原典は大切
2月2日の社研に向けて学習に取り組んでいる。
今回行う単元は「世界の人々とのつながりを広めよう」というもの。6年生で世界各国について学ぶものである。教科書を読むと子どもたち一人一人が興味のある国を選んで調べ、発表会を行う形になっている。
最初単元構想をする時に、「教科書のこのパターンはオーソドックスだが、他の展開はないか」と考えた。たとえば、一つの国を全員で追究する。外国在住経験のゲストティーチャーを可能な限り招く。特徴あるネタを発問を工夫して追究させる・・・等。いろいろと文献を読む。そしてその中で、学習指導要領の解説書を見て「こんなことまで書いているんだ」と改めて感じたことがあった。
そこには具体的な指導法まで書かれていたのである。たとえば・・・
・教師が最初に日本とつながりが深い国を数か国取り上げる。
・児童一人一人が興味・関心に基づいて調べる国を1か国選択する。
・資料の量に大きな違いが生じることがないようにする。
・たとえば留学生を招いて話を聞く活動が考えられる。
・地形、気候、産業、人口を調べるのが趣旨ではない。
なるほど。これぐらい書かれていれば、「オーソドックス」と思えた展開が実は一番「適切」ということに気づく。ふだんあまり見ない学習指導要領の解説書。いわば原典である。きちんとその原典を読むことの大切さを感じた。
もっとも教科書は発表で終わっているが、それだけでは深め方が足りないと思う。やはり教師が深める部分は必要と思われる。その点についてはこれから検討していく。それが今回の社研の研究授業のポイントになるはずである。
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