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2005.12.06

「驚くこと」

社会科本の文献探しのために古い本や雑誌をひっくり返している。
もう20年前の雑誌もあって、かつての自分の原稿に「こんなレベルで書いていたのか」と恥ずかしい思いをしたり(もちろん当時は精一杯書いた)、「おー、〇〇さん、こんなところに書いていたんだ」と思わず読みふけったりしている。

さて、このような文献探しのプラスアルファは、本筋とは関係のない知識を得るということである。今回であれば、社会科と違う部分での発見がそれに当たる。
次のような一文を一昨日見つけた。

「驚くこと」も教師の大事な仕事の一つである。

この場合「驚くこと」が教師の仕事かどうかは問題ではない。前後の文脈から、「もっと教師は子どもたちの反応に驚くべき」という主張なのである。
これに「ハッ」とした。経験が多くなればなるほど、「驚く」率が人間は少なくなるのが普通だ。考えてみれば自分も1学期に比べたら、子どもたちの行動や声に驚かなくなってきているのではないか。それは「安定」を意味する部分もあるのだが、それではいけないと自戒した。

このことがちょっとひっかかって、昨日、今日と意識すると、不思議なことに「自然に」驚くようになる。同時に新鮮な気持ちにもなっている。すると、子どもたちのささいな行動にも「おー、すごいね。驚いたよ」と言葉が出てくる。好循環そのものだ。

そうか。やはり、このような気づきが常にできればいいのだが、そうもいかない。しかし、今回は本が気づかせてくれた。経験を重ねるとアドバイスをしてくれる人はどんどん少なくなる。本を読む効果はこのように戒めを自分に与えるためでもあるのだなと感じた。

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