マネジメントのヒント
転勤するわけでもないのに,充実した(?)春休みを過ごしている。卒業式後,少しは余裕を持ってあれこれできるかな・・・と思っていたら,全く見当違いだった。ただ4月1日は「教師にとっての元旦」であるから,午前中はじっくりと一年の計を考えたいと思っている。
そんなわけで春休みになってから読もうと思っていた本が積ん読になっている。依頼原稿関係の本が優先になってしまうのは仕方ないが,これではいけないと思い,岡本薫氏の「日本を滅ぼす教育論議」(講談社現代新書)を読み始めた。
岡本氏の本は他に数冊読んでいるし,昨年の長野の教育工学協議会では講演を聴かせていただいた。「本当に頭のいい人がいるんだなあ・・・」という印象が残っている。当時は文科省の官僚だったが,ご退職され,今は大学院大学教授だ。
読み始めた段階だが,序章のマネジメントの話が示唆に富む。日産のゴーン社長の話である。日産のマネジメントの基本問題として,次のような点を指摘したという。
・会議で使われる用語の定義が統一されていない
・販売不振の原因を究明しようとしていない
・目的と手段が混同されている
・命令系統内の指示が具体性を欠き,精神主義的
・将来のことを語るときに予測と希望が混同されている
学校現場にも通じることがこの部分でもかなりあるなあと感じている。これから読むのが楽しみだ。「マネジメント」は自分の今年のキーワードの一つになりそうだ。
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