個別面談のシステム
今日と明日は個別面談である。2日で36人。一人あたり10分ほどである。
その面談の空いた時間でふと思い出したことがあった。12年前、研修を行ったアメリカの小学校の個別面談のシステムである。(ちなみに旧HPにアメリカ小学校研修記を書いている)
ポートランド市(オレゴン州)のアインソワーズ小学校に1カ月間通ったのだが、ちょうど5年生が1週間、個別面談の時期だった。20人の子どもたちを5日間で面談する。一日4人ずつだ。時間は何と4時間。午前中いっぱい行われる。つまり一人あたり1時間面談をしていた。確かにこれなら、じっくりと子どもたちのことについて話し合いができる感じた。日本の場合には、これぐらいじっくりと話すのはあくまでも一部の子だけだ。それも個別面談ではない時に特別に話し合う程度である。ちなみに、これは一回だけではない。定期的にこのような面談が行われ、子どものことを教師も保護者も密に話し合うことができるシステムになっている。
でも、ここで疑問がわくであろう。そんなに授業をつぶして大丈夫かと。
実は面談中も、子どもたちの授業は通常通り行われている。担任の代わりに、市派遣のピンチヒッターの先生(その学校に常駐しているのではなく、市内各学校を専門にまわる先生)が1週間、午前中その学級に入るのである。確かにそのような先生がいるからこそ、このようなことができるのだと感心した。
このようにアメリカの小学校の様々なシステムには学ぶ点が多かった(指導方法についてはそれほどでもなかったが)。それをもっと伝えていくことが研修に行った自分の使命である。
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Comments
コメント、ありがとうございました。
「人の確保」ということで日本との違いは大変大きいなと思いました。システムの違いでまた、思い出したことがありましたので、それは今晩また。
Posted by: サトマサ | 2005.12.22 07:01
時間の確保と人の確保がきちんとなされているのですね。驚きました。
残念ながら我が国は、いまだに精神論が先行しているのでしょうか。
Posted by: さとう@山形 | 2005.12.21 22:56
コメント、ありがとうございます。私が研修した地域は全体的に学校も教育委員会も日本より自由度が高い気がしました。その分、責任は重くなるでしょうが、校長も教師もやる気がいっぱいでそのよさを感じました。
Posted by: サトマサ | 2005.12.21 22:02
外国の教育のシステムがまた一つ理解できました。外国のやり方は、本当に合理的だと思います。日本も見習うべきところはたくさんあるように思います。
Posted by: みやくん | 2005.12.21 21:38