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2005.02.05

韓国の授業

先日の提案授業が終了したら次の仕事。ゆったりとまとめることができないが、学級通信で概略を伝える。

学級通信 6年1組物語 第150号(韓国の授業)より

 2月2日の提案授業についてです。この日は韓国がテーマです。韓国を取り上げたのには理由があります。まずは日本にとって隣国という点。そして、日常生活でも似ている点が多いということ。つまり「近くて親しい国」ということです。
 といっても子どもたちは韓国のイメージは「キムチ」「ペ・ヨンジュン」ぐらいのもので詳しくは知りません。そこで深く学習をするのが今回の目的です。

1 本時のめあてを確認
 最初に「韓国で知っていること?」と聞きました。
「キムチ」「ペ・ヨンジュン」と予想通りのものが出てきます。他にも「ドラエもんが放送されている」というのも出てきました。
「みんなわかるようでわからない韓国のことを知ろう」という本時のめあてを確認しました。

2 韓国チームのプレゼン
 基本的な情報を得るために最初は韓国チームのプレゼンです。絵美さん、貴之君、雄矢君、大成君です。多くの参観者の前で緊張したことと思います。
「・位置 ・人口 ・首都 ・食事習慣 ・古くから交流がある ・韓服」
等についてパソコンを使ってわかりやすい説明をしました。その後、みんなから簡単な感想を聞きました。はしとスプーンを同時に使うという食事習慣の違いに興味を持ったようでした。

3 一枚の写真と教科書から深める
 次に一枚の写真を提示しました。韓国の一般家庭の食事風景です。この写真を深く読み取っていくと、「韓国」という国が見えてきます。

・皿を置いたまま食べている  ・茶碗が金属製
・はしとスプーンを同時に使っている  ・日本人と似ている
・レストランのように焼き肉を焼いている ・膝を立てて食べている等

 パッと見た感じでは日本と同じように見えた食事風景もよく見ると違いがたくさんあります。特に「片膝を立てる」姿勢は日本との違いをずばり表しています。韓国では女性の正しい座り方ですが、日本では行儀が悪いものです。さっそくその場でみんなでやってみました。「たいへん」とその習慣の違いを子どもたちは感じていました。
 その他にも「韓国では冬でも部屋では薄着です。なぜか」と問いかけました。子どもたちは床に注目しました。そこでオンドル(朝鮮の床暖房)のしくみを紹介しました。
 歴史についても学習をしますが、写真だけでは日本との交流の歴史は深められません。そこで(上)の教科書を使って、古くからの交流、日本の侵略の歴史を学びました。

4 考えを深めてまとめる
 「日本と韓国のこれからで大切なことは何か」と最後に聞きました。社会の学習で知識を得るだけではなく、未来の社会についても考えてほしいからです。「交流」「平和」「文化の体験」等が出てきました。
 最後に一人一人がまとめて学習を終えました。

・韓国は独特の文化を持つ国である。食事の時、おわんを持たないことや女性はひざを立ててすわったりする。文化交流ではそのようなことを理解しあうことが大切だ。
・日本と韓国でこれから大切にすべきことは、お互いの文化を理解しながら深めていくことである。昔は争っていたから、これからは平和を大切にしていくことが大切である。

 1時間でいろいろと韓国について深く知ることができたと思います。

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