« 教科書を教材研究する2 | Main | 自分に足りない部分 »

2005.01.25

原典は大切

2月2日の社研に向けて学習に取り組んでいる。
今回行う単元は「世界の人々とのつながりを広めよう」というもの。6年生で世界各国について学ぶものである。教科書を読むと子どもたち一人一人が興味のある国を選んで調べ、発表会を行う形になっている。

最初単元構想をする時に、「教科書のこのパターンはオーソドックスだが、他の展開はないか」と考えた。たとえば、一つの国を全員で追究する。外国在住経験のゲストティーチャーを可能な限り招く。特徴あるネタを発問を工夫して追究させる・・・等。いろいろと文献を読む。そしてその中で、学習指導要領の解説書を見て「こんなことまで書いているんだ」と改めて感じたことがあった。

そこには具体的な指導法まで書かれていたのである。たとえば・・・
・教師が最初に日本とつながりが深い国を数か国取り上げる。
・児童一人一人が興味・関心に基づいて調べる国を1か国選択する。
・資料の量に大きな違いが生じることがないようにする。
・たとえば留学生を招いて話を聞く活動が考えられる。
・地形、気候、産業、人口を調べるのが趣旨ではない。

なるほど。これぐらい書かれていれば、「オーソドックス」と思えた展開が実は一番「適切」ということに気づく。ふだんあまり見ない学習指導要領の解説書。いわば原典である。きちんとその原典を読むことの大切さを感じた。

もっとも教科書は発表で終わっているが、それだけでは深め方が足りないと思う。やはり教師が深める部分は必要と思われる。その点についてはこれから検討していく。それが今回の社研の研究授業のポイントになるはずである。

|

« 教科書を教材研究する2 | Main | 自分に足りない部分 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 原典は大切:

« 教科書を教材研究する2 | Main | 自分に足りない部分 »