体験的算数
算数の教科書も10年前や20年前と比べたらずいぶん変わったと思う。発展的な内容が実に楽しいのである。今回は円の学習で、実際に校庭に円を描いて、そこから円周率を測るという学習である。学校公開の時に同学年の算数部会の先生方が授業をする。本番の前に他学級を借りての授業である(このような点は大規模校のメリットである)。学級通信で紹介をする。
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今日の2時間目の算数では特別に4組の先生と少人数担当の先生が1組で授業をしました。
校庭に大きな円をかいて円周を測り、円周率を求めるというものです。昔と違って算数では体験的な活動が多くなりました。今日はまさにそのような授業の一つです。
最初に大きな円をかきます。方法を子どもたちに確認すると、子どもたちからは、「ひもをひっぱってかけばいい」というアイデアがすぐに出てきました。3年生のときに、画びょうと糸で円をかいた時のことを思い出したようでした。
さっそく校庭で巻き尺と鉛筆がわりのかさを使って円をかきはじめました。ところが、なかなかうまくいきません。巻き尺がたるんだり、線がずれたりという具合です。
15分ぐらいかかって協力してようやく円ができました。校庭に見事な円ができました。
今度はその円を石灰でかきます。子どもたちはふだん使うことがないので、喜んでラインを引いていました。これでようやく円周のできあがりです。次は実際の円周の測定です。これは学校にある機械を使って行いました。
そこで計算をしたら、ぴったり
3.14にはならなかったものの
それに限りなく近い数になりました。(2グループに分かれて行い、3.10と3.075)改めて円周率はこのような大きな円でもわかることを知りました。
終わったあと、円周の全員リレー競争をしました。(これは次の学習に役立ちします)
子どもたちの感想を紹介します。
・大きな円をかいて円周率は3.14に近かったので円周率は大きな円でも3.14ということがわかりました。
・今日は大きな円を作ってその円周率を調べたら3.14に近かったので、すごいなあと思ったし、ふしぎだと思いました。
・今日は直径10mの円を作って、円周率をしらべて3.14にはならなかったけど、とてもいい体験をしました。
算数の楽しさがわかるような授業でした。
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子どもたちは「校庭に円をかいて円周率を出した」ということを忘れないであろう。このような体験は子どもたちの心の中に残っていく。体験至上主義というわけではないが、価値ある体験活動はやはりいいものだる。
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