雑誌の効用
年間購読している教育雑誌が十数誌ある。20年間の習慣である。
必要があって購入をしているのだが、我が家にとっては一つの問題がある。場所をとってしまうという問題である。
「処分しよう」と思っていても、なかなかできない。というのも、通常のビジネス誌と違い、教育雑誌は古いものでも活用できるものがあるからだ。たとえば、20年前の雑誌でも「集団作りゲーム」「家庭学習の方法」といったものなら、今でも通用する。
今、社会関係の本に関わっている。自分も41本のネタ原稿を書くのだが、20年間購読している「社会科教育」が役立っている。購読を続けていた効果である。同時に社会科教育の流行も、変わらぬ部分も特集テーマから感じ取ることができた。
しかし、近年、雑誌が売れないという話も聞く(本当かどうかはわからない)。雑誌に求めるものが、インターネットで代用できるからというのもあるだろう。役立つものが少ないということもあるかもしれない。私自身、実際に雑誌を購入して、軽くパラパラとめくって終わりというものもある。
それでも購入する価値があると思っている。先に述べた理由の他に次のようなことがあるからだ。
・トレンドを定期的に知ることができる(編集者の感覚はやはりすごい)
・あまり本を買わない分野は入門書的に活用できる(私の場合、道徳はその典型例だ)
・特定分野のキーマンが見つかりやすい(雑誌1冊の中に「この人の原稿はいい」というものが必ずある)
十数冊購入しても雑誌代は1万数千円。得られる情報にしたら安いものである。
(そう思っても、創刊号から購入していた某雑誌が休刊・・・という話を聞いた。思い入れがあり、自分も執筆することが多かったので残念である。)
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Comments
コメント、ありがとうございました。
「本が一番売れるのは4月」ということをやはり伺ったことがあります。新ポジションが決まってからということのようです。出版社さんもその時期に照準を合わせて本を出すところも多いようですね。違う世界を知るのは確かに勉強になります。
Posted by: サトマサ | 2006.01.06 08:56
わたしもある雑誌で時々書いているのですが、面白い話を聞きました。12月はあまり売れないのだそうです。通知表などまさに師走なのでしょうか。
ちなみにわたしのところは、二期制なので、少し他県とはちがうようですが。
それにしても、雑誌など少し違う仕事に立ち会う仕事はとても勉強になります。
Posted by: ながたく | 2006.01.06 01:40