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2006.01.26

教育実習の日々1

時々であるが、学級通信にエッセーを掲載する。50号や100号といった節目の号を突破した時等である。今回は3学期のスタートが150号突破ということで、今日(155号で)エッセーを掲載した。

学級通信 ファンタジア 第155号より

 ちょっと遅れましたが、この通信が150号を突破しました。区切りということで、今号と次号はいつもとは違った内容でお送りいたします。
 教え子(高校生)から最近メールをもらいました。「教師になりたい」という内容でした。私が強く教師になりたいと思ったのは教育実習に行ってからです。その時の思い出です。

★ 初日に教官に怒られる

 教育実習の初日のこと。
 誰が何の授業をするのか割り振りをすることとなった。同じクラスに配属された実習生6人で話しあうのである。
 そうじの前に、そのことについて放送があった。
「実習生の皆さん、授業計画用紙をできるだけ早く出してください。」と。
 目の前で子供たちは机を運び始めた。実習生6人は、そうじに行ったらいいのか、計画作りを優先させたらいいのか、わからなかった。
 そのうち一人が言った。
「実習生室に行って相談しよう。」
 そうじの時間に、授業計画はできた。そして、5時間目の授業に臨んだ。
 ところが放課後、担当のY教官に怒鳴られてしまった。
「子供たちのそうじも見ない実習生がどこにある!」
 (こっちにはこっちの理由があるのに!)と思ったが、教官が怒った真意をよく考えてみた。
 子供たちが学校にいる限りは、何事も子供たちのことを優先すべきという当然の原則がある。私たちはそれを間違えていたのである。何も「今すぐに」授業計画を出すのではない。「そうじを優先させるべきだった」・・・このことを悔やんでも後の祭りである。
 この件で実習生たちはがっくりしてしまった。アパートに帰ってからも怒鳴られたショックが尾を引いた者もいた。
 「いやだなあ」と思いつつ、翌日Y教官に接すると、昨日のことには全く触れない。それどころか、子供たちに接するのと同じ笑顔で私たちにも接する。
 「ふだんはやさしいが、怒るとこわい」・・・教師にとって大切な資質を私たちにも示してくれた教官だった。

★45分の説明が1分の授業に負ける

 怒鳴ったY教官は算数が専門であった。実習生の中にT君がいた。数学研究室である。当然実習授業も算数を選択した。
 そのT君が顔をゆがめる。平行四辺形の問題で、プリントを一生懸命説明するのであるが、子供たちは(わからない)という顔をしている。T君は、さらに説明や質問を加えるものの、説明をすればするほど、子どもたちは困惑したような顔をする。
 授業の原則の一つに「発問はやたら変えてはいけない」ということがある。発問がころころ変わったのでは、子供たちは混乱するばかりである。
 ところが、実習生の悲しさ、そんな原則など知るわけがない。
やがてチャイムが鳴る。次の授業もある。
やむを得ない。Y教官の登場である。その説明、わずか1分。子供たちが「わかった、わかった」と生き生きとした顔でうなずく。
その様子を見ていたT君。実習生の我々の席に戻り一言。「悔しい!」
この時ほど、プロとアマの違いを感じたことはなかった。(つづく)

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Comments

初めまして。

リンクをたどってきました。
学級通信の話題だったので、懐かしく感じました。
私も学級を担任していたころに
毎日学級通信を発行していました。

そういえば、エッセー風のものも書いていたなあ
と思い出した次第です。

まだまだ勉強中です。
いろいろと教えてください。

http://www.mochizuki.net/
http://edublog.jp/mochizuki/

Posted by: Y.Mochizuki | 2006.01.26 at 23:02

コメント、ありがとうございました。エッセー風のものは親御さんにとっても新鮮らしく、印象に残った通信としてあげてくれます。明日は第2弾を掲載します。

Posted by: サトマサ | 2006.01.27 at 05:20

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