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2005.06.20

私の教材開発物語49回

小学MMに連載している「私の教材開発物語」に著書の紹介を書きました。今回の著書発行の思いを伝えます。

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著書紹介「ぐんぐん伸びる 学力のつくノート指導のコツ」

■ 2冊目の著書発刊

 今月、2冊目の著書を発刊しました。「ぐんぐん伸びる 学力のつくノート指導のコツ」(佐藤正寿著 家本芳郎監修 ひまわり社)というものです。
 昨年4月,自分の夢であった単著「授業のアイデア 授業を楽しむコツ703・4年」(佐藤正寿著 家本芳郎監修 ひまわり社)を発刊しました。発刊後,「教室に置いて辞典のように引いて読みたい本」「愛読書になりました」
といった反響がありました。

 改めて単著を出すことの嬉しさを感じました。同時に「書けるものならさらに2冊目も出したい」と考えました。ノート指導実践を積み重ねていたので,それをテーマに執筆を開始しました。そして,今月,2冊目が誕生です。

■ 「ノートをどうにかしたい」から始まった

 教師になりたての頃は「丁寧に書こう」「工夫しよう」と呼びかけるだけで具体的な指導はしていませんでした。当然、子どもたちもノートをどのように工夫したらいいかわからず、結局は自己流のノート指導から変化しませんでした。
 だんだん「子どもたちのノートをどうにかしたいなあ」と思うようになりました。

 そこで,「これではいけない」と、教育実践の文献等から少しずつ具体的な指導方法を学び、取り組み始めました。子どもたちのノートが少しずつ変化をしてきました。たとえば、文図で矢印の意味や使い方を教えれば、子どもたちは次の時間にも使うようになりました。「結論から書くと立場がわかりやすい」ということ教えたら、指示をしなくても討論の時のまとめなどは自分の結論から書くようになりました。
「ノート指導では、具体的に教えた分、子どもたちには力がつく」ということを知りました。

■ ほめる機会,コミュニケーションの機会

 ノート技能が伸びれば子どもたちをほめる機会も増えます。ふだんなかなか発表をしないものの、ノートに上手にまとめることができるという子が学級には必ずいるものです。その子たちを励まし、ノートを「見本です」と全体の前
で示すことにより、子どもたちも自信を持ちました。
ノート指導が子どもたちを育てる種にもなったわけです。

 それだけではありません。ノート指導は教師と子どもたちとのコミュニケーションを深めます。たとえば家庭学習のノートには子どもたちへのメッセージを赤ペンで書きます。返却された時に、子どもたちは真っ先に教師のコメントを見てうなずいたり、考えたりします。また、子どもたちがノートを持ってくる時に「いいね」「がんばったね」と声をかけることにより、お互いに笑顔になります。
 いわばノートを媒介として教師と子どもとの結びつきが深まるのです。これは私の学級経営の大きな柱となりました。

 子どもたちも、ノート技能を身につけることによって、書くことを楽しむようになりました。
「前はノートに書くのがめんどうだったけど、今は簡単にまとめることができるようになってうれしい」「自分のキャラクターを入れて書くと、自分でもノートが楽しくなる」
 このような声を聞くことは実践者にとっては何よりの励ましになりました。

■ 保護者にとっては学校の様子を知る重要なもの

 保護者にとっては、学校の様子を知るものの一つが子どもたちのノートです。授業参観の回数は限られています。となれば、子どもたちのノートが授業の様子を知る手がかりになります。子どもたちのノートから、授業の様子が浮かんでくるのなら保護者も教師を信頼することでしょう。ノートは授業を写す鏡と言っていいと思います。

 そうであれば,なおさらノート指導は重要だと考えます。ノート指導で信頼度が違うのであれば,きちんとその指導力を教師は身につけ,よりよい実践をすべきと思います。

■ 主な内容

 本書はこのような考えで取り組んだノート指導の中から、すぐに役立つものを中心に44項目について書いたものです。一つ一つが日々実践をしていることです。主な内容は次の通りです。

○ ここからスタート!ノート指導
 1 準備をする 2 学年初めの指導のコツ 3 1ヶ月でノートを変える
○ 基礎技術を身につけるコツ
 1 まずは板書が見本 2 言葉にこだわる 3 1時間の授業をノートす
る 4 この子にはこんな指導を 5 ノートが変わる言葉
○ こんなアイデアはどう?
 1 アイデアいろいろ 2 世界に一冊の愛着ノート
○ 教師の支援とノート
 1 赤ペンでノートが変わる 2 その場主義のノート点検
 3 交流で技能を高める

 右ページにイラストや具体的なノートを示したりすることよって、イメージ
が焼き付くようにしました。
ぜひご一読ください。

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