お月見
毎年行っている定番の授業があります。これはお月見の時にするミニミニ授業です。
学級通信 ファンタジア 89号より
昨日の給食は「お月見給食」でした。栗ご飯によしの汁。秋の味覚がたっぷりです。しかもお月見団子。子どもたちも満足でした。その時ふと思ったのが、「子どもたちはお月見の由来や話を知っているのかな?」ということです。
急遽5時間目の最初にお月見ミニミニ特別授業をしました。
★ お月見の日は別名何と言われていますか。
知らない子の方が多かったのですが、何人かの子は、「十五夜」というように知っていました。
★そうです。十五夜です。「中秋の名月」とも言われています。この行事は、中国で始まったものです。実は、この中秋の名月には、別の名前がついています。□名月(板書)と言われています。□には食べ物の名前が入ります。何だと思いますか。
「栗」「団子」といったように、十五夜に関係のある食べ物や秋の味覚が出てきました。数人して「芋」が出てきました。
★答えは「芋名月」です。秋は食べ物が実る季節です。その食べ物を誰よりも早く、偉大なる月にささげるためにお供えをするのがこの十五夜なのです。では、芋の他にどんなものをお供えしますか。
家でお供えの経験のある子の方が少なかったですが、知識として絵を見ているためか、子どもたちからは、「団子」「栗」「ススキ」「くだもの」とすぐに出てきました。
★そうですね。実はススキと団子の数は決まっています。いくつですか。
これは十五とすぐに出てきました。十五夜からの連想です。(もっとも地方によっては違うところもあるようです)
★日本では昔からこのようにお供えをして、お月見をすることが行われてきました。今から200~300年ぐらい前の江戸時代は、一回だけではなく、3回もしていたそうです。俳句に月のことを詠む人もいました。「名月や池をめぐりて夜もすがら」(松尾芭蕉)というようにです。
★使い終わったススキは捨てない地方もあるそうです。庭や門や田んぼに刺すそうです。何のためにそうすると思いますか。
「たくさんお米がとれるように」「魔よけ」といった答えが出てきました。
★答えは魔よけです。イネがススキのように丈夫に育つようにと願いを込めたのです。私たちの祖先は、実りの秋に感謝をして、食べ物をお供えし
て、お月見を楽しんできました。お月見の日は昔の人のような気持ちになってお月見をしてみませんか。
・なぜススキを使うのかがわからなかったけど、意味がわかりました。
・お月見がずっと昔からあったことを知ってびっくりしました。
・昔からのいい伝えは考えたことがなかったけど、よくわかってよかったです。
子どもたちの感想です。日本の古来のことについて知識を広げることができたと思います。
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