プレゼン学習と学力
またまたプレゼンの話。
今日、指導要録の抄本を書いていて、プレコンに出た子の学力がグーンと向上していることを改めて知った。その子は4年生の時から担任している。4年生の時には発表でも他の子たちの方が目立っていた。
5年生からぐんぐん頭角を表し、6年生では学級でトップのプレゼン力を持つようになった。同時に学力も向上した。
プレゼン力と学力との相関関係についてくわしいことは知らない。しかし、よりよいプレゼンをするためには学習を深化させることが必須となる。よりくわしく調べること、事象について考えること、工夫した表現を考えること等、総体的な力が必要となる。
今回の「青い目の人形」はまさにその通りだった。審査員の質問への答えがそれを象徴していた。「日本からアメリカに贈られた人形はどうなったと思いますか」という質問が出た。
「実はそのことは調べていて、アメリカに贈られた人形はすべて残っています。日本もそのように真似をすればいいと思っています」と答えた。幅広い調べ活動を行い、プレゼンの構想をする段階でその内容を取捨選択をしている。この内容は子どもたちがテーマと直結していないからと選択しなかったものであった。さらに「日本も真似すべき」と事象に対する考えが自然に出てきた。これは社会科で常に事象について考えるという活動を行っていることも作用しているだろう。
これには質問した審査員も「答えを言われちゃいましたね」と苦笑をしていた。彼女の学習の取り組み方が出た瞬間だった。
同時に私自身、来年度もプレゼン学習をカリキュラム化して推進しなくてはと決意した時であった。確かなデータはないが、子どもたちの学力を向上させると思われるからである。
午後の講演で清水先生から「ICTを活用したプレゼンテーションで自分の考えや思いを表現する力がより高まると答えた教員が9割近くいた」というお話があった。このようなデータ化を含めてプレゼン学習を推進していきたい。
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Comments
ありがとうございます。「情報活用能力の育成を正しくとらえ、意識してやれば」という文言、yo-shiさんならではの言葉だと思いました。これを学校全体で推進していっているのですから。困難さが常にあると思いますが、本校でも「正しくとらえ」るのと「実践」を同時進行できるようにがんばりたいです。
Posted by: サトマサ | 2005.03.22 23:15
プレコンでは、子ども共々、お世話になりました。
とてもよい影響を受け、当日の臨むことができました。
ありがとうございました。
さて、プレゼントと学力の件ですが、私も同じ意見です。
私のbolgはまだ下書き状態ですが、似たようなことを書いています。
もっと大きくとらえると、
「情報活用能力の育成を正しくとらえ、意識してやれば、学力が伸びる」と考えています。
だから情報教育をやる価値はすごくあると感じています。
Posted by: yo-shi | 2005.03.22 22:26