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2005.02.01

授業者から

明日の提案授業に向けて「授業者から」というプリントを準備した。指導案だけでは、本時の授業について詳しい説明はできない。通常は授業研究会があるが今回はない。そこで、このプリントを書こうと思ったのである。次の通り。

 1 本時で参観していただきたい部分

 本日はお忙しい中、ありがとうございます。提案授業を行う水沢小学校の佐藤正寿です。
 事後の授業研究会がありませんので、授業についてこの場でいくらか述べたいと思います。
 まず、本時で参観していただきたいのは、主として次の3つです。

①韓国について調べたことを子どもたちが発表をするところ
②教師提示の資料により子どもたちが韓国についての理解を深めるところ
③子どもたちが今後の韓国との関わりを自分たちなりに考えるところ

 学習指導要領によれば、この単元は子どもたちが一つの国を選んで調べることになっています。教科書もそのような展開になっており、調べ発表する場面は私も同様に展開をしています。それが①です。子どもたちは、中国・アメリカ合衆国・韓国・タイ・イタリア・オーストラリアの6か国のうちから一つを選んで調べました。
 今回は単なる発表にしないでプレゼン的にするように指導をしています。「スライドの構成を工夫する」「聴衆・アイコンタクトを意識する」といったことを指導していますが、本日はどうなるでしょうか。

 教科書の展開であれば、①が中心です。しかし、単元のねらいに迫るためにはそれでは物足りない、むしろ子どもたちの発表に教師が意図的に資料を提示したり、その国について深く考えさせたりしなければいけないと考えて、②と③の場を設定しました。
 私自身は社会科授業のおもしろさはここにあると思っています。単に他から知識を得るだけではなく、資料から自分たちで話し合って見方や考え方を学ぶというものです。これが集団で学ぶよさであると思っています。言いかえれば「社会的なものの見方や考え方を学ぶ」というものです。

 2 なぜ韓国か

 提案授業の題材としてなぜ韓国を選んだのか。
 現行の教科書には韓国は例として取り上げられていません。しかしながら、現在の日本にとって韓国は「近くて最も親しい国」と思われるからです。単なる韓流ブームということだけではありません。日本に来る観光客が一番多いのはここ数年韓国です。日本から韓国への観光客も増加の一途です。かつては「近くて遠い国」だった韓国が本当に隣人になっています。
 しかしながら、その韓国のことを子どもたちはよく知っていません。イメージは「キムチ」「ぺ・ヨンジュン」といったものです。そこで、1時間だけですが韓国を取り上げ、子どもたちの浅い韓国観を深めたいというのが私の意図です。
 なお、来年度の教育出版の教科書では韓国が真っ先に例として取り上げられています。大事なことと思います。

 3 困難な点

 しかしながら、「教科書にない」ということは弱点でもあります。それは「資料が不足」しているということです。そこで今回は教師が提示する資料がメインになります。
 私が理想とする社会の授業は「課題を子どもたちが自分で資料を準備をして、様々な資料から情報を出し合い、話し合う」というものです。今回はそのような形は無理でした。
 この授業を構想する過程で、有田和正先生の「オンドルから朝鮮を考える」という実践に出会いました。オンドル一つから朝鮮のくらし、気候、産業を考えるというものです。圧巻でした。
まさに理想とするものです。
 現在の学習指導要領からすれば、この単元では難しい面もありますが、展開はいつか追試をしてみたいものです。

 4 実践記録を残す

 私は個人ホームページ上に実践記録を残しています。

HP「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」
http://homepage2.nifty.com/masa555satou/index.htm
ブログ版 http://satomasa5.cocolog-nifty.com/

 今回の授業のことについてもこのホームページ上に書き込みたいと思います。また、皆様からのご意見を聞く場は今回ありません。このホームページからメールが可能ですので、ご指導をいただければ幸いです。

 5 感謝の場

 初任3年目で筑波大学附属小学校当時の有田先生の授業を参観いたしました。衝撃的でした。鍛えられていた子どもたちの発言。質の高い授業そのものは私のあこがれとなりました。
 今回、あこがれの有田先生に授業を見ていただくという機会を得ました。本当にありがたいことと思っています。有田先生はじめ皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

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Comments

いよいよ夢がかなう時ですね。明日の授業のご健闘をお祈りしています。

有田先生・・・私も憧れています。有田先生の著書を読むと、「教育ってすばらしいなあ」と思いますし、いつも授業のヒントだけではなく、元気ももらっています。できれば、後ほど指導案などをいただけると幸いです。

私も韓国人の友達が多く、冬ソナを字幕なしで見せられました(泣)。アメリカで語学学校に入ったときに、一番仲良くしてもらえるのが韓国人です。そんな意味でも、「近くて最も親しみやすい国」と言えると思います。今では月に1回は、ビビンパ、カルビ、ブルコギ、ユッケを食べないと、元気が出ないほどです。
そして、日本語と韓国語では共通の単語があったりして、びっくりしますよ。「考古学者」「図書館」「高速道路」「三角関係」「スリッパ」「高等学生」「先生(セムセンニンと発音)」「教授(キョウスニンと発音)」などなど、発音はいくらか違いますが、そういうところでもつながりがあるのだな、って思います。

佐藤先生の単著、「授業のアイデア」を読ませていただきました。今では辞書のように活用しています。「あっ、これはうちのクラスでも使える」というのがたくさんありました。そして、学年を超えて、国を超えて、使える「コツ」があり、重宝しています。

ノート本も楽しみにしていますが、まずは、明日の授業がんばってください。

Posted by: 先生志望@コロラド | 2005.02.02 at 12:32

コメント、ありがとうございます。有田先生の前での授業を終わりました。緊張が解けた状態です。授業のことはくわしくは明日書こうと思います。単著もありがとうございます。辞典のように使われるのが理想です。嬉しいコメントです。

Posted by: サトマサ | 2005.02.02 at 20:31

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