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2005.01.04

津波惨事に思う

スマトラ沖地震による津波の惨事が毎日テレビで伝えられている。
津波について知識がない人々だけではなく、邦人の死者がどんどんと増えている。実に残念なことだ。津波という言葉自体は知っていただろうが、「地震があったら即避難」という意識はなかったのかもしれない。

このニュースを見て一つの出来事を思い出している。
自分が大学4年生の時(1983年)に日本海中部地震があった。その時に男鹿半島に遠足に来ていた小学生13人が津波に飲まれて犠牲になった。引率の教師は津波が来ることが予想できなかったのであろう。日本海側で育った自分も全く同様だった。大学4年生で教員採用試験を受けようとしていた自分にとって、このことは命を預かる重みを痛感させられた出来事だった。

その後、縁あって岩手の宮古市立高浜小学校に赴任した。高浜は昭和33年のチリ地震津波に遭遇した。このことを素材に「津波のことを伝えるべき」と思い、総合的な学習が始まる前であったが「チリ地震津波のことを伝えよう」という一つの単元の学習を行った。これについては高浜バーチャル津波館(一部リンク切れ)としてまとめた。子どもたちの防災についての意識は非常に高まった。

そして、今思う。沿岸部の子どもたちだけではなく、学校教育の中でも津波に関する教育も必要ではないかと。一年に一回、15分程度でよい。津波についての基礎的な知識と緊急に避難すべきということを教えるのだ。避難訓練の事後指導の一つとして行うのでよい。沿岸部の子どもたちでなくても、今回の災害のように旅行で海岸を訪れることがあるだろう。そう考えると、国民皆が「地震が来たら避難」という意識をもつだけでずいぶんと違うはずだ。
しかも一回教えるということは波及効果を生む。興味がわいた子は津波のニュースを見て知識を増やすだろう。そのことが大事だ。きっかけを作るのが教師の役目だ。

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