沖縄と北海道の家・違いと共通点は
3日に書いた内容を学級通信に記録化したものである。
学級通信 ファンタジア 162号
沖縄と北海道の学習がおもしろいです。3日には、写真のような沖縄の家と北海道の家について学習をしました。
最初は沖縄の家です。教科書にある写真を見て、子どもたちに聞きました。
沖縄の家を見て気づいたことを発表しましょう。ただし、「だから~だ」というような解釈も加えなさい。
「解釈」というのは文章で言えば「〇〇がある。だから〇〇だ」というようなことです。解釈を加えることによって、子どもたちなりの社会的なものの見方が育ちます。
子どもたちからは次のようなものが出てきました。
・石かこまれている。台風の時に便利だ。
・窓があいている。だから風通しがいい。
・シーサーがいる。守り神になっている。
・へいがあって、日があたらないようになっている。
・木がうしろにある。ひかげになってすずしくなる。
・屋根のかわらが特別。強い風でもとばされないようになっている。
子どもたちの発表はスクリーンに沖縄の家を大写しして行いました。これによって、情報の共有化ができます。
同様に北海道の家についても考えました。次のような考えが出てきました。
・屋根のかたむきが急である。雪が落ちやすい。
・二重玄関である。寒い風が入らないようになっている。
・断熱材がある。冷たい壁や床にならない。
・水道管が土がこおりそうなところは太くなっている。水がこおらないよ
うになっている・・・。
このようにして、子どもたちは沖縄と北海道の家の違いについては理解していきました。しかし、ここで触れておきたいのは、次のことです。
違いはわかりました。では、沖縄と北海道の家の共通点は何でしょうか。
子どもたちにとっては難しいことですが、核心に迫る発言が出てきました。それは「どちらもそれぞれの気候に合わせて家のつくりを工夫している」ということです。これも大事な社会的な見方です。
・沖縄と北海道は違うところばっかりだと思っていたけど、共通点もあるんだなあと思いました。
・沖縄と北海道の家のつくりはきちんと対策が行われていて、頭がいいんだなあと思いました。
子どもたちも一つの見方を学んだ授業となりました。
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Comments
blog 見てくださったんですね。
ありがとうございます。
先週から、blog を自作のものに移動しています。
今後とも記事を追加していく予定です。
http://mochizuki.la.coocan.jp/blog/
http://www.mochizuki.net/
Posted by: Y.Mochizuki | 2006.02.07 06:23
Mochizukiさん、コメントありがとうございました。ブログも拝見しました。7、8年前にライブカメラで実践されていたのですね!この単元では私も使う予定です。どういう反応が出てくるか楽しみです。
Posted by: サトマサ | 2006.02.07 05:34
コメント、ありがとうございました。社会は社会的事象を理解させることと同時に、社会的な見方・考え方を育てることも重要だと考えます。その点で「共通することは何か」という発問は有効と今回、改めて感じました。それにしてもご家族で北海道と沖縄の両方に行かれたのですね。我が家の子どもたちは北海道はまだです。いつか・・・と思っています。
Posted by: サトマサ | 2006.02.07 05:24
http://edublog.jp/mochizuki/archive/49
に書きましたが、
九州とその他の地域の様子を同時に比較しながら
授業をしたことがあります。
実体験に近い疑似体験の教材でした。
http://mochizuki.la.coocan.jp/blog/
http://www.mochizuki.net/
Posted by: Y.Mochizuki | 2006.02.07 05:23
「共通点」ですか。全くこれまで考えてもいませんでした。比較=違いというステレオタイプな自分であったようです。佐藤先生の視点の与え方を広めていきます。
ちなみにぼくは、沖縄と北海道へ娘と息子を連れていったことがあります。その際も「違い」を連発していたような気がします。
とても勉強になりました。
Posted by: みやくん | 2006.02.06 23:06