学研NEW取材授業2 国語編
昨日の続きである。
取材授業の社会の次は国語。「インタビュー名人になろう」。この単元、通常であれば1学期に行われるもの。しかし、諸事情で簡単にすませていたもの。「時間に余裕ができたら実際にしてみます」が1学期にはできなくて、2学期回しとなっていた。
社会の指導案は堀田先生がブログに紹介してくださったが、国語はない。主な授業の流れを示す。
1 今までの名人になるためのステップ1と2を確認。
→「質問を準備する」「あいさつ・目的」「一つのことを深める」等
2 今日の課題をビデオで把握する
→自作ビデオで前時との違いを視聴する。「感想」と「まとめ」
3 「感想」と「まとめ」の技能を学ぶ
→子どもたちとの具体的な事例から
4 実際にインタビューをしてみる
→相手を変えて3回。相手の情報が書かれているカードを用いる。
5 「感想」や「まとめ」を入れるよさを考える。
6 まとめ、感想発表。
社会と同様にオーソドックスな内容である。2まではリズムよくいく。自作ビデオは私が2組の教師にインタビューをしているもの。前時と同じインタビュー内容でも「感想・まとめ」が入っていて、深まったものになっている。その点の課題把握もOK。
ポイントは3だ。子どもたちが「感想・まとめを入れる」ということがわかっても、それを実際に実践できる力はまた別だ。理解と表現の間には大きな壁がある。その壁をどう乗り越えさせるかが、このような学び方を学習する授業のポイントといつも思っている。
自分は「子どもたちの事例→一般化」という方法をとった。たとえば「まとめ」だったら、「~ということが分かりました。自分も~と思いました」というように。
しかし、ここでの定着が不十分。堀田先生にも指摘された。「ここはしっかりと教えるべき所ではないか。たとえば、Aパターン、Bパターン、Cパターンと提示し、子どもの事例を『今のはどのパターンですか』と聞くというように。」
これは「一般化→事例で確認」と自分とは逆の思考だ。でも、結果的に考えてみると一般化の認識のためにはこの方がよい。実際にインタビューの準備でも「ではAでしてみよう」と具体的な目標がわかる。自己評価もしやすい。これは大きな学び。
5のよさについては、お互いのコミュニケーションを深めるという内容が出てきた。このよさを実感した時点で、もう一度インタビューをさせるとより効果的だったと思われる。4の3回を2回に削ってそうした方がよかった。これは結果論。
いずれ、国語の学び方について指導案を書いた初の授業。自分がいい学びをした。
明日は水沢小学校での堀田先生について書く予定である。
Comments
あべたかさん、ありがとうございます。
全くその通りで、活動例から一般化を図りました。「高度」なのかもしれませんが、結果論で言えば「教え込み」の方がよかったです。
方法はいろいろあるけど、子どもたちの実態に即さなければ・・・と痛感しました。
Posted by: サトマサ | 2005.09.01 22:59
すみません。
わたしの力が無くて、イメージできないでいます。
要するに、「感想」や「まとめ」の部分に関しては、ビデオを通して「感想」や「まとめ」を入れるとよいという部分を押さえはしたが、ワークシートなどで「感想」や「まとめ」の型はサトマサさんからは、与えなかったと言うことですね?
つまり、子どもたちに自由に「感想」「まとめ」を入れたインタビューを行わせて、それらを類型化することで一般化しようと言う試みたということでしょうか?
わたしでしたら、即、ワークシートを与えて、其れその通りの型を与えてしまうのですが、サトマサさんの方法は高度ですね。
これについていける子どもたちというのはしっかり成長しているのだなぁと思います。
Posted by: あべたか | 2005.09.01 22:40