見方を育てる
3学期の社会では沖縄と北海道について学習をしている。
教科書でこの部分を見ておもしろい構成だと思った。昨年までの教科書は先に沖縄について学習をして、その後北海道について学習をした。しかし、新しい教科書では、見開き2ページの構成で左が沖縄、右が北海道となっており、「気候」「家」「仕事」というようにテーマ別に内容が書かれているのだ。つまり、二つの特色のある地域が一つの窓口を通して比較して学習できる構成になっている。自分もこのような構成で授業をしてきただけに、教科書の変化に喜んだ。
さて、問題はその構成をどう深めるかということである。比較させるのは教科書の構成から自然にできる。それぞれの「違い」についても考えるであろう。しかし、逆に「共通点」については視点が及ばないのでは・・・と考えた。そこで、今日は「沖縄の家と北海道の家の特色で、共通して言えることは何ですか」と中心発問を出した。子どもたちはじっくりと考える。いい沈黙だ。やがて、ポツッポツッと点のような発言が出てきて、線になりそうだ・・・というところで時間切れ。でも、子どもたちが一つの見方を学んだのは間違いない。
その点で「共通点を問う」という発問はこのような場合、効果的だと感じた。
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