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2005.09.16

授業成立の技術 机間指導

メールマガジン「授業成立プロジェクト」第15号に寄稿した原稿です。

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 授業成立プロジェクトリーダーである上條晴夫氏の新著が『子どものやる気と集中力を引き出す授業 30のコツ
』(学事出版)です。
 その中に「授業づくりの基礎技術 10のアイテム」という章があります。この授業スキル号では,この10の基礎技術を「紹介プラス具体例」という形でお伝えしたいと思います。今回はその4回目。机間指導です。

 上條氏は机間指導の機能として次の3つをあげています。

・点検・診断・・・学びの準備や実態を把握し考察する活動
・指導・助言・・・個々の子どもに応じた個別的な言葉かけの活動
・観察・激励・・・不安や自信のなさに対するケア的な活動

 多くの教師にとって個別指導で思い浮かぶのは、「つまずきのある子の指導」ではないかと思います。算数で問題を出します。各自が問題を解く中、困っている子がいます。すぐにその子に個別指導をします。
 これは大切なことです。ただ、先の上條氏の機能から考えると、「机間指導=つまずきのある子への指導」という発想は、指導のごく一部ということがわかります。

 たとえば、子どもたちが予想以上に問題が解くことができないのであれば、活動を途中で切り上げて授業方法を変えることができます。「点検・診断」の機能を生かした例です。「指導・助言」もつまずきのある子のためだ
けのものではありません。早々と課題を終える子には、学習をより深化させる助言が必要です。

 そして何よりも、机間指導は一人一人を「観察」し、「激励」するチャンスです。課題を解いていようが、解けまいが子どもたちに声をかけたり、ノートに花丸をつけたりすることは学級全員に対してできます。そのことが子どもたちの意欲につながり、授業への積極的な参加が期待できます。

 こう考えると個別指導には、つまずきのある子だけではなく、学級全員を授業に参加させる重要な要素があるということが言えます。上條氏が示した3つの機能を的確に活用していくことが大切と考えます。

 次回取り上げるのは「指示」です。

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