自分に欠けている「地道さ」
昨日の2005年の会での堀田先生のご講演は示唆に富むことが多かった。
その中で印象に残った実践例がある。「日本初のデジカメスピーチ」のことである。
デジカメスピーチをする子どもたちの一年間研究。圧倒されたのは発言文字数のグラフである。一目瞭然。子どもたちの成長ぶりがよく分かった。
この実践は堀田先生編(笹原先生も編者)「デジタルカメラから始める情報教育の授業」(明治図書)に掲載されていたので知っていたが,直接ライブでお話を聞くとやはりインパクトが違っていた。強烈な印象になって残った。
なぜか。それは堀田先生が「地道さ」というキーワードの事例として話されたからである。
デジカメスピーチの一人一人の文字数を追う。グラフ化する。考察する。それに基づいて実践方法を工夫する。再度データをとる。また考察する・・・。この繰り返しだったと想像する。実に地道な作業だ。しかし,それは当然のことながら研究にとっては重要なことだ。
自分も「実践」ばかりではなく,「研究」をしたいと思っている。しかし,自分に欠けているのはこの「地道さ」だと感じた。新年度,この「地道さ」をキーワードにさっそく取り組みたいと思っている。
なお,先の著書では目次だけではなく「立ち読み」もできる。その中にこのデジカメスピーチの話も少し出ている。「立ち読み」とはうまく考えたものだ。「目次」で本の内容はわかるが,本のイメージはわかない。でも「立ち読み」があれば,少しは想像がつく。一つの工夫だ。
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Posted by: ヒロシ | 2005.11.05 00:38