2005.04.30
土曜日の朝、朝日新聞の「be on Saturday」を読むのが楽しみだ。1面、2面は時代をリードする社長や研究者をとりあげでいる。そのリーダーたちの考えや行動に共感することが多い。
今朝は松井証券の社長さんだった。
・古いものを捨て器をあけておかなければ新しいものは入らない。
・怖いのは過去に成功にこだわること。
・大波をとらえたのは過去と決別する決断力だった。
10年前であれば、このようなことは容易だったと思う。しかし、いろいろな経験を積んできた今、これらのことは自分にとって重要なことだと感じた。
教育実践の過去は自分にとっての財産である。しかし、それらにこだわっていたら、新しい財産は増えない。今必要なことは過去の実践にとらわれないことだ。
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2005.04.29
本校は児童数が860人。学年4クラス。校舎も広い。
何を行うにも時間がかかる。たとえば、かつて4年1組だった時に図書室が実に遠かった。ちょっと行って借りるという感じではない。学年集会をする時でも全学級がそろうまで時間がかかる。学級だけで畑に移動というのも時間はかかる。
そこで、身についたのが「ついでに・・・をする」という発想だ。昨日は体育の全体練習のあと、そのまま教室には行かず、桜の木の下で全員で写真を撮り、百葉箱で温度をはかった子から教室に戻ってよいというようにした。まさに「ついでに」である。
この「ついでに・・・」は自分の仕事の大きな要素だ。「ついでにする」ことによる時間的な節約は大きい。授業時数は無限ではない。限られた時間ですべき授業を行い、さらに自分は行いたい授業もしたい。となれば、この「ついでに・・」は重要だ。
そして、これが大事なのだが、「ついでに・・・・の例」を子どもたちの前で実践を行うようにすることだ。子どもたちも「ついでに」を意識するようになる(例:図書室に行って本を借りるついでに本棚を整理するといったこと)。最終的には物事を見通す力、効率的に物事を進める力、ボランティアをする力が伸びる。
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2005.04.28
新しい学級の担任として4月が終了した。パワーがあり、人なつっこい子どもたちと出会って3週間がたった。
4月に一番取り組んだのは次のことだ。
■「前担任からのプレゼント」である子どもたちのよさを生かす
■「意欲」を育てる
子どもたちのよさはいくつもある。前向きであること、表現力(特に歌)に優れていること、ノリやすくよく笑うこと(学級経営では重要)等だ。それらはそのまま伸ばそうと考え、取り組んだ。特に前向きな点は、高学年として各活動のリーダーになる時の大きな武器になった。(もちろん、教師の声がけ、後押しが必要。それらを行ったうえでの話。)
また、学習において発表するという意欲も育てることができたと思う。内容はあとで深めることができるが、意欲は4月がポイントだ。「発表して当たり前」という雰囲気ができつつあるのがうれしい。
むろん、課題もいくつもある。特にノート。理想のノートにはまだまだ。まずは様々の力を蓄積させて、理想のノートに近づけていきたいと思う。
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2005.04.27
昨日書いた内容を具体的に学級通信に書いた。その紹介である。
学級通信 ファンタジア 第14号より
一昨日、学級のキャッチフレーズを作りました。
学級目標は「力をつける」です。子どもたちにいろいろな力をつけてほしいというのが私の願いです。学力はもちろん、体力、道徳的な力、自主的に行動する力等、あらゆる力をつけてほしいと思っています。私自身も目標にしていますし、子どもたちには様々な場面で「どんな力がついたか」振り返ってほしいと思っています。
「学級のキャッチフレーズ」はこれと別です。子どもたちの発想で考えた覚えやすい言葉です。
ここで私自身が子どもたちに呼びかけたのは次のようなことです。
10年後も覚えているキャッチフレーズを作ろう
印象的なものだったら、子どもたちもずっと覚えているはずです。そこで1年後ではなく、ずっと10年後も覚えているようなものを作ろうと呼びかけたのです。
実際に「にこにこはればれ4の1ランド」「進め!ドルフィン33号」というようにかつての佐藤学級でのキャッチフレーズの例を示しました。
この例によって、子どもたちもキャッチフレーズのイメージをつかむことができたようです。
といってもすぐにキャッチフレーズが出てくるわけではありません。
最初に子どもたちから、「キャッチフレーズに使いたい言葉」を出させました。こういう場合にはとにかくたくさん出させることが大事です。
・ゴー ・行け ・気合いだ ・燃えろ ・ファイヤー ・協力 ・思いやり ・レッツゴー ・なかま ・元気
・ドリーム ・夢 ・希望 ・未来 ・スマイル ・笑顔 ・がんばれ ・友情・・・・等
このような言葉が30個以上出ました。
それぞれについて、「なぜその言葉を出したのか」という理由を発表させました。これは言葉の吟味のためには必要なことです。その友達の理由をもとに「キャッチフレーズに使いたい言葉」を数個選びました。「友情」「スマイル」「元気」「夢」「気合い」等です。
「これらの言葉のいくつかを使って、キャッチフレーズを一人一人作りなさい。」と言いました。言葉が出ていますから、子どもたちにとっては作りやすいです。次のようなものが出てきました。
「友情 スマイル あふれる5の1」
「いつもスマイルと友情でいっぱい!D51」
「スマイルたくさん 友情たくさん 夢のある5年1組」
そして最終的に決まったキャッチフレーズは次のものに決まりました。
「スマイルいっぱい・友情いっぱい・元気いっぱい・5年1組」
リズム感のあるすてきなキャッチフレーズです。子どもたちも覚えやすいです。(教室の前面に掲示していたものです。)
このキャッチフレーズはこれからの活動の指針になると思います。
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2005.04.26
佐藤学級の中では学級目標はここ数年「力をつける」である。これは教師としての目標である。
これとは別に、やはり子どもたちが発想するものもほしい。他学級ではそれを「学級目標」にしているが、佐藤学級の場合には「学級のキャッチフレーズ」と称している。
そのキャッチフレーズが決まった。
「スマイルいっぱい 友情いっぱい 元気いっぱい 5年1組」である。
リズム感があるいいキャッチフレーズができたと思う。
このキャッチフレーズを決める前、子どもたちには次のように言った。
「10年後も覚えているキャッチフレーズを作ろう」
学級目標といっても、前学年のものでも覚えていないのなら、子どもたちの中には入っていないものであろう。本当に子どもたちの支えになるのなら、ずっと覚えているはずである。そのようなものを目指すべきだ。そして、そのための指導方法も少しこだわりがある。次のように行った。
1 願いが表れる言葉、キャッチフレーズに使いたい言葉を出す。「協力」「進め」「スマイル」「レッツゴー」「ファイヤ ー」「ドリーム」等
2 みんなが気に入った言葉を数個選ぶ。・・・「友情」「スマイル」「気合い」等
3 それらをいくつか組み合わせてキャッチフレーズにする。
これで、印象的なキャッチフレーズができる。
このキャッチフレーズは活動の起点になる。学級会でもこれが基準になる。 発展が楽しみだ。
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2005.04.25
今日は今年最初の授業参観日。
保護者の皆さんも新しい担任の授業ということで期待をしている。授業に全力を注ぐのは当然だ。
同時に今まで力を注いでいたことがある。
ノート指導だ。最初の授業参観日を目標にノート指導をしてきた。とりあえず「ぎっしり書く」ということをめあてにしてきた。
そして今日。ノート展示会を開くことができた。「自分のベストページ」を名前入りで廊下にセットした机に置いておくだけだ。
保護者の皆さんも興味深くのぞき込んでいた。子どもたちの成長した様子を見たと思う。同時に友だちのノートも刺激になったと思う。子どもたちのノートにさらに興味を持つであろう。
嬉しいのは同学年でノート展示会を行うことができたこと。4クラス中、最初は2クラスが行いたいと言い、残りのクラスも賛同してくれた。子どもたちのノートの技量はまだまだ。これをきっかけに力が伸びれば・・・と思う。
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2005.04.24
学研「NEW 教育とコンピュータ」の4月号について。
(もう4月号はバックナンバーになっているが、改めて読んで大事なことと思ったので。)
堀田先生の「情報教育授業指南」というコーナーである。これは堀田先生が全国各地の教室で授業を見て、授業者と話し合い、その内容を連載するというものである。
その中で「こんなところを見ます」というポイントを4つあげている。「子どものノート」「掲示物」「発問と指示」「子どもたち」をあげている。
この中で注目したいのが「子どもたち」。堀田先生は子どもたちに話をよく聞くという。「いいクラスの子どもたちは自分たちから近寄る」「先生がいなくても参観者にイスを出してくれる」といったエピソードはうなずける。そのような行動が自然とできる学級は経験上、確かにいいクラスと言える。学級経営のバロメーターの一つであろう。
もちろん、それは担任の姿勢の反映だ。自分も今までそのような部分も力を注いできたが、新しい学級になった今、改めて力を入れていこうと感じた。
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2005.04.23
今日は情報テキストの仕事をするために、何度も辞書をひいた。
「価値」「働き」「しくみ」・・・わかるようで簡単には説明しにくい言葉である。
「わかる」と「理解する」は同じなのか、違うのか。違うとしたらどう違うのか。
このようなことは原稿を書く時も同様である。「言葉」にこだわっていかなければいけないと思っている。
さて、この時に使うのは電子辞書である。3年前の野口芳宏先生の講座で、野口先生が実際に使うのを見て、すぐに購入を決意した。言葉にこだわるからこそ使う・・・それが野口先生の主張だったと記憶している。
実際に使い始めると便利だ。授業中も気軽にひくことができる。さらにポケットに入るから、移動した教室でも使える。校内研で英語の教育用語が出てきた時なども簡単にひける。まさに自分の仕事の必需品になっている。
(ちなみに昨年からはデジカメも常時携帯している。これも必需品)
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2005.04.22
1か月前に卒業した子どもたちがよく来校する。
部活がまだ本格化しないということで、時間があるからであろう。集団で来る。用事があって来る子もいる。5月のポートボール大会のコーチ役だったり、学校への届け物だったりだ。
どの子たちも笑顔だ。「成長した自分を見てほしい」といった感じ。新しい環境になって、張り切っている様子も伝わってくる。
こちらももちろん笑顔。近況や友達の様子を聞いてスマイル。
さてそのような子どもたちの会話の中でちょっと嬉しい話があった。
「学年執行部には1組出身者が多いですよ」
名前を聞いてみると、確かに3月まで学級・学年をリードした子たちだ。
「中学校でも先頭に立って学級を引っ張っているのか・・・」
と嬉しくなった。
教え子の活躍は私にとって「励まし」である。教え子たちからエネルギーをもらっている感じだ。
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2005.04.21
今日は元気が出ない。
「その日」が来てしまったからだ。
データをこまめにバックアップしなければ・・・と以前から思っていたものの、新しいパソコンを購入してからはあまり気をつかわなくなっていた。
しかも、パソコンをし始めてから6年。大きなトラブルもなかった。
でも、「いつかデータがなくなってしまう日」も自分にも来るかもしれないという気持ちもあった。
今日「その日」が来てしまったのだ・・・。1月~今朝までのパソコンのメールデータが消えてしまった。送信データは全て(大泣)。あれこれ試したり、同僚に聞いてもダメ。
これは自分だけの問題ではない。仕事上、どうしても必要なデータは再送をお願いすることになる。手間をかけるということ自体、申し訳がない。(学級の子どもたちにも言っていることなのに・・・)
改めて情報管理の重要さを感じた日。こえから勉強しなければ。
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2005.04.20
今日、社会の時間に都道府県3クエスチョンゲームを行った。
私のオリジナルの、しかも地図活用の定番のゲームである。
■ゲームのやり方
(1) 教師が画用紙に答えとなる都道府県名を事前に書いておく。
(2) 子供たちが答えの都道府県に関わる質問を3つする。
(3) 教師が質問に一つずつ答え、それを手がかりに子供はその都道府県を予想して発表する。
(4) 教師が答えを発表する。(以上を3問~5問程度繰り返す)
全問正解者に大きな拍手をする。
具体的な子どもたちの反応はこちらにある。(以前の記録)
この学習ゲームは、ただ単に「楽しく覚える」といったパターンだけではないところがよさだと思っている。
一番は考える要素が多いという点である。
たとえば、どのような質問をどう工夫するか考えるだけでも、けっこうおもしろい。これは、ゲームの途中で「どのような質問をすればいいヒントが引き出せるでしょうか」と考えさせた。子どもたちの質問が工夫されたものになった。
学習ゲームをより質の高いものにするためにも、効果的な発問は必要なのである。
それにしても子どもたちの盛り上がりぶりはすごかった。随時組み入れていこう。
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2005.04.19
昨日の朝、とある仕事のことでメールを出した。期限は21日(木)まで。
ところが昨日のうちに次々と返信がきた。簡単な内容ではないのに・・・・。
その速さが実に心地よかった。同時に「やるぞ!」という勢いももらった感じだ。
すぐに、次の段階に着手。
勢いをもらったから一気に行う。今朝の段階で終了。
このことで感じたこと。
スピードのある仕事ぶりは、関係する人に「勢い」を与えるということ。
逆に言えば、スピードのない仕事ぶりは他の人の仕事の意欲もそいでいる可能性が高いということだ。
そういう意味では、仕事のスピードは自分だけの問題ではなく、周囲の仕事も左右をしている。立場が上の人ほどそうだ。学年主任としての自分はどうか。他の人に「勢い」を与えているか。
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2005.04.18
小学メールマガジン、連載「私の教材開発物語」 第47回より
■ 今年は5年生担任
新年度、5年生の担任になった。「自分の行いたい実践をするのなら、高学年がいい」と思っていただけに、希望が叶い嬉しい。
子どもたちと出会ってから一週間あまり。学年で4学級あり、子どもたちもクラス替えで新しい友達と出会った。この一週間はルールの確認、組織作り等、新しい学級の基礎固めに集中をしていた。その中で、「佐藤学級のルールブック作り」「スマイルカード」といった今年の実践がスタートしている。
ただ、教材開発した実践についてはまだ着手していない。そこで、今回は今年度の教材開発での方向性を伝えたい。自分のメインの実践教科である社会の場合である。
■ 「社会的なものの見方・考え方を育てる」という視点で
社会科の学習において自分が重視しているのが「社会的なものの見方や考え方を育てる」という視点である。
昨年度、このメールマガジンに紹介した例で言えば、次のようなものがある。
・水墨画を実際に体験することによって、『四季山水図』の見方が変わったことを自覚する
・ザビエルを、大名や民衆等の様々な立場からロールプレイをすることにより、複眼的な歴史的な思考を学ぶ
見方や考え方を深める学習をすることによって、子どもたちも社会科を学習することの楽しさを知る。今年もそのような教材開発をしたいと思う。最初は農業についての学習である。農薬を使わない米作りと農薬を使った米作りの二つの立場を同時に追究させることによって、単一ではない複眼的な思考を学ぶことができるのではないかと思っている。
■ 情報化社会に対応した教材開発を
今年度から新しい教科書を使う。一通り読んで気づいたのが、情報化社会に対応する部分が多くなっているということである。たとえば次の通りである。
(教科書は教育出版)
・インターネットで農業の情報交換
・インターネットショッピング
・インターネットでのモラル
・携帯電話で商品を購入できる自動販売機
・デジタルテレビ放送
これらの例だけではなく、「ビデオレターを作る」「ホームページで発信する」「Eメールで情報を得る」といった学習活動例も紹介されている。
将来、子どもたちは今以上の情報化社会の中で生きていく。情報の受け手と送り手の両方の立場に立つことによって、学習活動も深まる。その点で多様な形の教材開発ができるのではないかと思っている。
■ 今までの財産を生かす
「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」がメインテーマである自分のホームページを開設してから、5年生を担任するのは3度目である。今までの実践の財産があり、それらをまた活用できることは嬉しいことである。
たとえば、宮古市の新たな育てる漁業のパイオニア「イワガキを育てる」。環境の学習での「えりも岬に緑を蘇らせた人々。
このような内容をもう一度実践できることが楽しみである。
さらに、実践をしてはいないものの「これは教材になるのでは」と思って収集していたものもいくつかある。「もの作りにかけた技術者」「美しい風景・棚田」はいつか授業をしてみたいと思っていたら、今回教科書に写真やコラムが掲載されていた。きちっと教材化するチャンスである。
■ 方向性を決めておくことのメリット
自分が行いたい教材開発について述べた。
今まで、一通り5年生の社会科教科書を何回か読み、「これはこの教材が使えるな」といった感触を持った。また、先に述べたように自分の中での教材開発での視点も決めた。
このように方向性を決めることはきわめて重要である。関連情報がどんどんと見えてくるからである。たとえば、日々入ってくる情報で森林に関するものがあれば、「3学期の環境の学習で活用できるかも」と思い、注目をする。もしかしたら、価値ある教材に発展するかもしれない。それも一通り方向性を決めておいているからこその情報である。
実際にどのような実践ができるか。それはこれからの連載で紹介していきたいと思う。
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2005.04.17
『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー・筑摩書房)
先週の家族旅行であいた時間で読んだ本。待ち時間が長いアトラクションの時には、この本で少し気分転換できた。(でも並んでいる時に本を読んでいる人はわずかなので、ちょっとずつしか読まなかったが)
このごろお気に入りの山田ズーニーさんの本。具体的な事例をもとに人を説得する技術、共感の方法等が述べられている。読んでいる時には、「うんうん」とうなずくが自分が実践しないと身につかない・・・そんな気がする。その点では、必要な時に再度読みたい本である。
特に自分にとっては「説得する」という部分に興味を持った。この本では「上司に対して」が例としてあげられている。私たちにとって上司は管理職である。今までは「学校として新しい提案」を出すこと(大きなこと)はあまりなかった。これからはそのような機会が出てくると思われる。何も管理職だけではない。別の相手に提案する機会もあると思われる。そのような場に役立つ本である。(具体性に欠けるがご容赦を)
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2005.04.16
実は最近(3月~)の自分の仕事ぶりに不満がある。
まずは勤務時間の中での仕事のペースが上がっていない。帰宅時刻が遅くなっているのがその証拠だ。学級担任としての仕事量は例年それほど変わらない。6年生の3学期になれば若干増えるが、それはあくまでも「若干」。たかが知れている。
家でも読書量が増えない。時間がないわけではない。休日などはむしろ以前より余裕があるのに。原稿等は時間があるのに締め切り日ぎりぎり。メールマガジンの連載原稿も今日仕上げなければいけないのにまだできていない。
なぜか。昨日、雑誌を読んでいてハッとすることがあった。
何が何でも学校で学校の仕事を終えようとする意志が、自分には不足しているということである。「これは家に持ち帰ってしよう」「学級通信は朝にしよう」・・・そう学校で思うと一気にペースダウンしてしまう。
「家でしよう」という気持ちは以前はそれほど多くはなかった。共稼ぎということもあって、家での時間も限られていたからである。早く帰らねばいけないという事情もあった。
今はちょっと事情が違い、自分が学校にある程度遅くまでいても大丈夫だ。でも実はそれが落とし穴。「遅くなってもいい」という気持ちが仕事ぶりに影響をしている。それが積み重なり、ペースダウンに結び付いているのだ。
その点では自分には制約があるのがちょうどいい。限られた時間だからこそ工夫も出てくる。頭だって活性化する。ダラダラとした仕事ぶりでは結局は何もいい仕事はできないだろう。
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2005.04.15
スマイルカードと並んで学級でさっそく取り組んでいるのが「佐藤学級のルールブック」である。本からヒントを得たものである。
例年だったら、口頭だけで済ませているものを、「ルールブック」という形で子どもたちに明示しようとするものである。たとえば・・・
・「ありがとう」は一番美しい言葉。何度でも言おう。
・「何か仕事はありませんか」と聞こう。これなら進んで行動できる。
・話を聞く時は目を見て、うなずくようにしよう。他の人を理解する第一歩。
・拍手をどんどんしよう。すぐにできるすてきなプレゼント。
・立候補した瞬間に君は成長している。
このような言葉を子どもたちとと一緒に行動しながら思いついている。本の場合には出会いの日にプリントを作って渡したようだが、佐藤学級では番号をふって掲示物に書いている。現在は7つ。一日1個ぐらいのペースで作っていければいいと思っている。
もちろん、子どもたちに浸透するのは時間がかかる。それでも日々、これらのことを続けている学級と意識していない学級では子どもたちの行動に大きな違いが当然出る。まさに積み重ねだ。そして、このルールブックは今担任している子たちによく響くものと思われる。活動中に、さっそく「何か仕事はありませんか」と聞く子が増えている。
今年度の最後には一通りまとめてみようと思う。50個ぐらいはたまるであろう。
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2005.04.14
今日は学級通信の5号を発行。慣例として始業式は発行しない(子どもたちと出会っていないので)が、翌日から毎日発行している。今年も170~180号のペースで発行する予定だ。
同時に昨年度以上に努力したいものがある。それは個々人の様子を伝えるカード(今年は「スマイルカード」と命名)を数多く発行するということだ。毎日2~3人の発行を目指す。
内容は次のように簡単なものだ。
「昨日の代表委員会で、いい発言を2度もしました。一生懸命に取り組もうとしている様子がよくわかります。すばらしいですね。おうちでもぜひほめてください」
保護者からすれば、学級通信で学校の様子はわかるが、我が子の様子は学級通信からはわからないことが多い。それを補うのがスマイルカードなのである。もちろん、子どもたち自身を励ますことが一番の目的だが。
昨年度も取り組んだが、中断の時期があって満足できた状態ではなかった。今年はスタートダッシュでいいペースで発行できている。月に一回、子どもたち全員にスマイルカードを渡すことを目標にしよう。
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2005.04.13
社会科の授業開き。5年生では有田先生の5円玉の追試をしている。学級通信による紹介である。
学級通信「ファンタジア」第4号より
未知のことを知るのは楽しいものです。
昨日の社会科の授業です。
子どもたちに最初に聞きました。「お金を知っている人?」。もちろんたくさんの手が挙がります。一万円札、五千円札、千円札、・・・次々に子どもたちは発表をしていきます。合わせてお札の人物である福沢諭吉・樋口一葉・野口英世について知っていることも聞きました。(必ず物知りはいるもので、この3人について業績を知っている子がいました)
さらに、「五十円玉や五円玉のような穴あきのお金は海外では珍しい」というエピソードも話しました。
そして子どもたちに言いました。「五円玉の絵をかきなさい」。
これは知っていそうで、なかなか知らないことです。「稲みたいなものがかいてあった」「『五円』という字もかいているはず」と口々につぶやきながらかいていきます。
「班で見せ合って一番正解に近そうなものを黒板に書きなさい」。
出てきたのが右のようなものです。「稲のようなもの(葉っぱという子もいました)」と「五円」はどのチームも書きました。でも、それ以上は思いつかなかったようです。
ここで答えを提示します。こういう時に便利なのが、パソコン+プロジェクタです。大きな映像をスクリーンに写しました。
実はこの五円玉が5年生の社会科の教科書の「上」で学習するものなのです。
子どもたちは「エー」という反応です。それはそうでしょう。五円玉の絵柄と授業はあまり結び付きません。
最初にわかりやすい稲穂から説明をしました。これはすぐに農業に関係があると分かりました。次に五円玉の下の横線です。「水?」「川?」と出てきました。水に関係があるという点で一致しています。「沼」「池」と出てきてから「海!」とでてきました。「そうです。水産業です」と教えました。
最後の穴の周りの模様です。これは
「歯車」という正解がすぐに出てきま
した。「工業」を表しています。
「社会科の上ではこのように農業・水産業・工業について学習をします。実際に教科書を見てみましょう。」と言って実際に教科書を開かせました。
「あっ、本当だ」「工業は自動車工場の勉強もするんだ」・・・と子どもたちも興味を持って教科書を見ていました。
・5円玉にもちゃんと意味があるんだなあと思いました。楽しかったです。次はもっと高いお札についても教えてください。
・授業を先生がおもしろく教えてくれたので、これからもがんばっていきたいです。
このような感想からわかるように知識を増やした楽しい授業開きになりました。
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2005.04.12
教師になってから4,5年目の頃から「授業づくりネットワーク」に関わって活動をしてきている。といっても大会に参加したり、雑誌に投稿したする程度だった。4年前からメルマガの編集や各種プロジェクトでお世話になっている。
その授業づくりネットワークが今年から連続ワークショップセミナーを開く。一回目のメインゲストは有田先生。お近くの方、ぜひご参加ください。
■授業づくりネットワーク・連続ワークショップセミナー■
-教師力UPセミナー2005-
主催:教育研究団体「授業づくりネットワーク」
最近、授業中、子どもたちが教師の話を聞かなかったり、すぐに立ち歩きをはじめたり、そもそも教科書を出すことを拒んだりなど、授業成立がなかなかむずかしくなってきています。比喩的に言えば、いま、教室は「安定した草原」ではなく、「不安定な湿地」になってきたというふうに言えるのではないでしょうか 。
こうした中、いま「授業成立を支える基礎技術」がたいへんに強く求められています。子どもを引きつける授業技術、子どもの集中力を生み出す授業技術、子どもたちがついてくる授業技術です。高度な技術ではダメです。誰にでもできる普通の授業を支える授業成立のための基礎技術が必要なのです。
そうしたベーシックな教育技術を学ぶ機会をと考えて「連続ワークショップ-教師力UPセミナー2005-」を企画しました。最近、授業が成り立たないことが増えたとお嘆きの方、子どもたちをもっと引きつける授業をしてみ たいと考えている方、授業の中で子どもたちの知的な学びを作りだしたいという方、ぜひこのセミナーに参加してみて下さい。きっと新しいヒントが見つかります。
■日時:4月16日(土)13:00~17:00
・教科別基礎講座(13:00~14:00)*30分×2回(2人講師)となります。
・特別テーマ講座(14:00~17:00)*最後の30分間は質疑応答の時間です。
■場所:成蹊大学(最寄り駅・吉祥寺より徒歩15分)
*JR中央・総武線、井の頭線、地下鉄「吉祥寺駅」下車。 吉祥寺駅前より関東バスで成蹊学園前下車(約10分)。
■演題・講師:
(1)教科別基礎講座
13:00~13:30 「これだけは身につけたい国語の授業技術」
●講師:佐内信之氏
1970年生まれ。「学習ゲーム研究会」事務局。『授業導入ミニゲーム集』 (学事出版)では100冊以上の文献に目を通し、学習ゲーム実践の分析を行った。他に『5分間でできる学習ゲームBEST50』(たんぽぽ出版・共著)などがある。
13:30~14:00 「これだけは身につけたい社会科の授業技術」
●講師:阿部隆幸氏
1965年福島県生まれ。「授業づくりネットワーク」ホームページのデータベース担当。著書に『小学校社会科の学習ゲーム集』(共編著・学事出版)などがある。ホームページづくりの達人である。
(2)特別テーマ講座
14:00~17:00 「指導技術で子どもの学力(学習技能)を高める」
●講師:有田和正氏
筑波大学付属小から愛知教育大学教授を経て、現在、教材・授業開発研究所代表、月刊「授業のネタ・学習ワーク」(明治図書)編集長1988~)、著書、最近刊、「指導の腕を上げるシリーズ19巻」(2004)、ユーモア事典(2004)など、現在156冊。
■定員:50名(定員になり次第締め切ります)
■参加費:2500円(授業づくりネットワーク会員:2000円)
★申込・問い合せ先
1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号、5)勤務先、
6)メールアドレスを明記の上、下記あてにFAX、Eメールまたはハガキでお申し込み下さい。
2) 授業づくりネットワーク事務局 担当:鈴木宣昭
〒162-0814 新宿区新小川町6-12 TEL/FAX:03-3269-3715
Eメール:KFD02107@nifty.ne.jp
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2005.04.11
子どもたちの出会いの様子を学級通信に書きました。その続編です。
学級通信「ファンタジア」第2号より
前号の続きです。
子どもたちの前で簡単に自己紹介です。自分が昨年度まで6年生の担任だったこと、みんなのことは2年生の時から見ていること、家が近所の人もいること等です。
「何か質問がありますか?」と聞くと、すぐに数人の子の手がさっとあがりました。
「何歳ですか」
「何の勉強が好きですか」
「出身はどこですか」・・・等。子どもたちの担任に対する関心が伺えます。一通り質問が終わったところで子どもたちに簡単に一番伝えたかったことを話しました。
私が今日みんなに一番伝えたいことはこれです。(子どもたちに示す)
この一年間、しっかりと「力をつける」ようにがんばってほしいということです。「力」といっても「勉強する力」だけではありません。体力もあるし協力する力もあります。また1つのことを続ける力、集会を開く力、思いやりを持つ力など、いろいろな力があります。それらをしっかりと身につけてほしいのです。
話した時に、子どもたちの目を見渡しました。子どもたちの真剣な眼差しを感じました。同時に「新しい学級でしっかりとやっていこう」という気持ちも感じ取ることができました。
そのことがわかったのが、いろいろな仕事での子どもたちの積極的な活動ぶりです。
最初に教科書の運搬です。理科室から持ってくる時に「運びたい人はついていらっしゃい」と言ったら、半分ぐらいの子が一緒に来ました。
次に掃除。名簿順に5つの班を決めました。教室、トイレ、うば杉ホール、玄関、校長室(写真の通り。さすがに緊張をしていました)。初めての掃除区域もありましたが、一生懸命に掃除をしていました。
また、この日は入学する一年生のための教室掲示の手伝いを5年生がすることになっています。13人です。「帰りが遅くなりますよ」と言ってから希望者を募ったのですが、立候補者が14人。全員に手伝いに行ってもらいました。
終了時点で昨年度の4年1組担任だった幸恵先生から「みんな一生懸命に手伝ってくれました」とほめられました。
他の子たちも入学式のための体育館の椅子並べをがんばりました。ふとある子を見ると、額には汗が。そのがんばりぶりに拍手です。
子どもたちとの出会いはこのような感じです。「これから一緒にいい学級を作れそうだ」・・・・毎日を過ごすことが楽しみになってきました。
次号からは授業や一人一人のことについても紹介します。
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2005.04.10
年に一回の楽しみの東京ディズニーリゾートへの家族旅行が終わった。
子どもたちが大きくなるにつれて経済的な負担もたいへんなのだが、何よりも子どもたちの「行きたい」という声にはかなわない。「他の旅行は近場でいいから、TDRへ・・・」というようになっている。
来てみるとやはり魅力的なテーマパークだ。一人勝ちの秘密みたいな本もいくつも出ていているが、自分なりに今回思った理由をいくつか。
・新しい「夢」(アトラクション)を増やしている(「うまく行っている時ほど次の手を打っている」)
・係員さんのスマイル。質問にも笑顔で答えてくれる。だから聞きやすい。
・ショップも食べ物も「買いたい」「おいしそう」というものを揃えている。
・並んでいる時にもちょっとした工夫で飽きを緩和。
・リゾート地内にただよう「平和」な空気。犯罪など起きない雰囲気。
ちょっと視点を変えれば、皆授業や学級経営にも生かせるかな?
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2005.04.08
今年の学級通信の名前は「ファンタジア」にした。案としては「D51(ドリーム・オブ・5の1)」「ガリバー」「ネバーランド」等を候補にしていたが、子どもたちと出会って直感で「ファンタジー」という言葉が浮かんだ。子どもらしい子どもたちだからだ。それをちょっとひねって「ファンタジア」。
学級通信「ファンタジア」第1号
★ 平成17年4月7日。始業式の日。
7時40分前。学校の玄関に子どもたちが次々と入ってきます。5年生の子どもたちが真っ先に注目をするのが目の前にある新しい学級の掲示です。「自分は何組だろう・・・」と子どもたちはドキドキ。
「あった、1組だ」
「やった!〇〇(人名)と同じだ!」
という声が響いています。
一通り、同じ学級のメンバーを確
かめたら、今度は担任の先生が誰か
気になります。
★5年1組の教室には次のようなメッセージが書かれていました。
新しい学年 / 教室がかわった / クラスもかわった /
みんなの気持ちも「5年生でがんばろう」という気持ちにかわってい
るだろう / 気分を新たにして新学期のスタートだ
/でもみんなが気になっているのは担任の先生は誰かということ
だろう / それは40分後にわかる
みんなの担任「D 51」より
子どもたちは自分の机やロッカー、ランドセルかけのフックなどを確認しながら、黒板のメッセージを見ています。教室には手がかりは全くなしです。
★始業式。校長先生が担任発表をします。
1年生や3年生で前の担任の先生方の名前が呼ばれました。ドッとどよめく子どもたち。「5年1組は佐藤正寿先生です」の声。
「はい!」と言って子どもたちの前に立ちました。2列に並んでいる子どもたちの目を一通り見渡すと、興味津々の子どもたちの視線。ほとんどの子たちが私と会話をしたことがないので、「どんな先生だろう」という目で見ています。
★式後、転入してきた子と一緒に5年1組の教室に入ります。
「おはようございます!」と元気よく入っていくと、「おはようございます!」という元気な声が返ってきました。新しい学級になって、子どもたちも新たな気持ちでいることが挨拶から伝わってきました。「一年間、楽しみだ」と思いました。 (つづく)
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みなさん、こんにちは。
5年1組の担任になりました佐藤正寿です。今年で教員生活21年目となります。初任が江刺市立愛宕小学校、2校目が岩谷堂小学校、その後宮古市立高浜小学校に転勤し、水沢小学校4年目です。昨年度は6年1組の担任でした。
教員になるまでは秋田県で育ちました。現在は水沢小学校学区に住んでいます。4人家族で中2と小4の娘がいます。(水沢小学校の保護者でもあります。)どうぞよろしくお願いいたします。
この学級通信「ファンタジア」で5年1組の様子を伝えていきます。よろしくお願いいたします。
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2005.04.07
子どもたちと出会った。
5年生担任。3年連続の高学年である。明るく元気いっぱいの素直な子どもたちだ。「子どもらしい子どもたちです」と前担任が言っていたがうなずける。
といっても、同じ高学年でも6年を卒業させた直後では、5年生の最初はやはり違いを感じる。同時に子どもたちっを鍛える甲斐があると感じる。
さて、子どもたちと出会う前は、どのように指導するかイメージがわかないのだが、実際に出会うとあれこれやってみようとパッと思いつく。
今日、さっそく取り組もうと思ったのは「大切にしたい言葉」集めだ。
子どもたちが発した言葉の中でキラッと光るものがあった。1年生の教室手伝いの子どもたちが言った。「何かお手伝いはありませんか?」。進んで仕事をしようとする姿が清々しい。
プリントを渡す時にほとんどの子が黙って渡していたのに、一人の子が「どうぞ」と言っていた。これからやろうとしていることの先取り。モデルだ。
このような言葉をまずは集める。子どもたちのよりよい変容を願って。
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2005.04.06
見逃していたが、毎日インタラクティブの3月の記事に「待っている子どもたちがいる」という記事が載っていた。
地域によるITの格差について書いたいるのだが、その中の一節。
「子供たちが10数年後に社会に飛び出した時、『なんで、私の学校ではITやインターネットのことを教えてくれなかったんだろう』と先生を恨むのではないかと心配になる」
本校の情報教育の環境も決していいとは言えない。そんな中でも今まで工夫してきたつもりだ。ただ、あくまでも昨年度は自分の学級の範囲内だった。他学級、他学年のところまでは難しかった。
しかし、環境がどうであれ、子どもたちは学校生活を送っていく。新学年として何ができるか。情報教育担当として全校的な視野で向き合っていこうと思う。
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2005.04.05
昨年度6年生を担任したので、今年は必然的に新しい学級を担任することとなる。
3年間持ち上がった(一部クラス替えはあったが)ので、3年ぶりの新学級。どのような子どもたちと出会うのか、楽しみだ。
事務仕事も多い。学級名簿作り、各種帳簿用のチェック、健康観察簿、集金袋等々。ハンコを何回ついただろうという感じだ。
でも、それらは雑用ではない。何度も何度も子どもたちの名前に触れることにより、子どもたちの名前を自然に覚えていく。そして、その名前を見て「どんな子なんだろうか」とふと考える。始業前の楽しみである。
大学時代によく読んだ神奈川の村田栄一先生の本に、「担任になったらできるだけ直筆で子どもたちの名前を書くようにしている。名簿も、何でもそうだ。ハンコではなく直接書くことによって子どもたちの名前を覚えるからだ」ということが書かれていたことを記憶している。
そこまではできないが、子どもたちの名前に何度も触れることは嬉しいことだ。
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2005.04.04
今日紹介をするのは「伝わる・揺さぶる!文書を書く」(山田ズーニー著・PHP新書)である。
プレコン全国大会の企業プレゼンで紹介されていた著書である。
小論文指導のプロだっただけあって、その視点は鋭い。一番役にたったのは実践編。「上司を説得する」「お願いの文書を書く」「議事録を書く」「お詫びをする」「メールを書く」といったように、自分があまり書かないジャンルの文章のコツを学んだ。
特に「メールを書く」では新たな視点を得た。「相手にとっての意味を決める」というものである。たとえば、「お読みいただくだけで、特に返信はいりません」「お忙しかったら読み飛ばしてください」といったことを添えれば、相手は自分にとっての「メールの意味」が明確になる。
ここまで考えて自分はメールをしていなかった。考えてみれば、これと似た表現のメールは今まで受け取ったことがあった。印象的なメールを書く方々ばかりだ。メールの作法も学ばなければ・・・と思った次第である。
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2005.04.03
今日(3日)の朝日新聞の教育欄に私の話が掲載されています。
「せんせい」というコーナーです。
このコーナーは全国の教師から話を記者が聞き、それをまとめて記事にしていくというものです。
私は皆川さんから紹介されました。
「水墨画 胸張って説明できる」という題で、昨年度実践した水墨画と私自身のテーマである「地域のよさ・日本のよさを語れる子どもたちに育ってほしい」という願いが書かれています。
2週間ほど前の取材ではあれこれ話したのですが、記者さんにとっては切り口が重要だということで、最終的にはホームページのテーマがそのまま記事の中心になったようです。長い話をコンパクトにまとめてくださった田中記者に感謝。
なお、2回連載なので、10日も掲載予定です。次回も似たテーマで、地域の教材(宮古時代の津波実践や青い目の人形)がメインになります。
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2005.04.02
新幹線車中で『教師のための「聞く技術」入門』(家本芳郎著・高文研)を読んだ。私も関わった共著でこの春家本先生の本が6冊出たが、この本は単著である。
教師は子どもに話すことが重要な仕事だが、聞くことも重要な仕事だと考える。聞くことによって子どもを理解する。時には聞くことが子どもの癒しになる。しかしながら、いつの間にか子どもたちの話に慣れてしまって「聞く」ことにおろそかになっていることはないだろうか。自分自身を振り返れば、昨年度の6年生は3年連続で担任(途中クラス替えはあったが)したこともあって、いつの間にか「聞く」ことがおろそかになっていたのではないか・・・とこの本を読んで反省した。
同時に教師は話す技術は研修をしていても、聞く技術は意外と研修をしていないのではないかということを感じた。たとえば、あなたの「聞く技術」は何ですか?と聞かれたら、「肯定して聞く」「目を見て聞く」といったことは出てくるだろうが、それらの他にどのようなことが出てくるだろうか。
本書では「ひと手間かけて聞き出す」「想像力で補う」「雑談する」といったような具体的なわざを書いている。教師自身がこのような具体的な技術がなければ、子どもたちの「聞く」指導は難しいであろう。考えさせる一冊であった。
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2005.04.01
平成17年度の始まりである。
教師にとっては元旦。今年度の実践や自分の活動の視点を書こう。
1 社会と情報教育の融合を図った実践を行う。
情報テキストプロジェクト・メディつき学習・シティサクセス助成が関連している。それ以外にも実践を蓄積して、今年度の最重要実践と位置づけたい。
2 新たな学級づくり・授業づくりの実践
今年出会う子どもたちとの学級づくり。楽しみだ。学級通信は今年も日刊を目指す。
3 ITを活用した実践の蓄積をする。
これについては書籍・プロジェクト等が発表の場となる。
4 「地域のよさ・日本のよさ」+社会科教材開発を進める
自分が今まで継続してきたもの。自分のweb、メルマガの連載が発表の場となる。
5 校内研・社会科部会の新たな理論・実践作り
公開が10月にある。それに向けて、今までの社会科教育を見直すつもりである。
6 新しい教育の試み
現在予定しているのは学習ゲームと食育プロジェクト。どちらも発表の場がある。
7 所属する教育団体の活動に力を注ぐ
みちのく情報教育フォーラム、授業づくりネットワークの活動
8 学会発表をしたい
未経験。夢を叶えたい。
9 地元でのセミナー・プロジェクトを主宰したい
昨年度に引き続き、いくつか行いたい。
ちょっと欲張って書いたが、同時進行の方が相互の仕事に刺激になってよい。そして、自分にとってはそれぞれ大切なものなので、精度を落とすものは1つも作らないつもりだ。取り組むからには自分の精一杯の力で取り組む。
しかも、これらは全てアウトプットの場がある。その過程で今年もいくつかの編著や共著も生まれる予定だ。
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