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2006.03.31

松下教育財団HP

 松下教育財団HPがリニューアルされた。
 1年ほど前から財団には縁があってお世話になっている。今日はその話題。

 最初は「子どもニュースプロジェクト」だった。昨年、5年担任になった時に「社会の情報の学習ではビデオ番組を作ろう」と思っていた。この時にネックになるのがビデオ機器。班の数を考えたら、学校にあるビデオの台数では圧倒的に不足だ。そこで申請を出して採用された。おかげで子どもたちにとって価値のある学習ができた。何人もの子が「思い出の授業」で「水沢の自慢番組」をあげていた。これは他のクラスも同様であった。

 続いてWPPP。IT活用授業のために本当に有難いプロジェクトである。今日も有難いサポートがあった。来年度はもっともっとプロジェクトに貢献しなければ・・・」と改めて感じた。

 さらに来年度は研究助成を受けることになっている。学会発表につながる重要な仕事だ。研究仲間と一緒に気を引き締めてがんばりたい。

 なお、5月からメールマガジンが発行される。私はさっそく申し込んだ。くわしくは財団HPから。

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2006.03.30

ScanSnapの活用

今日新年度の文書が渡された。
私も同時に新しい機器を18年度から使おうと思っている。それはScanSnapである。文書をPDF化してくれるツールである。
知人でも何人かの人は仕事に生かしており,その噂は聞いていた。特に皆川さんの学校に行った時に,手書きのアンケート結果が早々と送られてきたのには驚いた。手書きもPDF化が簡単にできるというメリットを生かしたものだった。他にもアンケートできる機能があったり,1冊分丸ごとCDにしたりという話も聞いている。

実は縁があって,2月に取材を受けている。それがこちらのWebに掲載されていた(ちょっと疲れ気味の顔だ・・・)。これは授業での活用例だが,やはり事務仕事で今年は多用したいと考えている。資料の散逸→時間をかけて探すといった事務仕事上のロスは減るだろうという期待を少しは持っている。

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2006.03.29

某アンケート

某アンケートの校内集計を終える。こちらのサイトに関係のあるものだ。

これを見ると本県は総合ランキング17位。どうも実感としてピンとこない。
一台当たりの児童数は全国5位だが,これは小規模校が圧倒的に多いからだ。この間訪問した学校も,児童数28人にPCが8台。しかし本校は一台あたり43人(!)。学校の児童数でずいぶんレベルが違うはずだ。

「指導できる教員の割合」もわりと高いものの,おそらく実践者が「点」のような状態だ。いろいろな情報教育関係の研修会に出ても,岩手県人にお会いすることは稀だ。ただ,校内ではきっとレベルを高め合っている学校もあるのだろう。

ただ,本校の場合,このアンケートの教員の分では年々数値が上昇している。特に「指導できる教員の割合」は急上昇だ。日常でIT活用が当たり前という学年も出てきている。
校内で,あるいは市内で何かしらのアクションができる状態になってきているかな・・・と思う。来年度,これも一つの動きを作るポイントになりそうである。

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2006.03.28

マネジメントのヒント

転勤するわけでもないのに,充実した(?)春休みを過ごしている。卒業式後,少しは余裕を持ってあれこれできるかな・・・と思っていたら,全く見当違いだった。ただ4月1日は「教師にとっての元旦」であるから,午前中はじっくりと一年の計を考えたいと思っている。

そんなわけで春休みになってから読もうと思っていた本が積ん読になっている。依頼原稿関係の本が優先になってしまうのは仕方ないが,これではいけないと思い,岡本薫氏の「日本を滅ぼす教育論議」(講談社現代新書)を読み始めた。

岡本氏の本は他に数冊読んでいるし,昨年の長野の教育工学協議会では講演を聴かせていただいた。「本当に頭のいい人がいるんだなあ・・・」という印象が残っている。当時は文科省の官僚だったが,ご退職され,今は大学院大学教授だ。

読み始めた段階だが,序章のマネジメントの話が示唆に富む。日産のゴーン社長の話である。日産のマネジメントの基本問題として,次のような点を指摘したという。

・会議で使われる用語の定義が統一されていない
・販売不振の原因を究明しようとしていない
・目的と手段が混同されている
・命令系統内の指示が具体性を欠き,精神主義的
・将来のことを語るときに予測と希望が混同されている

学校現場にも通じることがこの部分でもかなりあるなあと感じている。これから読むのが楽しみだ。「マネジメント」は自分の今年のキーワードの一つになりそうだ。

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2006.03.27

いい出会い

昨日のセミナーに参加された先生方のブログを拝見している。
「元気をいただいた」という声にホッとする。と同時に自分も元気をいただいた。セミナーは響き合う作用がある。いつもお会いするメンバーからは貴重な情報を得ることができた。有難いことだ。

さて,今回,セミナーの前に「本を読んだ」という方から3名,「明日のセミナーに参加します」というメールをいただいていた。もちろん,お会いしたことがない方々ばかりである。
20代の頃の自分を思い出した。本を読む。ぜひその著者にお会いしたいと思う。セミナーに自腹で参加をして,改めて刺激を受けるといったことを自分もしてきた。(今もしている)

そのころのセミナーと違うのは懇親会の場が設けられているということである。これは「人と人がつながる」大事な場である。その3人の先生方とは懇親会でお話をすることができた。時間の都合で十分とは言い難かったが,熱心な読者(本を読んで自腹を切ってセミナーに参加するほどなのだ)との出会いは私をも元気にしてくれた。

セミナーではこのような出会いも経験できる。これまた有難いことだと思った。

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2006.03.26

 デジタル仕事術セミナーからの学び

 今日はデジタル仕事術第2弾である。
 自分は20分の時間を与えられて、「できる教師と語るデジタル仕事術」というテーマでポスターセッション。3回行った。1回ごとの聴衆は25~30名程度。一クラスよりちょっと少なめの人数である。「4月1日に『元旦宣言』を」「新しい学級で1カ月勝負」「マイ・メッセージ」をキーワードにプレゼンをした。
 このプロジェクトで自分は「授業屋」としての位置付けである。今の時期なら・・・ということで、「4月に担任にとって必要な仕事術」という点を重視した。これは自分の位置付けからして自然である。ただし学級担任が少なかった点が予想外だったが。

 さて、自分の伝えたい点はプレゼンで表現できたが、聴衆を引きつけるプレゼンは難しいなあと改めて感じた。以下、自分の学び。

1 自分のプレゼンの特色は何か。これが明確ではない。そのつど、そのつど内容に合わせたプレゼンシートを作成しているが、シートの作り方にしても、話の仕方にしてもまだまだ個性が出ていないと思う。それぐらい経験をしていないというのも事実だし、もっともっとプレゼンの研究をしなければいけないと思っている。

2 同じ話を3回して、共通していい反応をした時があった。それは「具体的なエピソード」の時だ。具体性プラス一般化の繰り返しが「プレゼンのコツ」の一つであることは間違いない。

3 聴衆の実態(担任が多いグループもあったし、少ないグループもあった)に応じて、プレゼンが変えられるようでなければいけない。これは授業と同じだ。

4 ユーモアは全然。笑いが次々と起こる講演者のレベルの高さを痛感する。

5 雑誌原稿執筆をスタートしてから、15年して単著を出すことができた。修行にはそれ相応の期間がやはり必要なのだ。プレゼンや講師経験についてはまだまだだ。もっと経験を積まねば。

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2006.03.25

家庭教育おすすめ本

「おはよう奥さん」のHPに家庭教育の原稿を書くようになってから、家庭教育関係の本をかなり読書するようになった。読んでいて、「ああ、このようにすればよかったのか」と我が家の家庭教育を反省することもしばしばだが、我が子が中学校と小学校なのでまだ手遅れではないと思っている。

さて、今日はそれらの本の中から3冊紹介する。

「子育てハッピーアドバイス」(明橋大二・1万年堂出版)
編集者さんに勧められて購入したとても売れている家庭教育の本。アマゾンでは166位だった。筆者は医者であり、カウンセラーでもある。「『がんばれ』より『がんばってるね』と認めるほうがいい」「ありがとうという言葉をどんどん使おう」と、ふだんの学級経営でも意識している言葉に惹かれる。半分がカラー漫画というのもユニーク。

「子どもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノルト・PHP文庫)
あまりに有名な詩「子は親の鏡」の作者の本。その詩はいろいろな訳がされているようだ。この間、テレビで皇太子さまがこの詩に共感されたことが放送されていた。自分はどのような鏡になっているか。ん・・・。

「自立を育てる基本的生活習慣のしつけ」(家本芳郎編著・ひまわり社)
昨年の春発刊された本。私も数ページ書いている。いろいろな生活習慣を学校だけではなく、家庭でどうすべきかも書いている点が特色。

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2006.03.24

心にしみるスピーチ

今日は離任式と教職員送別会。
どちらもお別れの会だ。教員になってから、ずっと毎年1回ずつ経験をしている。
本校に赴任してからこの離任式と送別会での転任者のスピーチが心にしみるようになってきた。

離任式。一人一人が子どもたちに語りかけるメッセージはご自身の人生観そのものだと感じている。本校は十数名が毎年転任であるが、その分だけ人生観を知ることができる。

送別会。一人一人のスピーチが特に心に入ってくる。謙虚に自分のことを振り返り、周囲の人の感謝を話す姿にジーンとくるものがあった。特に若い先生方の思いは「自分が来た道」を思い出させてもらった。年を重ねていくごとにセンチメンタルに過去を振り返ることは少なくなってしまうが、このような場は改めて若い頃の思いに浸らせてもらえる貴重な場だと思う。改めてエールを送りたい。

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2006.03.23

つぶやき

最近、仕事の仕方で学んだことがいくつかある。
(「つぶやき」ですから分からないと思いますが・・・)

・会議にはマネージメントが不可欠だということ。
・マネージメント能力のある人が仕切る会議を体験できた自分は幸せである。
・会議の司会では、進め方を提示する必要がある。
・一人一人の思いを聞き、励ましを与えるのは大人の場合も同様である。
・自分の周りだけではなく、広い周囲にも目を及ぼさなければいけない。
・一つのミスが信頼を失う。
・ミスをした時の対応を誤ると傷はさらに深まる。

自戒しなければいけないことを日々感じる。大切な学びだ。

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2006.03.22

先生への手紙2

3月19日に「先生への手紙」について書いた。具体的な内容について紹介をする。

・正寿先生のクラスでいろいろな事を学びました。一つ目は返事です。4年生まではちゃんと返事ができなかったけど、先生のクラスになってからきちんとできるようになりました。
・この一年間、本当にありがとうございました。ほとんどが笑った一年間でした。
・私は今まで社会は苦手で、あまり好きじゃなかったけど、パソコンを使った分かりやすい授業で社会が好きになりました。
・先生のクラスで嬉しかったことは、席替えが1カ月ごとにあることです。私は席替えが好きなので、毎月あって嬉しかったです。
・いつもトラブルがあるたびにアドバイスをしてくださってありがとうございました。そのおかげでたくさんの友達ができました。特に先生の言うことは一つ一つ、私の知識になりました。
・正寿先生のおもしろい所は、授業中に注意しながらも、おもしろく授業を進めてくれます。
・ふだんはほめるけど、時にはきびしく、本当に私たちのことを思ってくれているんだなと分かりました。

学級が終わりの時だから、子どもたちの作文は差し引いて考えた方がいい。子どもたちが書いた通りではないということは自分が一番分かっている。ただ、子どもたちの作文から、どのような教師を望んでいるかはわかるだろう。そのような教師を目指したいと思っている。

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2006.03.21

「子どもが育つ教師の言葉」

昨年と同様に今春も部分執筆の本が5冊発刊される。全て故家本芳郎先生のお誘いで書かせていただいたものだ。この間の「パッと使えるシリーズ」に続いて、今日紹介をするのは『子どもが育つ教師の言葉 30のアプローチ』(家本芳郎編著・たんぽぽ出版)である。

教師の言葉かけには数多くあるだろう。それらをあえて30場面に精選したものである。だから一つ一つが価値があるものとなっている。
私は次の2つを担当した。

・受容する言葉・・・「そうか、わけがあったんだね」「よく分かったよ」「それでいいんだよ」
・頼る言葉・・・「君だから頼むんだけど」「期待しているよ」

もちろん言葉だけではなく、解説や発達段階別の様々な働きかけが書かれている。
教室において時々読み返したい本である。

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2006.03.20

模擬授業は効果的

今日はICT利活用促進キャンペーン徳島会場での模擬授業。
一度岩手会場で経験をしており、それをベースに行う。徳島の先生方がどんどん反応されて、気持ちよく模擬授業をすることができた。

さて、この模擬授業。やはり大切だと感じた。
というのも、「IT活用授業のイメージ作り」はやはり「授業を通して」が一番だと考えるからである。むろん、本によって学べることも多い。しかし、模擬授業を体験することは何倍も効果的だと思う。印象に残るし、追試しやすいからである。さらに言えば、「模擬授業を受ける」よりも、「模擬授業をする」方がさらに何倍も効果的であろう。自分でIT活用の目的・意義を考えるし、受講者からの批評も聞くことができる。
その点で校内でIT活用の研修会をする時には、模擬授業を組み入れる形がよい。一人5分で行えば、1回に4人ぐらいはできるだろう。本校でも考えていきたい。

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2006.03.19

「先生への手紙」

5年生の最後の日、子どもたちに「先生への手紙」を書いてもらった。
毎年のことだ。
私から子どもたちに学級通信や「もう一つの修了証書」等を書いているだけに、「先生の勉強のために、先生に手紙を書いてね」と言って書いてもらったものだ。

ここで注意しなければいけないのは、子どもたちの手紙を額面通り受けないことだ。最後だし、担任の先生への気遣いというのもあって、子どもたちは美化をして書く。だから、いいことばかり書いていて即「いい教師」と思うのは思い違いである。
では、何のために書かせるか。それは、子どもたちの手紙の中に自分の指導がどう入っていたか、私自身が知るためである。もちろん、それは子どもたちによって違う。「厳しい」のがほどよかった子もいれば、「もう少しやさしく」と思っていた子もいるかもしれない。

具体的に紹介したいが、書けない。その手紙を持参して東京・徳島の空いた時間に書くはずだったが、家に忘れてきてしまったからだ。(のちほど具体的に書きます)

一読して言えることは、やはり子どもたちが印象に残っているのはITを活用したり、教材開発をした特別の授業ということだ。個別的に励ましたこともよく記憶に残っているようだ。厳しく接したことも、上手に受け入れてくれている。反面、「記憶に残っていることが少ない」という子もいる。それはそれで仕方がないであろう。こちらは全員深く接したつもりだが、その子なりの密度がある。こういうことがわかっただけでもこの手紙を書かせた価値がある。

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2006.03.18

授業成立の基礎技術・評価

メールマガジン「授業成立プロジェクト」第37号の原稿である。もうすぐ1000部に達しようとしている。まだ購読されていない方はぜひ!

 授業成立プロジェクトリーダーである上條晴夫氏の著書が『子どものやる気と集中力を引き出す授業 30のコツ』(学事出版)です。
 その中に「授業づくりの基礎技術 10のアイテム」という章があります。この授業スキル号では,この10の基礎技術を「紹介プラス具体例」という形でお伝えしたいと思います。今回は10回目。最後です。テーマは「評価」です。

 上條氏は評価の方法について次の3つを紹介しています。

1 診断的評価
2 形成的評価
3 総括的評価

 診断的評価は、指導の計画を立てるために子どもの実態を把握する評価です。形成的評価は指導の過程において実施するもので、学習活動の改善に利用するものです。総括的評価は、主に学期末や学年末などで総括的に行うものです。

 この中で、総括的評価は教師にとってなじみの深いものだと思われます。単元ごとや学期末・学年末に子どもたちの成績を評定し、通知表や指導要録に記入します。

 しかし、授業成立の観点から言えば、診断的評価と形成的評価を重視していきたいと考えます。
 たとえば、算数でわり算の学習に入る前に既習のテストを行ってみます。そうすると、どの段階でどの子がつまずいているか一目瞭然でわかります。授業で工夫する観点がわかるわけです。それが授業成立につながるのは確かです。

 また、最近は評価規準項目の設定により、形成的評価が重視されるようになってきました。これは授業成立にとって大事な要素と考えられます。学習すべき知識・技能がきちんと習得できているか、一人一人を診断することにより、子どもたちへの対応方法が明確になるからです。むろん、全時間行うのは教師にとっては大変です。ただ、単元のポイントとなる時間に行うことによって、子どもたちへの対応はこめ細やかになります。その点では、定期的に行うべき評価であると言えます。

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2006.03.17

99.4%

今日は修了式。前日に皆勤賞の賞状を書いた。該当者は5割。1年間がんばって休まずに通った子どもたちである。
皆勤賞を調べて気付いたのだが、今年の佐藤学級は欠席が今までの学級に比べて少なかった。欠席が一番多かった子で8日。欠席がある子の多くは1日か2日だ。そのうち何人かは「家の都合」で休んでいる。本当に風邪等で休んだ子はさらに少ないわけである。

ちょっと気になって出席率を出してみた。そうすると99.4%だった。これはかなりの高率と言えるだろう(全国的にはどうなのか、比較するデータはないが・・・)。元気な子どもたちに恵まれたいい1年間だった。

もっとも4年前の「宮古の自慢CM」の時の5年生はもっと元気だった。おそらく99.7%は行っていただろう。給食も一年間完食した子どもたちだった。
明日は卒業式。全員で元気に6年生を送ることができるであろう。

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2006.03.16

学年末ネタ

今日、同僚の若手の先生から「正寿先生、これやります」と言われて、資料をチラッと見せられた。
「20才の自分への手紙」だった。私がホームページに書いていた実践を見て、さっそく追試するようだ。8年後の自分が、8年前の自分から手紙をもらう。教え子の反響が続々だったことを覚えている。卒業した教え子と教師が結び付くひとときだった。

自分の実践(多くの方がしていると思うが)が役立つのは嬉しいことだ。
調子にのってもう二つ学期末ネタを。

一つは「学級通信思い出シリーズ」。一人一人の思い出を学級通信に綴る。いつもと違った硬派風文体で書くのがコツ。次のように。

■Aくん
 音楽のテストで君が歌ったあと、必ず学級は「オーッ」という歓声につつまれた。もちろん上手だからだ。何せ実力は市内一、県でも有数の君のこと。でも、それに至るまでには君も努力したはずだ。何もしないで、歌がうまくなるわけがない。そういう点では、努力の意味を君はよくわかっている。これからは、その努力を他のことに広げることが一番大切!

■Bくん
 舞台は運動会、あるいは球技大会。がんばる選手たち。盛り上がる応援団。いつもその輪の中心に君はいた。あらん限りの声をふりしぼり、「何やってんだ!」「いいぞー!」と仲間を勇気づける励ましを君は言っていた。君の声や手拍子で、どれだけ学級がまとまったことか。みんなもそれは知っている。「明るさの配達人」-それを中学校でも生かしてほしい。

■Cくん
 何の授業の時にも、「熱心」という言葉があてはまる君。質問もしょっちゅうしていたし、発表も積極的。跳び箱では「先生、みてください!」と言う。しかし、一番印象に残っているのは別のことだ。歌を歌う時の君の表情がそれだ。意外と思うだろう。真剣な表情、真剣な歌いぶりは人の心を打つものだ。そして、それはいつまでも人々の記憶に残っていく。

もう一つは「もう一枚の卒業証書(修了証書)」。その子、一人だけの卒業証書を書くものだ。パソコンがあれば容易にできる。

今年度は「思い出シリーズ簡易版」と「もう一枚の修了証書」を行う。明日が修了式。これから修了証書を子どもたちの一年を思いながら書く。一人一人のことを考える至福の時だ。

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2006.03.15

おは奥ネット原稿 第2回

私が家庭教育について連載をしている「おは奥ネット」に2回目の原稿が掲載されました。
ちなみに「おや奥」は「おはよう奥さん」の略です。

今回のテーマは「文字や数はどうやって覚えさせたらいい?」というものです。

Q いつごろ、どのようにして文字を覚えさせたらいいでしょうか
Q 文字を読めるようになってきたので、今度は書き方を覚えさせたいと思っています。注意する点は何ですか。
Q 文字を覚えたので本も自分で読ませたいと思いますが、「本を読むのが嫌いになることもある」という話を聞きました。
Q 数字はどの段階まで覚えさせるといいのでしょうか。
Q 保育園では言葉のゲームを楽しそうにしています。家庭でできるゲームは何かありませんか。

という質問に答えています。小学校就学前の保護者向けの内容ですが、小学校教師の視点からも書いています。ぜひご覧ください。

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2006.03.14

3冊同時発刊

私が部分執筆した本が3冊、同時発刊されます。

「パッと使える授業びらき・授業じまい」(フォーラムA)
「パッと使えるすきま時間の遊び」(フォーラムA)
「パッと使える学級文化活動」(フォーラムA)

すべて故家本芳郎先生の編著です。

それぞれ、8~10ページぐらいずつ部分執筆をしています。
左が文章、右がイラストでの解説で、題名の通り本当にパッと使える本です。教室の本棚に置いて、何度も「引く」タイプの本です。
昨日送られてパラパラと読みました。家本先生のコラムにはやはり唸ってしまいます。この教えをもう直接受けられないと思うと本当に残念です。
この本はまだアマゾン等には反映されていません。掲載されたらまた紹介します。

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2006.03.13

家本先生の訃報

朝一番でのメールチェック。ひまわり出版の松本社長の「家本先生訃報」という件名に目が釘付けになった。
MLでも同じ情報が流れてくる。池田先生のブログにも亡くなられたことが・・・。先月亡くなられ、親族のみでお葬式は済ませたようである。

とてもショックである。無念である。
昨年引退されたが、きっとまた復帰されるものだと思っていた。ホームページにも今年の1月からブログに移行されることを書かれていた。その日を楽しみにしていたが・・・。

家本先生については「家本先生の引退1」「引退2」「家本先生の研究」と、昨年11月にブログに書いた。私にとっては恩人である。家本先生のご推薦で単著も書かせていただいた。「佐藤さんは、難しく書く傾向がある。初めて読む人でもわかる文章を」とご指導を受けた。部分執筆の本も十数冊書いたが、その時にも直接添削指導を受けた。なかなかこういう機会はなかった。励ましの一言は自分にとって、大きな自信となった。もちろん、著書から、講演からもたくさんの影響を受けた。自分の学級経営のよりどころであった。

晩年、家本先生は「自分の歳ですべきことは、後輩を育てること」と公言されていた。その通り実行された。我が身の健康を振り返る間もないぐらい、働かれたと思う。

自分にできることは、家本先生から学んだことをさらに伝えていくことである。それが家本先生への恩返しである。ご冥福をお祈りしたい。
家本先生、ありがとうございました。

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2006.03.12

お笑い爆笑ライブ

今日は「お笑い爆笑ライブ」を見にいった。毎年1~2回は、お笑い芸人が来るので、だいたいは行っている。
今回は「ヒロシ」「タカ&トシ」が来るということで、会場は満員。けっこう遠くからも来ていたようだ。

さて、お笑いを楽しむのでいいんだが、もう一つ目的があった。

・子どもたちに受けるネタをゲットすること
・お笑いと授業との共通点を見つけること

要するにお笑いを自分の仕事に生かすということである。「何もお笑いライブを見て、そんなことをしなくても」と思われるかもしれない。でも私の場合、常に教育のヒントはどこにでも転がっていると考えているから、どうしてもそういう頭になってしまう。そして、そういうのがまた好きなのだから、それでいいと思っている。

ネタは、ほどほどにゲットしたので、ひらめいた時に披露しよう。

共通点。売れている芸人ほどすぐに自分のペースに巻き込むということだ。前座の人たちは最初に会場とのやりとりを楽しんでいたが(それはそれでファンサービスだが)、ヒロシやタカ&トシはすぐに芸に入った。観客が「あっ、生ヒロシだ」と思っている時にもう心をつかんでいる。授業と同じだ。最初に一気に心をつかむ授業。一流の授業であろう。どんな場合でも原則は同じだと感じた。

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2006.03.11

来年度は「攻める」

今日は通知表の下書きで長いこといすに座っていた。自分は集中して一気に・・・というタイプではないので、本来であれば、「〇人ずつ〇日で下書きをする」という形で数年前まではしてきた。しかしこのごろは直前にというのが多くなってきた。ただ、「一気にはできない」という点は変わらないなあ。あれこれ気分転換しながら、何とか今日の予定していた分を終えた。

さて、その気分転換の中で入ってきた言葉。

・はじめからまとめようとするからいけない。失敗のない実践をしようとするからいけない。思い切った実践をやってみる。それを書くことだ。
・みんな「自分はこれくらいだ」と決めつけている。もっとできるかもしれないのに。

何か今の自分にドーンと入ってきた。ここ2年で仕事の幅が広がって、「自分は守りに入っているのでは・・」とふと思ったことがあったからだ。そうなったら、伸びるものも伸びなくなる。あわてて来年度自分のしたいことを列挙した。どんどん出てきた。守りの姿勢ではそれらはできない。同時に依頼された仕事も守りの姿勢では質が低くなるだろう。
来年度は「攻める」・・・これを一つのキーワードにしたいと思っている。

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2006.03.10

来年度のことを・・・

年度末である。
ちょうど一週間後は修了式。その翌日は卒業式である。春休みは事務仕事・送別会であっという間に過ぎる。さらに今年はICT利活用促進キャンペーンで徳島に行ったり、デジタル仕事術2があったりで本当に高速で過ぎると思っている。

さて、来年度のことをぽつぽつ考えている。自分が実践したいこと、自分が取り組みたい研究、自分が発信したいこと等である。まだ書くことはできないが、考えるだけで元気になってくる。「楽しみ」という気持ちが増してくる。

自分がそれらを実現させるためにいくつか必要な要素がある。
まずは「人」である。教えてくださる師、一緒に切磋琢磨する仲間、バックアップしてくださる人等、自分は恵まれていると思う。
次に「場」である。発信の場があるということは有難いことだ。学会、本、雑誌、メルマガ等。発信するためにはその何倍もの受信が必要となり、必然的に本も読めることになると思う。
そして「保証」である。これは時間的な保証や経済的な保証のことである。時間的には仕事術を磨けばまだまだ生み出すことができるであろう。さらに研究を推進していくうえで今日朗報が一つ届いた。もちろんこれはスタートだし、責任もある。自分の励みとしたい。

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2006.03.09

こんな研究も必要だ

担任であればよく行っている仕事で、自分にとってあまり研究していない領域がある。

たとえば、通知表の所見。所見文例集を初任の頃に購入し、自分なりの基本的なスタイルができてから、ずっとそれをベースに書いている。校内で各学級2~3例を出し合って交流すれば、ずいぶん違ってくるかもしれないが。家庭訪問のしかたもそうである。

そして、このごろ感じているのが、「テストの答え方」である。学期末テスト等を行っていて感じるのが、問いに対して的はずれな答え方をする子がいるなあということである。「どう問題を読むか」「どのように答えるか」という指導はしているが、十分に効果が出ていないということだ。この分野は雑誌の第2特集ぐらいにはなるかもしれないが、文献自体もそれほどないであろう。しかし、研究が必要な分野ということを改めて感じている。

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2006.03.08

社会の学習

学級通信 ファンタジア 第183号

 社会科のテストの最後に「5年で学習したことで、心に残っていることを書きましょう」という内容があります。これを読んでいると、子どもたちがどんな学習に興味を持ったのかがよくわかります。4人分紹介をしましょう。(作文は抜粋です)

 心に残っている社会の授業は、沖縄と北海道の気候や家のつくりです。それは、沖縄と北海道のよさを指名なしで発表したり、多数決をしたからです。ぼくは、北海道にしました。結果が引き分けだったので、びっくりしました。
 北海道は5月ぐらいでもストーブを使っているし、沖縄では台風の被害が大きいことがわかりました。ちがう県のいい所や悪い所がよくわかったので、いい授業だと思いました。
 あと、4大公害病のことも知りました。公害はとてもこわいものだと思いました。いろいろと学べてよかったです。 (A)

 社会科ではよく二手に分かれて討論しました。討論の過程で子どもたちの考えが変わることもしばしばでした。いろいろな見方を学びましたね。

 5年生の学習で心に残っていることは、日本の食料品の自給率がとても少ないということです。いつもぼくが食べているものも輸入したものが多いと知って、驚きました。ほかにも米の消費量が年々減っていることが驚きました。
 4大公害病の学習で、昔は工場のけむりなどで病気になる人がいたと知って、とても驚きました。死んだ人もいたと知って、とてもこわいものだと思いました。
 これからも社会をがんばりたいです。(B)

 知らないことを知るのが学習です。この1年間の社会で実に多くのことを学んだことがわかります。多くの知識を得ることができましたね。

 心に残っていることは、農業のお話です。わけは、どこの地方がいっぱい生産しているとか、どこの地方があんまり生産していないとかがよく分かったからです。北海道地方、東北地方、関東地方、新潟県の米の生産量が多いことが分かりました。最近、農業で働く若い人が少なくなっていることも、勉強をやって分かりました。二つ目は、沖縄の勉強と北海道の勉強です。沖縄は、台風がよく来るとか、木にかこまれているとか、北海道は二重ガラスになっているとか、寒くないように工夫していることがわかりました。三つ目はインターネットの使い方です。勝手に個人情報を書き込まないことがわかりました。
 私が学習して心に残っていることは、まだまだあるけど、この3つが心に残りました。(C)

 たくさんある中でしぼって3つですね。しかも、それぞれ1・2・3学期から一つずつです。どれも今の社会にとって大切なことばかりですね。

 私は農業や漁業をやる人が60才以上の人が多く、特に農業は生産量も消費量も減ってきていて、お米を食べる人が少なくなり、外国から安いお米も最近輸入されるようになり、これからの日本がとても不安です。日本人は一日一ぜん、お米を食べるべきだと思います!
 そして、日本は食べ物の自給率が低く、輸入ばかりに頼っているので、日本はもっと外国のことを考えて、自給率を高めていかなければならないと思います!また、日本は工業がさかんですが、市民のことなどを考えて、工業をもっとさかんにしていけばいいなあと思いました。(D)
 
 自分が学んだことから、「お米を食べるべき」という自分なりの考えが出てきていますね。すばらしいです。これが社会の勉強をするいい点ですね。

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2006.03.07

勉強すべきことが次々と

今年4月に社会のミニネタ本が発刊される予定だ。
私は編者を務めた。
これは、小学校社会についてのミニネタを101本集めたものである。ミニネタといっても1回で終わりというものではなく、何回もできる「楽しい活動」である。

本の製作のスタートが12月。それから2カ月でミニネタ出し・原稿書き・原稿修正と一気に走り抜けた感じだ。私も41本のミニネタと10ページの活用法、さらに一番重要な編者としてのライターのミニネタの検討を行った。

その作業も今日の「まえがき」執筆でほぼ終えた。
この「まえがき」、実は初めての執筆だ。今までの本で「あとがき」は書いたことがあるのだが。
そこで改めて、参考にすべき「まえがき」をあれこれ読んだ。いやー、やはり一流は違う。今まで何げなく読んでいたが、ちゃんと「本書の価値」「教育現場の現状」「本書の目玉」等が的確に書かれている。同時に書いていてわからない点も出てきた。発行元の編集者さんに連絡して、結局「あとがき」も書かせていただくことにした。

それにしても、いろいろな仕事をしていると、次々と勉強すべきことが出てくる。このブログに「〇〇をしてみたい」とよく書くが、これは本音だ。その点、登山と同じだ。高い山を目指すのであれば、たくさんの準備が必要なのだ。

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2006.03.06

藤原先生の感想

3月3日に佐藤学級を訪問した藤原先生から感想が届いた。一日の授業をA4で4枚分。ぎっしりと発問中心に書いている。これだけメモをするのも大変だっただろうと想像する。そしてそれに自分なりの分析を加えている。
訪問授業の時に、自分が得をするのは、佐藤学級が外部からどのように見えるかわかる点だ。自分の授業や我が学級の特色が感想には反映される。これは有難い。藤原先生に感謝。場合によっては授業記録も保存できる。
1時間目の国語では、次のような感想である。

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◇ 感想
学級が明るい。のりがいい。しかし、集中すべき時には静かになる。教師も冗談を言い、楽しみながら学習が進んでいる感じがする。今回は、発問力をあげたいと思い、授業を参観した。1 時間目は学習ゲーム。楽しみながら力がつく学習だ。学習ゲームだが、ゲームの説明をするだけでなく、意図ある言葉が発せられていた。しかも、無駄はなかった。
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これは自分の授業の特色の一部を表している。
また、当日は急遽卒業式の呼びかけの人選をしなければいけなかった。そのメモも次のように書いている。

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前段階として、自分がやりたいという意欲がどの子にもあった。そこで「台詞を間違えてはいけない、大きな声・・・」と高い目標レベルを具体的に提示し、絞り込みをしたそうだ。立候補者は14 人。12人の枠だが2人オーバーである 「自分が言いたい台詞を言ってもらいます。決定は先生がします。基準は・・・・ 」
ここで、子供に決定権を与えないところがみそだと思う。短時間で、基準に基づき決定できるからだ。14 人が台詞を言う。どの子も、声に張りがある。鍛えてある証拠だ。教師は、メモ。読み終えた後、合格者を発表。
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このような指導は自分で記録をとることがほとんどない。しかし、教師をやっていれば、「人選」の場は必ず年に数回はある。その指導からも学んでいる。その点にも感心した。
ブログや日記、学級通信を毎日発行しているといえども、考えてみればこのような一つの授業記録やミニ実践記録を書くことは少ない。今回送っていただいた感想を読んで、このような記録の収集も必要だと改めて感じた。

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2006.03.05

ベネッセ

今日も朝、「がっちりマンデー」をゆっくりと視聴。
特に教材会社のベネッセということで興味を持ってみた。

我が家もお世話になっている。長女は1歳の時からしまじろうのお世話になった。二女も今、進研ゼミのお世話になっている。どちらも夢中になっているのが特徴だ。聞けば通信教育でのシェアは7割以上とか。
その戦略に注目しながら視聴。

・DM作戦・・・透明のビニール袋を使うのは中が見えるからということ。そういえば、このごろ透明袋が郵便や宅配便でも増えたなあ。
・教科書会社によって教材の種類を変えること・・・これによって、業績はV字回復したとのこと
・社長さんはソニー出身・・・業種が違っても実力があれば、他の仕事にも通じるのだ
・赤ペン先生は万年筆と最後の一言にこだわる・・・教師と同じだ
・これからはITと英語・・・教育界もそうなのだが、現場が遅れればますますニーズが高まるだろうなあ。

自分の仕事にも通じることが多くて、ヒントになった。1歳ぐらいの子に教材をモニターしている社員の姿が印象的だった。教師でいえば模擬授業か。別の業種の方の話でも教師の仕事で考えると共通項が見えてくるものだ。

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2006.03.04

授業アイデア本、2刷に

「授業のアイデア 3・4年」が2刷になるという連絡があった。
この間は「ノート本」が2刷になるという連絡があったばかりだ。偶然同じ時期になった。
アイデア本は発行が一昨年の4月。初単著だ。2000部が初版ということで、「何とかこれだけは売り切れてほしいなあ」と思っていた。しかしながら、大手の書店には並ぶものの、地方の本屋にはなかなか出回らないようだ。水沢の本屋でも頼んでようやく置いてもらうことができた。もっとも、今では教育書に私の本が平積みで一角を占めているが(^^)

本が出た後、著者にとって嬉しいのは「反応があること」「本が売れること」であろう。このアイデア本は反応については、知人等からは「使える本で教室に置いておきます」「いい本ですね」等、あったがしばらくは無反応状態が続いていた。しかし、そんな中でも少しずつ本も売れたのだろう。「本が売れること」の部分で自分の目標としていたところは達成できた。購読してくださった皆様に感謝あるのみ。

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2006.03.03

フォーラムから学ぶ

昨日の続きである。
フォーラムから学んだことはたくさんあったが、実践発表とシンポジウムから一つずつ。

1 失敗から学ぶこと
 石原先生が実践プレゼンの最後に「成功例ばかりを集めるのではなく、失敗例も集めるべき」というコメントをされていた。それもキャッチコピーつきで。それまで自分も含めて、実践紹介の最後は「これらのことから〇〇の方法は〇〇に有効である」という発表がほとんどだったので、とても新鮮に感じた。「失敗から学ぶ」というのは大きな効果があるとずっと思っている。しかし、今回の場ではIT活用が学力にどれだけ有効かということを実践検証をするのだから、失敗できないと思っていたのも事実だ。この点はこれから懐深く考えていけると思った。
 ただ、成果が確かめられたにしても失敗したにしても実践をしなければ始まらない。大事なのは検証実践をまず数多くすることだと感じた。

2 データの示し方
 シンポジウムでの堀田先生のスライドはどれも価値のあるものだった。その中で一番印象に残っているのは、実践発表から4例、データの示し方を解説してくださったものである。何せ30例も発表がある。うっかりすると、すばらしいデータの示し方も見逃してしまう。改めてそれらの例を示してくださったことで、こういう検証方法があって、こうやって示せばわかりやすいのかと感じた。
 自分自身、検証方法も、データの示し方も勉強は不足だ。この点でもいい学びの場であった。

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2006.03.02

2分プレゼン

文部科学省 主催の「IT活用による学力向上の証し」成果発表会の参加をした。
今日と明日はこの話題。

今回私は発表者である。授業実践者30名が次々とIT活用により、学力がついた事例を報告していくのだ。人数が人数なだけにプレゼンは決められた様式でのスライド3枚。時間は2分。これだけ短いプレゼンは初めてである。
短いのが簡単かと言えば、全く逆だと感じていた。限られた中で表現するには頭を使う。
準備段階では全くその通りだった。
自分の表現した原稿を書いてみた。だいぶ削って書いたつもりだ。通して読んでみる。3分もかかる。
次に思いっきり削った。何とか2分20秒ぐらいになった。早口で読めば何とか2分になるのではないか・・・と思った。しかし、早口で読んでわかりにくい表現になってしまっては無意味だ。
さらに言葉を削る。何とか2分をこえるぐらいになった。
家でできたのはここまで。

続きは新幹線。
幸い隣に乗客はいないので、ぶつぶつと窓に向かってつぶやく。書いているものは見てプレゼンしてもいいのだが、基本的に暗記するぐらい読み込まないとすらすらと読めないだろうと思い、暗記に挑戦する。しかしなかなかできない。棒暗記する必要はないし、臨機応変に言葉をつなげばいいのだが、それによって空白や言い直しが生じる。新幹線の中ではその繰り返しだった。あっという間に東京駅。

駅構内のコーヒーショップが練習場所。読んでいるうちに、くどい言い回しに気付いた。そこを削る。だいぶすっきりしてきた。これで2分を切るぐらいになった。ただし、淀みなく読めた場合である。1回つまずけば2分をオーバーしてしまう。そこで、失敗した場合にカットするところを決めた。これで何とかなるだろうと思って会場入り。
しかし、自分の経験から、練習よりかならず本番は時間がかかることを感じている。そこで、さらに部分的に言葉をけずってようやく1分50秒ぐらいになった。

いざ本番。1分45秒で「あと15秒」の予鈴が鳴るのだが、その前に終わった。15秒、もったいなかったものの、無駄な言葉をだいぶ削ったつもりだったので、すっきりとした表現はできたかと思う。わずか2分のプレゼンだったが、今回の練習は「言葉を削ること」「すらすら言えるまで練習すること」の基本的な部分を学ばせていただいたと思う。

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2006.03.01

模擬授業で学ぶ(下)

小学MMの原稿より。昨日の続きである。

■IT活用のイメージを広げる模擬授業

文科省主催「ICT利活用促進セミナー」は、全国の各都道府県で2月以降に行われているものである。
セミナーのきっかけは文部科学大臣小坂氏の「教育の情報化の推進のための緊急メッセージ」である。
 国が策定した「教育の情報化」の目標の達成は困難な現状である。そして、このような計画でセミナーが開催されることになった。

 この中の模擬授業を30分間、行うのである。IT活用の研修会は参加者の実態を考えて内容を決めなければいけないが、今回の参加者は小学校・中学校・高校・養護学校の先生方および指導主事等の行政関係者である。経験も初心者から情報教育に詳しい人まで様々ということであった。
 そこで、様々なIT活用場面を提示することにした。幅広い参加者ということで3教科を2場面ずつ、つまり6種類のIT活用を扱うことにした。一つの場面は4分ぐらいだが、これも模擬授業だからできることだ。内容は次の通りである。

1 社会・プロジェクタで大写しした写真を読み取る。
2 社会・プロジェクタで大写しした資料(グラフ)の一部を編集して(隠して)、話し合いをして読み取る。
3 体育・デジタルコンテンツで側転のテクニカルポイントを話し合う。
4 体育・実際に側転をしてもらい、それをデジカメの動画撮影で振り返る。
5 算数・パワーポイントで作ったフラッシュ暗算に挑戦する。
6 算数・面積を求める問題の考え方を実物投影機で操作活動を拡大提示する。

 会場では実際に実物投影機やデジカメ等を参加者に使って発表をしてもらった。IT活用の具体的なイメージを持つことができたと思われる。私からは、1教科終了ごとに他の活用例について、写真を使ってプレゼンをした。参加者がうなずきながらスクリーンを見つめる姿が印象的だった。

■ 2つの模擬授業で得をした

 この2つの模擬授業で得をしたのは実は自分自身である。次のようなメリットがあった。

1 模擬授業の準備のために自分の実践を見直した。
 →自分の実践の「強み」を改めて自覚した。
2 準備のために他の実践例を研究した。
 →関連情報を知ることによって自分の不足面を自覚できた。
3 模擬授業のために新たに教材を作ってみた。
 →自分のレパートリーが広がった。
4 模擬授業のよさを感じることができた。
 →研修会でもっと取り入れようという意欲を持つことができた。

 これらは今まで模擬授業を行っている人にとっては当然のことであろう。自分もこのようなメリットがありそうだということはわかっていたが、この1カ月の2回の模擬授業でしっかりと自覚することができた。今後も機会があった
ら模擬授業に積極的にチャレンジしていきたいと思う。

※2月20日。周辺市町村と合併をして、私の住んでいる水沢市は人口13万人の奥州市になった。特色ある地域との合併なので、新たな教材開発が楽しみである。

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