社会の学習
学級通信 ファンタジア 第183号
社会科のテストの最後に「5年で学習したことで、心に残っていることを書きましょう」という内容があります。これを読んでいると、子どもたちがどんな学習に興味を持ったのかがよくわかります。4人分紹介をしましょう。(作文は抜粋です)
心に残っている社会の授業は、沖縄と北海道の気候や家のつくりです。それは、沖縄と北海道のよさを指名なしで発表したり、多数決をしたからです。ぼくは、北海道にしました。結果が引き分けだったので、びっくりしました。
北海道は5月ぐらいでもストーブを使っているし、沖縄では台風の被害が大きいことがわかりました。ちがう県のいい所や悪い所がよくわかったので、いい授業だと思いました。
あと、4大公害病のことも知りました。公害はとてもこわいものだと思いました。いろいろと学べてよかったです。 (A)
社会科ではよく二手に分かれて討論しました。討論の過程で子どもたちの考えが変わることもしばしばでした。いろいろな見方を学びましたね。
5年生の学習で心に残っていることは、日本の食料品の自給率がとても少ないということです。いつもぼくが食べているものも輸入したものが多いと知って、驚きました。ほかにも米の消費量が年々減っていることが驚きました。
4大公害病の学習で、昔は工場のけむりなどで病気になる人がいたと知って、とても驚きました。死んだ人もいたと知って、とてもこわいものだと思いました。
これからも社会をがんばりたいです。(B)
知らないことを知るのが学習です。この1年間の社会で実に多くのことを学んだことがわかります。多くの知識を得ることができましたね。
心に残っていることは、農業のお話です。わけは、どこの地方がいっぱい生産しているとか、どこの地方があんまり生産していないとかがよく分かったからです。北海道地方、東北地方、関東地方、新潟県の米の生産量が多いことが分かりました。最近、農業で働く若い人が少なくなっていることも、勉強をやって分かりました。二つ目は、沖縄の勉強と北海道の勉強です。沖縄は、台風がよく来るとか、木にかこまれているとか、北海道は二重ガラスになっているとか、寒くないように工夫していることがわかりました。三つ目はインターネットの使い方です。勝手に個人情報を書き込まないことがわかりました。
私が学習して心に残っていることは、まだまだあるけど、この3つが心に残りました。(C)
たくさんある中でしぼって3つですね。しかも、それぞれ1・2・3学期から一つずつです。どれも今の社会にとって大切なことばかりですね。
私は農業や漁業をやる人が60才以上の人が多く、特に農業は生産量も消費量も減ってきていて、お米を食べる人が少なくなり、外国から安いお米も最近輸入されるようになり、これからの日本がとても不安です。日本人は一日一ぜん、お米を食べるべきだと思います!
そして、日本は食べ物の自給率が低く、輸入ばかりに頼っているので、日本はもっと外国のことを考えて、自給率を高めていかなければならないと思います!また、日本は工業がさかんですが、市民のことなどを考えて、工業をもっとさかんにしていけばいいなあと思いました。(D)
自分が学んだことから、「お米を食べるべき」という自分なりの考えが出てきていますね。すばらしいです。これが社会の勉強をするいい点ですね。
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