« 身近な組織でもMLがほしい | Main | 学研NEW取材授業2 国語編 »

2005.08.30

学研NEW取材授業1 社会編

今年はいくつか夢があった。そのうちの一つが堀田先生に授業を参観していただくことだった。

「授業参観のプロ」に授業を見てコメントをしていただく機会は、授業者冥利であると共に、自分をステップアップさせるまたとない機会なのだ。特にも自分がどんどん年を重ねていくにつれ、研究授業・公開授業であれこれ指摘されることが少なくなった。これは決して授業の腕があがったから・・・ではないと思う。年上への遠慮もあるだろう。

そう感じている自分にとっては今日の学研NEW取材授業は本当に有り難い機会だし、自分にとっては夢の実現となったのである。有り難いことだ。そこで今日から3回、思ったこと、感じたことを記したい。(3回分もの収穫があったということである)
今日は社会科の授業について。なお、今日の詳しいことは仕事日記を参照。

1 資料の見方の奥深さを学ぶ

 今日の中心資料の一つに「自動車工場の配置図」がある。これをもとに「工場は作業工程順に計画的に設置されている」「複数の作業工程で違う車を作っている」「野球場など働く人のための施設がある」といったことを読み取らせたかった。多い人数ではなかったが、期待した反応は出てきたのである程度満足していた。

 しかし、授業の取材の中で堀田先生から「工場から出荷の港の部分まで関連づけるとよかった」というご指摘をいただいた。実は自分は工場のみにばかり目が行き、図の港の部分は考えていなかった。

 ここに教材研究での資料の一つの見方のヒントがあると思う。「すみずみまで見る」ということである。教師がすみずみまで見ないのであれば、平凡なレベルの資料の見方になる。子どもたちにもそれ以上の力はつかない。
自分では何度も見た資料。まだまだ検討不足だったということだ。

2 布石をどうつなげるか
 
 授業の最初で前時の「プレス」「とそう」といった製造工程の名称の確認をした。基礎的な言葉を覚えるという目的一つ。それと、配置図で製造工程順に工場が配置されているという部分につなげるための布石という意味もあった。比重から言えば後者が大きい。

 しかし、その布石は十分に機能しなかった。導入でプレゼンで確認をしたものの、かんじんの必要な場面で再度見せることをしなかったからである。この時見せるのは何もプレゼンでなくてもよかった。「最初から作業工程を写真にしておいて、そのまま黒板に貼っておくだけでも十分な布石になる(ノンITがキーワード)」とご指摘いただいた。全くその通り。ITとノンITをどう使い分けるかということも学んだ。

3 一般化させる手立て

 学習の最後に課題に対するまとめを書かせる。今日、子どもたちから「自動車工場は海に面しており・・・」という言葉が出てきた。海に面しているのはあくまでも教科書の例の場合である。海に面していない自動車工場だってあるだろう。それを一般化するなら「出荷しやすい場所にあり」ということである。
 社会的な見方を育てる点で具体例と一般化の部分を理解できる子どもを育てたいと思っている。今日はこの点で課題が残った。今後の課題である。

 堀田先生がさっそく写真・コメント等をブログに掲載。ありがとうございます。明日は国語の授業について。

|

« 身近な組織でもMLがほしい | Main | 学研NEW取材授業2 国語編 »

Comments

>社会的な見方を育てる点で具体例と一般化
>の部分を理解できる子どもを育てたいと思っ
>ている。
この部分を読ませていただき,思わずうなってしまいました。具体例と一般化の区別もなく授業をしているケース,子どもが具体例を挙げたら,先生が一方的に一般化した言葉に置き換えてまとめてしまうケース,・・・。私がしていた授業を含め,世の小学校社会科では非常に多く見られる光景かと思います。サトマサさんは,本当に子どもを鍛えておられますね。流石です。

Posted by: NOB | 2005.08.31 01:13

NOBさん、コメント、ありがとうございます。正確に言えば「子どもを鍛えている過程」です。思ってはいてもなかなか結果として出てきていない所です。だから世の中の「鍛えられた学級」は本当に教師の努力の賜と思います。

Posted by: サトマサ | 2005.08.31 05:27

佐藤先生
堀田先生に直接ご指導いただけるとは、うらやましい限りです。

指導案、シンプルでいいですね。勉強になります。「『組み立て工場』は海沿いにしかないのか」徹底的に調べて見たくなりました。

Posted by: 新保 | 2005.08.31 05:36

新保先生、コメントありがとうございます。実は岩手にも組み立て自動車工場があり(隣町です)、それは海沿いではありません。今年は残念ながら新車製造中で工場見学が不可なのですが。その事実があるだけに、ここはこだわりました。全国的には海沿いにある自動車工場はどの程度の比率なのか調べてみたいと思っています。

Posted by: サトマサ | 2005.08.31 06:07

雪プロ割石です。堀田先生の前で2教科連続の公開、さすがです。佐藤先生の日記を読んで、今後の授業の参考にさせていただきす。

Posted by: 割石 | 2005.08.31 21:23

割石先生、コメントをありがとうございます。自分の得意な社会と国語だからできたということもあります。授業の検討会は本当に実りあるものになりました。本当に有り難い取材授業でした。

Posted by: サトマサ | 2005.08.31 22:16

堀田先生のHPから授業案を拝見させてもらいました。
一見、とてもオーソドックスな授業の進め方だと見受けました。
そして、オーソドックスなものをしっかりと持ってこれることに「さすが」と感じました。
わたしは、たぶん、授業案部分(授業方法部分)でどうにか自分の色を出そうと、もがくことでしょう。

ますます、いつか、サトマサさんの生(ナマ)授業を見せていただきたいと思いました。
レポートありがとうございます。

Posted by: あべたか | 2005.08.31 22:30

あべたかさん、コメントありがとうございます。堀田先生も書かれていますが、指導案はシンプルです。使う資料も教科書のみ。それにITがどう効果的に働くか・・・それを示したかったものです。それにしても教科書はよくできていると最近思います。授業公開の機会、いつか持ちたいですね。

Posted by: サトマサ | 2005.08.31 22:44

>それにしても教科書はよくできていると最近思います。

わたしもそう思います。
わたしはサトマサさんのように自分で気づき、積極的に教科書を使い出したものと違います。
今年、分科担当として5,6年の社会科を担当していて、自由に時間のやりくりができず、やむを得ず教科書と資料集を中心に授業を進めなければならない状況になりました。
だったら、教科書、資料集をむさぼるように、授業で使ってやろうと思って活用しているところです。
サトマサさんの言うとおり、教科書はよくできていますね。
あとは、わたしたちがどのように使うか、子どもたちに使わせるか、というところかなぁと思います。

別話になりますが、
やはり、指導案には書かれていない、教科書やらITやらの活用法を見聞したいです。これは、ナマで見てみないとわからないものなのでしょうね。

Posted by: あべたか | 2005.09.01 22:35

あべたかさん、ありがとうございます。
>指導案には書かれていない、教科書やらITやらの活用法を見聞したいです。
そうですね。テーマは「情報教育授業指南」という連載の取材授業ですからね。この授業についてすぐには書けませんがいつか・・・と思っています。いずれ、学研NEW11月号には写りますが。

Posted by: サトマサ | 2005.09.01 22:56

ご無沙汰しております。ものすごく刺激を受けました。掲載されるNEWの発売がとても楽しみです。思わず、育休から復帰してからチャレンジするものをしまうフォルダ「復帰GO」というのを作ってしまいました。指導案と先生が考えられたこと、感じられたこと、堀田先生のコメントなどを収めさせていただきました。これからも日記を読ませていただき、休職中の自分に刺激を与えたいと思っています。

Posted by: miya(ika)-nao | 2005.09.02 10:45

naoさん、本当にご無沙汰しております!(1年ぶりぐらい?)
「復帰GO」というアイデア、いいですね。復帰してから一気にスパートしそうです。でもお子さん第一で。NEWの発売まではまだ間がありますが、私も楽しみにしています。

Posted by: サトマサ | 2005.09.02 17:35

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 学研NEW取材授業1 社会編:

» The Blog [The Blog]
Provides extranet privacy to clients making a range of tests and surveys available to their [url=http://ovuri.info/Ml84ODU5NzQ=]human[/url] resources departments. [Read More]

Tracked on 2007.06.02 05:40

« 身近な組織でもMLがほしい | Main | 学研NEW取材授業2 国語編 »