学年末ネタ
今日、同僚の若手の先生から「正寿先生、これやります」と言われて、資料をチラッと見せられた。
「20才の自分への手紙」だった。私がホームページに書いていた実践を見て、さっそく追試するようだ。8年後の自分が、8年前の自分から手紙をもらう。教え子の反響が続々だったことを覚えている。卒業した教え子と教師が結び付くひとときだった。
自分の実践(多くの方がしていると思うが)が役立つのは嬉しいことだ。
調子にのってもう二つ学期末ネタを。
一つは「学級通信思い出シリーズ」。一人一人の思い出を学級通信に綴る。いつもと違った硬派風文体で書くのがコツ。次のように。
■Aくん
音楽のテストで君が歌ったあと、必ず学級は「オーッ」という歓声につつまれた。もちろん上手だからだ。何せ実力は市内一、県でも有数の君のこと。でも、それに至るまでには君も努力したはずだ。何もしないで、歌がうまくなるわけがない。そういう点では、努力の意味を君はよくわかっている。これからは、その努力を他のことに広げることが一番大切!
■Bくん
舞台は運動会、あるいは球技大会。がんばる選手たち。盛り上がる応援団。いつもその輪の中心に君はいた。あらん限りの声をふりしぼり、「何やってんだ!」「いいぞー!」と仲間を勇気づける励ましを君は言っていた。君の声や手拍子で、どれだけ学級がまとまったことか。みんなもそれは知っている。「明るさの配達人」-それを中学校でも生かしてほしい。
■Cくん
何の授業の時にも、「熱心」という言葉があてはまる君。質問もしょっちゅうしていたし、発表も積極的。跳び箱では「先生、みてください!」と言う。しかし、一番印象に残っているのは別のことだ。歌を歌う時の君の表情がそれだ。意外と思うだろう。真剣な表情、真剣な歌いぶりは人の心を打つものだ。そして、それはいつまでも人々の記憶に残っていく。
もう一つは「もう一枚の卒業証書(修了証書)」。その子、一人だけの卒業証書を書くものだ。パソコンがあれば容易にできる。
今年度は「思い出シリーズ簡易版」と「もう一枚の修了証書」を行う。明日が修了式。これから修了証書を子どもたちの一年を思いながら書く。一人一人のことを考える至福の時だ。
Comments
コメントありがとうございます。
少しでもお役に立つことができ、嬉しいです。
明日またお会いできますね。よろしくお願いいたします。
Posted by: サトマサ | 2006.03.18 16:46
今回,私も使わせていただきました。
成長したときにこそ,わかることってあると思います。
夢がある実践ですね。
Posted by: T.Murai | 2006.03.18 08:17
コメント、ありがとうございます。DRKさんを始め、全国各地で多くの方が実践されているネタですね。私が困ったのは転居していた子への発送です。結局教え子たちに助けてもらって全員分届けることができました。
Posted by: サトマサ | 2006.03.17 05:31
「20歳への自分への手紙」は,20年前,当時新潟附属小の伊藤充先生のレポートで見たことがあります。私もそのレポートを見てすぐにやりました。切手代が値上げされて出すのに手間がかかりましたが,卒業生からたくさん手紙が来ましたよ。
Posted by: DRK | 2006.03.16 23:21