた。学級通信も同様である。

3 天才はいない。皆努力家なのだ。
 昭和の印象的なスポーツシーンの番組で。星野仙一氏がコメンテーターだった。大鵬・柏戸について、「どちらも天才というより、努力家だったのでしょう」。王、長嶋について、「二人は誰よりも練習をしていた」。才能がある人でも努力をしているのだ。まして自分のような者は今以上の努力が必要だ。

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2005.01.01

今年の夢

元旦。今年の夢を考えてみた。もっともこれはあくまでも夢であり、現実的な目標とはまた別だ。教師の仕事は具体的なポジションで始動する4月1日が「元旦」だと思っている。

1 プロジェクトで結果を出す
 今、関わっている情報テキストプロジェクト、メディアとのつき合い方プロジェクトに全力投球。どちらも長期間のプロジェクト(ゆったりと行うプロジェクトという意味ではない。それぐらい時間をかけて取り組まなければいけないものという意味)なだけに、背筋を伸ばして取り組みたい。
 そして、自分での一つのプロジェクトを主宰し、成果をアウトプットしてみたい夢がある。経済的裏付けと人的確保が前提条件だけど。

2 学会で発表する
 研究会での発表なら数多くあるが、学会での発表は未経験。この夢が叶うとよい。上のプロジェクトに関わって情報教育と社会との関わりを今年はディープに研究してみたいと思っている。そのテーマで行ってみたい。

3 精力的に執筆する
 まずノート本をしっかりと完成させる。これは夢ではなく現実。その後、教材開発と授業を関連づけた原稿を書いてみたい。「書きたいことを書く」という路線だ。発表の場としては本という形になるのが夢だが、難しいと思うのでホームぺージになると思われる。また何年生の担任になるかわからないが、今度こそ「〇年生の社会・一年間の実践記録」をとりたい。自分の学級経営についてまとめてみるのも行いたいが・・・。

4 企画力をアップさせる
 水沢に戻ってから、ずっと考えていた地域の教師対象の企画を実行に移したい。単発では今までも図工のセミナーで行ってきているし、今度の地区社研はだいぶ反響を呼んでいる。それらを発展させた形でできないか。

5 日常をしっかりと
 これは夢ではない。ブログと仕事日記の毎日ダブルアップ。学級通信のほぼ日刊発行。子どもたちに基礎的な力をつける。担任と子どもとのよき関係を築く。依頼された発表、原稿を締め切りまできちんと行う・・・等。日常的なものはしっかりと行いたい。

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