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April 2006

2006.04.30

菅原先生のわくわく授業

菅原弘一先生の「わくわく授業」を見た。
3年生の社会。
「消防しょ見学の計画を立てよう」という課題。
課題に向けての手立てが明確ないい授業だった。たとえば、学校放送番組で共通の素地作りをする。「疑問の出し合い」→「質問の話し合い」→「質問を書く」→「質問を選択する」というように、細かなステップを踏んでいる。さらに質問の練習で、教師が指導すべき点はきちんと指導をしている。見学の事前指導として参考になる授業であった。さすがである。これらの指導の手法は中学年だけではなく、高学年でも応用できるだろう。

さりげなくIT活用もしていた。教科書をプロジェクタで拡大投影。話し合いの時に効果的であった。この時に黒板の右側にスクリーンを貼っていたのが印象的。自分は左側だ。とある研究会で、この貼る位置が話題になった。今度、右側で試してみようと思う。

それにしても、「わくわく授業」も変わったと感じた。時間が放送時間が45分になったことはもちろん、授業の経過が右上にテロップで出るようになったこと、最後に「授業のポイント」が出るようになったこと、子どもたちの発言がテロップで出てくるのでわかりやすくなったこと、ナレーションは少なめにしていること・・・等。教師にとって授業研究の対象として有難い番組になった感じがする。

来月も山下先生@石川、白江先生@富山というように知っている先生が登場する。楽しみである。

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2006.04.29

王監督の記事から

朝日新聞のbe on Saturdayに王監督の記事が掲載されていた。このコーナーで有名人が登場をするのは珍しいが、とても得をした。価値のある言葉が随所に掲載されているからだ。

・下手なら人の倍、練習するのは当然でしょう。それを特別のことのようにいうのは美しい誤解ですよ。
・一流になりたければ、まずは畏れを知ること。不安や恐れと闘って勝つためには、必死に練習するしかないんですよ。

 これは野球だけではなく、何事にも言えることだ。もちろん授業でも。
 
・どんな仕事でも、トップにいる人間が熱くないと、下の人間はついてこないんじゃないでしょうか。
・今にいたるまで、人に恵まれたと思います。人間、一人じゃ何もできないんですね。

 情熱と謙虚さ。いろいろな書籍を読むと一流の人に共通する点だ。
 ちょっとした情報からでも学びは大きい。

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2006.04.28

2つの掲載

時には自分の掲載事例を。

一つ目。3月に行われた「デジタル仕事術2」の様子がこちらに掲載された。この時の懇親会で「ぜひ、ブログで発信すべきです」と話した先生から、「ブログを続けています」とメールがあった。このようなつながりが嬉しい。

二つ目。『Justsystem&School』誌最新号にメディつきの松橋先生@東京との対談が掲載されている。こちらは全国の各小学校に送付されている。掲載号ということで、私もいただいた。「たくさんいただいたので・・・」と同学年やITプロジェクトの先生方に配布した。あえて「私が載っています」とは言わないでいたら、「載っていましたね」とさっそく見つけてもらえた。ちゃんと読んでいただけたということで、これも嬉しくなった。

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2006.04.27

行事を節目として

修学旅行が終わった。
2日目は午前は松島での自主学習。こちらは初日の自主学習とは異なり、場所も簡単にわかるし、おみやげ購入の時間もあるということで、昨日に比べれば気軽。
午後はベニーランド。この時代、修学旅行でわざわざレジャー施設に行かなくても・・・という考えもあるだろうが、「多くの友達と一緒にレジャー施設で遊べる」という機会はもうないだろう。あの子どもたちの興奮ぶりを見ていると、やはり意味のある活動なのかなと思う。

さて、行事面では4月はこの修学旅行に集中。5月は運動会。6月は小さな行事のみだが、7月は水泳記録会。8月・9月は陸上記録会。そして10月は文化祭というように、6年生として毎月取り組むべき行事がある。
授業で取り組む行事もあれば、水泳・陸上のように放課後がメインの行事もある。
どちらにしても、子どもたちを伸ばす大事な活動である。
よく「行事を節目として子どもたちを伸ばす」ということが言われる。それは今回の修学旅行で実感した。事前の準備、この2日間で子どもたちが学んだこと、得たことは大きい。それは子どもたちも実感しているはずである(明日の振り返りが楽しみ)。今年は行事ごとにその振り返りをきちんと行い、子どもたちが自分の成長をしっかりと自覚できるようにしていきたいと思う。

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2006.04.26

自主学習で人々のやさしさに触れる

今日は修学旅行1日目。
大きな活動は、自主学習である。これは、子どもたちだけで、仙台にある学習施設を3つ回り目的地に着くというものである。仙台に来たことがある子でも、家族連れでつれてもらってきているのが普通。それを自分たちだけで地図を頼りに地下鉄を乗り、施設に行って見学をするものである。
むろん、そのための事前指導はかなり行った。それでも未知のところを行くのは大変なことである。

案の定、いろいろなことが起きた。

・駅についたのはいいが出口が多く、迷ってしまい、近くにいる人に聞きまくったグループ。
・間違って大人用の切符を購入して、払い戻しを教えてもらって助かったグループ。
・途中で財布を落としたが、グループで協力して見つけたグループ。
・行く施設の別の支店に行き、あわてて移動したグループ・・・等々。

教師が一斉に引率すればこのようなトラブルは起きない。しかし、それでは自主性や意欲面はそれほど伸びないと思われる。その点では「失敗も大事な学び」なのだから、いい経験をしたと思う。
特に、親切に道を教えてもらったり、払い戻しの方法を教えてもらったり、人々のやさしさを感じることができたであろう。その面では貴重な体験ばかりであった。

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2006.04.25

ミス

今日は思わぬ単純ミスが一つ。全体に関わることではない。一人の子に関するものだ。
しかも、小さなことと言えばそう言える。しかし、ちょっとショックだ。あまりあるミスではないからだ。

このような時に大切なのは、すぐにカバーをする行動をとること。気付いたのが夜だったので、すぐに連絡。「ピンチはチャンス」ということもある。気付いてよかったとつくづく感じた。(そういえば、初任の時に集金袋の配布を忘れて全家庭にバイクで回って届けたことがあった。「わざわざ・・・」と丁重に対応されたものだ。この時に「失敗から信頼を得られる場合もある」と感じた。)

もう一つはミスの原因を考えることだ。改めて考えてみると、ふだん置くべき配布物のところに置いていなかったからだ。置けない理由があるからだが、そうであれば付箋紙等でメモをしておくべきだった。基本的なことだ。

明日から修学旅行。落ち度のないように慎重に取り組もう。

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2006.04.24

有田先生のフォークボールの話

昨日ついたコメントから思い出したことがあった。同じプロ野球のネタである。

確か、1988年の筑波大学附属小学校の公開研修会だったと思う。有田和正先生が「プロ」のエピソードを語ってくださった。当時、中日の抑えの絶対的なエース牛島投手と広島の山本浩二選手の話だ。牛島投手は今は横浜の監督。私と同い年で、浪商時代の甲子園での活躍ぶりに釘付けになったものだ。ちなみに優勝校は箕島高校。星陵高校との延長18回の死闘は忘れられない。

さて、エピソードである。次のような話をされた。

牛島投手をどうしても打てない山本選手は、ある時、フォークボールを投げる時に牛島選手のグローブ(ボールを入れた時)が少し膨らむのに気付いた。それを知ってから、どんどんと打てるようになった。
ところが、それに気付いた牛島投手がそのクセを修正した。そうしたら、また抑えられるられるようになった。しかし、そこはプロである。山本選手は、修正したものの微妙にわかるクセをまた見つけ、また打てるようになった・・・。

有田先生はこの話を「プロとは何か」という文脈で話されたと記憶をしている。興味深いエピソードである。
ここまで研究・追究しなければプロではないのだ。子どもたちをそこまで研究しているか・・・・・。当時そんなことを考えたものだ。
「研究をする」「努力する」・・・プロとして当たり前のことだ。そして、何よりも結果が出なければ意味がない。そんなことを改めて感じている。

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2006.04.23

地区の仕事

今日は子ども会関係と地区自治会のことで、二つの会議があった。

子ども会のポートボール大会が毎年5月のGWにある。今年で4年連続の監督を務めている。指導が上手からというわけではなく(まあ、小学校の体育の指導はできるが)、教師で子どもたちと接点があること、練習場所が小学校の体育館なので便利であることから考えて、確かに監督にはもってこいの立場だ。実際、勤務時間が過ぎてすぐに体育館で練習をして、終了後また仕事に戻っている。子どもたちとも、学校のクラブの感覚で接している。これは、通常のお勤めをしている人には厳しいことであろう。その点で、勤務校=自分の学区というのはメリットだ。

もう一つ。今年は地区自治会の理事と班長をしている。先週も会議があったが、今週もだった。
参加してみて、初めて知ることも多かった。たとえば、水路にU字溝を付けたい場合、自治会と農家の代表の要望があって、初めて行政が動き出すということ。市民の願いが行政に届くには、「要望」をしなければいけないということだ。むろん、その「要望」はその地区の皆の同意が必要ということ。以前、要望を出したが、実施段階で地区の一人の反対でできなくなったそうだ。日頃の地区の人間関係が大事だなあ。
さらに、地区の行事の参加者がどんどん減っているとのこと。これはどの地域も同じだそうだ。自分たちの世代の意識の薄さが原因の一つではないかと推測する。

10年近く前も監事や班長の仕事をしていたが、その時には初めてということもあり、あまりあれこれ感じなかった。今は、勤務校の学区であり、我が子たちも子ども会のお世話になっている。立場が違うと、地区が身近になってくる。いろいろなことで時間が必要となるが、これはこれで大事な役目。しっかりと仕事を全うしようと思う。

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2006.04.22

今日の受信から

今日はいつも以上に受信ができたいい日だった。本も数冊一気に読めた。今日の受信の中から印象に残ったものを。

1 新聞から
 朝日新聞の「be on Saturday」にプロ野球選手のノートの話が書かれていた。城島選手が成功している秘訣は、ノート作りにあるというものである。そこには味方のピッチャー、対戦相手の情報も数多く書かれているということである。さらに以前マリナーズにいた長谷川選手にも情報を求めに行ったとか。プロとして当然の努力なのだろう。教師にとってみれば、授業のためにどれぐらい情報を集めているか。ちょっと考えさせられた。

2 「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか」(若松義人著・PHP)
 今日読んだ本の中でぐいぐい自分の中に入ってきた1冊。言葉だけ並べてみよう。

・3行提案制度を20年続けている企業がある。
・形を持つ人が形を破るのが型破り、形がないのに破れば形なし
・百見は一行(行動)にしかず
・悪い情報は改善のヒントと考える
・早寝早起きより早起き早寝の方がいい

ちなみに最後は陰山先生の言葉だ。一流は何に通じると実感。

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2006.04.21

本の紹介文

 メールマガジン「授業成立プロジェクト」第40号(本日発行)に社会ミニネタ本の紹介を書きました。
 転載します。

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 『社会科授業のミニネタ&コツ101』(上條晴夫監修・佐藤正寿編著・学事出版)が発刊されました。本メルマガの編集メンバーである阿部隆幸氏、中村健一氏らとともに執筆した本です。

 ここには授業成立のために使えるネタがずらり。しかもこれらのネタには次の3つの大きな特色があります。

1 何と言っても楽しい。

 私が知るデータでは、「好きな教科ランキング」で社会科は他教科に比べて下位であることが多いです。子どもたちに人気がありません。それどころか、教師にも「どう教えたらいいかわからない」「いつもワンパターンの教え方になって」といった不評の声が聞かれます。
 そこには「楽しさ」の要素が不足しているのではないかと考えます。「工夫された活動を体験する楽しさ」「知識を広げる楽しさ」「友だちと考えをコミュニケーションする楽しさ」等々。基本的にミニネタには子どもたちが「楽しい」と感じる活動が組み込まれています。楽しさが増すことによって、子どもの学習意欲は高まります。
 これは教師にとっても同様です。子どもたちの「楽しい!先生、もう1回」という声に、ミニネタの効果を改めて感じます。それによって「社会を教えるのってこんなに楽しんだ」と思うことでしょう。

2 活動がバラエティである
 ミニネタをいくつも知っていれば、様々な場面で多くの活動に取り組ませることができます。たとえば、次のような内容が紹介されています。
・まとめでキャッチコピーを作る
・未来の自動車や携帯電話を新しい発想で提案する
・テンポよく都道府県名を覚える
・間違い探しや共通するものを探したりする
・クイズを作って出題したり、答えたりする
・ミニロールプレイをして歴史人物になり切る
・コンテスト形式でアイデアを競う・・・等々
 このような活動のバラエティさがミニネタの特色です。そして、バラエティであることによって、子どもたちの学習技能も幅広く育つというメリットがあります。

3 「活動のミニネタ」は応用がきく

 ここに紹介されているものの多くは活動中心のミニネタです。ユニークな「教材のミニネタ」は1回限りでその役目を終えてしまうことがありますが、活動中心の場合には応用がききます。たとえば、紹介されている「○×クイズ」「ダウトを探せ教科書版」はどの単元でも実践が可能です。

 1年間で使えるネタが数多くあります。ぜひご活用ください。なお、社会だけではなく、理科も発刊されています。国語、算数も間もなく発刊されます。教室に常備してぜひご活用ください。

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2006.04.20

人口の減少

今日は会議が2つ。職員会議(2時間の)ともう一つ、町内会の理事会だ。明らかに後の会議は集中力が鈍る。人間、それほど長くは集中できない。
そんな時に目に入ったのが、昨年度行われた国勢調査の結果だった。いろいろと特徴的なものが目に入ってくる。

北東北3県は人口がどんどん減っている。秋田県は減少率が1位。岩手もどんどん減っている。県内の市町村に目を向けると増加しているのは数市町村のみ。軒並み減少だ。特に県北などは5年間で10%前後も減っている。
これは教育にも影響している。
子どもが少なくなれば学校の統合が進む。聞くところによると、県内で毎年10校ぐらいは統廃合されているとのことである。やたら学区の広い学校が生まれ、スクールバスで通う子も増えているとのことだ。

また、これから数年は退職者が少ない時にあたる。それで学校数が減れば、当然新採用教員は少ない。
今までも厳しい時代なのに、さらに厳しい時代になりそうである。教職員のバランスを考えたら、若手が少ないということは学校運営上もマイナスであろう。若手だからできたことが自分にもある。また、教える技術はまだまだだったが、子どもとのふれあいの密度は今との比べものにならない。当時の子どもたちのことは本当によく覚えている。

こんなことも時々考えながら、町内会の会議に参加していた。いろいろと考えを巡らせられるという点では、このような会議もいいのかもしれない。

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2006.04.19

最高学年として

学級通信 プロジェクトZ 第8号より

 最高学年、6年生になって10日が過ぎました。
 そこで今日、子どもたちに次のように聞きました。

 6年生になって10日が過ぎました。最高学年として、みんながよくなってきた点もあります。同時にまだまだと思うところもあります。成長した点、直すべき点を黒板に書きなさい。

 さっそく黒板に、どんどん子どもたちは書き始めました。子どもたちから出てきたのは、次のようなものです。

★ 成長した点
・前より授業に集中できるようになった
・みんなだけで話し合いができ、解決ができるようになった
・前より積極的になった
・みんなや先生などの手伝いを積極的にするようになった
・廊下歩行が前よりよくできるようになった
★ 改善すべき点
・みんなで歩くときに列が乱れるので整えていく。
・整列する時にむだ話をしない。
・授業が始まる前に準備をしっかりとしておく。
・ルールを守るようにする。

 よく子どもたちは自分たちを分析していると思います。改善すべき点も「よくなってきてはいるのだが、最高学年であればもっとできる」というものです。

 さらに私が感心したことがありました。それは委員会活動への取り組みです。先週の金曜日は児童委員会のスタートの日でした。5年と6年が、放送委員会・保健委員会といった各委員会で学校のための活動に取り組みます。5年生は初めてですから、6年生が当然リーダーになります。そこで、事前に「1学期、どんなことで学校のために役立ちたいか発表しなさい」と意志を確認しました。「〇〇委員会の書記として役立ちたい」「運動会の行事でがんばりたい」といった発表が続きました。
 その結果、あとで聞いたら、7~8割の子が委員会で何らかの役職に立候補したということがわかりました。この意欲は相当なものです。もちろん、立候補しなかった子どもたちも何らかの形で貢献したいと考えていると思います。それはそれで大切なことです。
 大事なのは、これから実行をすること。子どもたちに期待しています。

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2006.04.18

5月号雑誌より

5月号の雑誌群を読む。十数冊購読をしている。1冊平均すれば800円から900円。20年ぐらい続けている習慣である。合計するとけっこうな値段になる。それが高いと感じるかどうかは別。私などは実に安いと思っている。継続してとり続けて「助かった」と思うことがたくさんあった。

さて、今月おもしろかったのは「学校マネジメント」(明治図書)の連載「教師を元気にするコーチングの活用」(千々布敏弥)。職員の仕事のやりとりにコーチングの手法を取り入れて、意欲を喚起する方法を紹介している。こういうことも一種の「仕事術」。同僚との仕事のチェックの時に役立つ。

それから「ツーウェイ」の岩手・田村さんによる故阿部哲郎氏の思い出。20年前に鬼籍に入られたが、いいエピソードが語られている。「教師の汗の量と子どもの幸福は比例する」は名言だ。

「心を育てる学級経営」誌には拙稿掲載。「心のノート」について書いた。未知の分野。雑誌の「依頼原稿」は自分の幅を広げる。

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2006.04.17

10万アクセスに感謝!

昨日、本体のホームページが10万アクセスとなった。今まで、万単位のアクセスは「突破したか」という程度だったが、10万はケタが変わる。その瞬間を見たくて、10万にあと数回というところからは自分でアクセスして、達成を見ることができた。

本体のホームページの発足は2000年8月12日。当時宮古に住んでいて、お盆休みで水沢に帰省しているときにチャレンジをして作ったものだった。ホームページビルダーでだいぶ作りやすくなっていたとはいえ、今のブログの手軽さとは全く違っていた。それでも、「これはマイ教育研究所だ」という思いで、自分の過去の実践を頻繁にアップしていったものだった。

仕事日記を始めたのが2002年1月1日。2001年から自分にとって大きな仕事が入るようになり、その記録化を考えた。いわば自分の業務日誌だ。2004年1月1日からは「エンピツ」に変更した。今アクセス数は4万8千。

2004年5月3日からブログをスタートさせた。実はこちらもあと一週間ほどで10万アクセスとなる。ページビューなので、アクセス数は一日250ぐらいある。このブログは、ホームページより多くの読者を生み、自分にとって幅広い仕事を生みだすもととなった。このようにして、3つのWebを現在も持っている。

もちろん順調に書けない日もある。それでも書き続けていられるのは、やはりブログの向こうにいる読者が知っている人だからだろう。読者の皆さんからのメールが自分にとっての活力源なのだ。これから、どうこのWebを試行していくのか。楽しみである。

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2006.04.16

おは奥ネットに掲載

「おはよう奥さん」HPの連載原稿(家庭教育について)が掲載された
今回は生活面のことについて。次のような質問に答えている。皆さんだったら、どう答えますか。

1 我が子は片付けがとても苦手です。遊んだ後は部屋の中がいつもおもちゃだらけ。そのつど注意はするのですが、なかなかなおりません。

2 園でのようすを見ると、あまりお友だちといっしょに遊んでいないようです。口数も少なく、小学校に入ってからお友だちができるかどうかが心配です。

3 友だちに平気でうそをついていたことがわかりました。善悪の判断ができるようにしつけていたつもりだったのに、とてもショックです。

4 就学前の「しつけ」として大切なことは?

このネットから新たな人とのつながりができるかもしれない。
というのも、今日家に戻ったら、11年前の教え子(6年担任)から手紙が来ていたからだ。今は塾で教えながら小学校の教師を目指しているという。本屋に行ったら先生の「授業のアイデア本」があって、さっそく買って読んだ。思わず手紙を書いた・・・ということらしい。この子とは卒業式以来会っていない。でも、自分の本が縁でまたつながりができたのだ。こういうこともあるのだなあと感心した日だった。

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2006.04.15

充実した一週間

年に何回か「充実した一週間だったなあ」と感じることがある。
今週はその中に入るかもしれない。

・学校では本格的な学級づくりがスタート。持ち上がりでも学級づくりは当然不可欠だ。昨年度のまま行っていたのでは、意味がない。「破壊と創造」というキーワードを自分の中では持って、学級づくりと授業に取り組んだ。子どもたちにも毎日嬉しい行動が見られた。

・今の時期は各種提出物のピーク。それに加わって修学旅行関係のものもある。いかに効率的に行うか学ぶことができ。

・とあるホームページについて評価。子どもたちのアンケートをとる。このような課題に対応できる力を身に付けなければと痛感。

・研修会での発表。レポート作り&プレゼン。いつものことながら、プレゼンは難しい。1回1回作戦は練るのだが、その都度反省が出てくる。でも自分がプレゼンをするから学べることなので、その機会を与えられることは有難い。そして、経験が増えれば他者のプレゼンを見る時にも視点が深まるのも確かだ。今日もそうだった。

明日からまた新しい週。また充実した一週間になりそうだ。もちろん、自分のしたいこと、すべきことが入る余地はまだまだある。充実している時は仕事術を高める日々でもある。

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2006.04.14

慣れは禁物

本校で2度目の6年生担任である。
同一校で2度目の担任となるといろいろな面でメリットを享受できる。
そのうちの一つが文書作成であろう。同じ学習活動を行う場合、以前作成した文書をそのまま活用できる。今、取り組んでいる修学旅行もそうだ。

しかし、それが「慣れ」につながる。昨日の修学旅行説明会の文書も、一昨年のものをベースに作成した。「よし、短時間でできた!」と思っていたら、印刷直前に数字のミスに気付いた。打ち込んでいれば間違わないミスである。(決裁は受けたが当事者でなければ気付かないミスだ)
このようなものほど、入念なチェックが必要なのだ。

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2006.04.13

授業開き・社会

社会の授業開き、今年も「地球の歴史」を行った。次の通りである。

1 廊下に1億年=1mとして、地球の歴史代わりの巻き尺を置く(地球の歴史46億年=46m分。50mの巻き尺を使用)。
2 「このうち人類の歴史はどこからスタートしているでしょうか」と問い、予想した場所に立たせる。
3 「答えはここです」と言って、スタートから歩き始める。子どもたちが立っている位置を過ぎるたびに「えっ、そんなに最近なの!」という声が出てくる。答えはゴール寸前の4~5cm。予想よりはるかに短い答えに「エー!」という答えが自然に出てくる。
4 ゴール付近に子どもたちを集め、スタートからゴールまでの地球の歴史と4~5cmの人類の歴史を改めて比較させ、感想を発表させる。
5 答えの発表では途中で止まり、「ここでようやくアメーバのような生き物が誕生しました(10m)」というよう説明を何カ所か加える。

 子どもたちは改めて地球の歴史の長さに驚いていた。
「地球の歴史はものすごく長いのに、人類の歴史はすごくちょっとだったので、びっくりしました」
「6年生になって初めての社会はとても楽しかったです。地球の歴史や人類の歴史が分かりました。まだまだわからないことがあるので、これからが楽しみです」
「初めて地球の歴史を知ることができた。人類の歴史は本当に少ない!」

 以前は黒板にテープを貼って行っていた。これはこれで話し合いに集中できるというよさがある。廊下に巻き尺は、「地球の歴史」を実感させたいと思ったからである。

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2006.04.12

「6年生の決意」

学級通信に時々、子どもたちの作文を掲載する。割合から言えば全体の2割ほどだ。それにしても子どもたちの作文はいいなあとよく思っている。気持ちがストレートに伝わってくるからだ。ここで紹介をするのは、「6年生の決意」を書かせたものである。

学級通信「プロジェクトZ」第3号より

   6年生の決意
 ぼくの6年生での決意は2つあります。
 一つ目は家庭学習です。絶対に10冊はいきます。そのために、毎週土日は必ず6ページはやりたいです。そして、また1位になります。その内容もきちんとやりたいし、夏、冬休みもたくさんやりたいと思います。
 二つ目は、行事をきちんと成功させることです。みんなのリーダーになって、引っ張っていきたいです。運動会の係をやって成功させたいです。文化祭では、いい作品を作りたいです。特に習字をがんばります。最後の卒業式では練習をしっかりとしたいです。
 これらのことをちゃんと決意して、がんばっていきたいです。

 家庭学習の目標、すばらしいですね。自分で計画を立てるのですから努力が必要ですね。ぎょうじは6年生がリーダーです。がんばりましょう。

   6年生の決意
 いよいよ5年生を終えて、水小の最高学年の6年生になり、低学年をひっぱっていく番になりました。新しいことをいっぱい学んですごい6年生になりたいです。
 6年生での決意は行動力を身に付けることです。5年生の時は、全クラスですばやく並ぶことができないままでした。でも、卒業式できちんとできて、とてもうれしい気持ちでした。今思うと、6年生になってもっとレベルアップするので、5年生で習ったことは6年生での第一歩だったのだと思いました。だから、6年生になった今はもっとがんばらなければいけないと思いました。6年生を最高で終わりたいです。(最後の年なので)

 5年生と6年生では確かに違いますよね。少しのレベルアップではなく、一気にレベルアップする感じです。最高の6年生で終わりましょう。

   6年生の決意
 わたしの決意は、目標って感じだけど、学級として、学年として全校をよくして、水沢小学校を目立つように有名な学校にしたいです。
 個人の目標は、学級のまとめ役になって6年1組をよりよい組にしたいと思います。勉強での目標は算数と歴史です。算数では分数のかけ算とわり算がとても楽しみです。かけ算はわかるけど、わり算のやり方がいまいちなので、はやくやりたいです。歴史は初めてする学習です。4年生からとても楽しみにしていました。もう6年生なので、とてもワクワク、ドキドキでむねがいっぱいです。
 6年生になったんだから、全校をまとめてとてもよい水沢小学校にしたいと思います。

 まとめるということは大変ですが、こういう気持ちがあれば、大丈夫です。昨日も修学旅行の話し合いでしっかりとまとめていましたね。

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2006.04.11

ミニネタ社会本、ネットに登場

「社会の授業ミニネタ&コツ101」(学事出版・佐藤正寿編・上條晴夫監修)が、Webに掲載された。

まずはアマゾンのWeb。まだまだ情報は不足だが、ランキングが出ている。これから、情報を増やしていって見やすいものにしていこうと思う。アマゾンはチェックする人が多いと思われるので、まずは知ってもらいこと。これが大事だと思う。

もう一つは発行元の学事出版のWebである。こちらはミニネタ101のタイトルが全部掲載されている。これで本書のおおよその内容がイメージできるであろう。こちらは学事出版独自で「トップ10」が掲載される。どんどんと上位に行ってほしいところである。

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2006.04.10

眼科にて

今日は代休ということで、なかなか行けなかった眼科に行った。
8年ぐらい前からコンタクトレンズの購入でお世話になっている。2時間いたが、実際に待ったのは最初の30分ほど。あとは、診察・検査・説明の繰り返しだった。
時間があったので、個人眼科のしくみをじっくりと観察をする。

 受付を終えるとカルテですぐに過去の診察状況を確認していた。当たり前の風景だ。今年は個人ごとのカルテをしっかりととりたいと思っている。今までもとってはいたものの、時間が不足すると記録化できない時があった。
 やはりポイントはデジタルとアナログの組み合わせだと思う。眼科でもカルテにメモ風のものをのりでどんどん貼っている時と、カルテの内容をパソコンで打ち込んでいる時の両方があった。今年はパソコンも付箋紙もフルに使いたいと思う。

 ここの眼科の特徴の1つに説明が丁寧だということがあげられる。お医者さんはもちろんだが、看護士さんたちの事前の状況把握や検査の時にもじっくりと説明をしてくれる。状況把握は待合室で座っているところに来て、しゃがんで説明をしてくれる。これだけでも「丁寧だ」と思ってしまう。
 保護者への説明の時はどうだろうか。学校側の対応を考えてしまった。

 他の仕事から学べることは多い。

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2006.04.09

NHK教育テレビの番組

以前、NHKの教育番組のプロジェクトに入っていた縁でNHKのディレクターさんからお知らせを受けた。
その番組の紹介である。

1 「わくわく授業」
 「わくわく授業」の放送時間帯が変更になった。日曜日の朝から、日曜日の夕方6時にとなった。私が出た時には木曜日の10:25からだっただけに、どんどんと見やすい時間帯になっていっている。
 しかも4月からは放送時間がのび、44分。見てみると、長くなった分、授業の意図がより伝わる番組になった感じたした。
 ちなみに4月30日には宮城の菅原弘一先生が登場する。いろいろな場でご一緒させていただいているだけに楽しみだ。

2 「ダビンチの図工室」
 教師向けの図工の番組。本放送、再放送された。自分はまだ再放送を録画した段階でこれから見る予定。何人かのブログにも感想が書かれていた。反響があるということは、今までにはない番組作りがされているのではないかと予想される。
 ちなみに第1回は「お気に入りのイスに自分の顔を飾ろう」、第2回は「学校を傘で変身させよう」だ。NHKのWebでは詳しい案内を見つけられなかったので、出演者に関わるこちらのWebに再々放送の日程が掲載されている。

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2006.04.08

学級通信第1号「始動」

今年も学級通信を日刊で出そうと考えている。B4で横書き(B5で2枚分)という例年と同じスタイルである。

学級通信「プロジェクトZ」 第1号より

★ 今年もよろしくお願いいたします。

 6年1組担任の佐藤正寿です。昨年度に続き、よろしくお願いいたします。子どもたちと一緒に持ち上がって、卒業式を迎えたいと思っていましたので、担任になれたことを本当に嬉しく思います。
 この学級通信も昨年度と同様に原則日刊で発行したいと思っています。よろしくお願いいたします。

★ 今年は最高学年

 前日、子どもたちにメッセージを黒板に書いておきました。

     始業式
 最高学年 / おめでとう 
いよいよ水小のリーダー / 君たちが大活躍する年のスタートです
今年は「最高」がキーワードです /
最高のクラスとは? / 最高の友達とは? / 最高の生活とは?
一緒に考えましょう / 最高の卒業式を迎える日まで

 「最高学年」ということを強く意識させたかったので、このようなメッセージを記しました。ゴールは最高の卒業式。その日まで一歩一歩、常に「最高学年」を意識させたいと思っています。

★ 始業式・担任紹介

 朝の時点では子どもたちは担任が誰かはわかりません。しかし、黒板のメッセージや5年生の時と同じ字体の名札で、うすうす担任は私と気付いていたようです。
 「佐藤正寿先生は6年1組です」と校長先生に言われた時には、「はい!」と大きな返事をして子どもたちの前に立ちました。子どもたちも「やっぱり」という表情です。

★ さっそく学級目標決め

 昨日は入学式の会場準備や入学式練習(6年生は1年生と一緒に手をつないで入場します)があったので、教室での話は40分ほどです。しかも、その半分は事務連絡。残りの時間で、さっそく学級目標を決めました。
 今回は最初に「最高学年、6年生にふさわしい漢字2文字を書きましょう」と指示をしました。黒板に、「元気」「夢中」「集中」「完成」「協力」「勉強」といったいい言葉が並んでいきます。そして、子どもたちに、ぴったりとあてはまる言葉を3つ選びました。次の通りです。

  努力・団結・最強

 覚えやすいように私の方で「合言葉はDDS(ローマ字にした時の頭文字)」と命名しました。この学級通信にも記して意識化していきたいと思います。

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2006.04.07

今年は6年担任

1学期のスタート。今年は持ち上がりの6年担任だ。
「学級びらき」をどうするか考えたが、子どもたちも私が担任だと思っているだろうから、すぐに「学級目標」を決めることにした。

今までは、「スマイル38号」「にこにこはればれ4の1ランド」といった印象に残るキャッチコピーにこだわってきた。今年はシンプルなものにしようと考えた。
教師側からの学級目標は例年通り「力をつける」。子どもたちが作るものは、「最高学年にふさわしい漢字2文字を考えなさい」と指示をして、最終的に「努力・団結・最強」となった。いつもの条件である「10年後も覚えている学級目標」ではないかもしれない。
でも、行事や何かの活動の指針になる言葉だと思っている。

ちなみに今年は学級通信名も「努力・団結・最強」をサブタイトルに入れようと思っている。例年であれば、「カルチェラタン」「ファンタジア」「トゥインクルキッズ」といったカタカナ系が多いし、今年もそういうものにしようと思っている。さらに今年はそれに加えて漢字のサブタイトルを使ってみようと思う。「例年通り」を打破するのが本校2回目の6年生担任である自分に必要なことだからだ。

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2006.04.06

中学校社会科教科書

小学校より一日早く、中学校は今日が始業式。
中3の娘が新しい教科書を持ってきた。興味のある国語と社会を拝借する。

中3の社会は公民である。公民の教科書を見るのは本当に久々だ。
実際に見て、「ずいぶん変わったなあ」と思った。まず掲載されている写真が今のテーマが多いと感じた。党首討論の写真、横田夫妻の写真、HIV訴訟での川田氏の写真等。現代社会と教科書が密接になった感じだ。
さらに取り上げ方も面白い。たとえば最初の学習は「キャッチコピーで見る社会」で、「オー、モーレツ」(40歳以下は知らないだろうな)といったコピーと写真が紹介をされている。
そして最後には日本国憲法が掲載されている。
かつての教科書と違い、「資料集的な要素を持った教科書」になっているのだ。
そこにある資料はそのまま小学校では活用できないが、教材開発のヒントにはなる。そう感じた。

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2006.04.05

社会ミニネタ本発刊!

連日自著の紹介で恐縮するが、待望の発刊なので・・・。
今日、「社会科の授業ミニネタ&コツ101」(上條晴夫監修 佐藤正寿編著)が我が家に届いた。
12月~2月まで精力的に取り組んだ本だ。
授業ですぐに活用できるミニネタが101本、集まっている。「やってみたい」と思うものが揃っているのだ。
私はまえがきに次のように書いた。

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「社会はなかなか教え方がわからなくて・・・」
「いつも課題を出して、それを教科書や資料集で子どもたちが調べて発表させるけど、子どもたちは退屈そうで・・・」
「おもしろい教材開発の実践を読んでやってみたいと思うんだけど、簡単にできそうもなくて、結局はやらずじまいです・・・」
 社会の授業に関する身近な声です。確かに社会の授業に困っている人は多いと思われます。しかも、社会の授業研究会の機会もなかなかありません。結局、実践のイメージが浮かばないまま今まで通りの方法で授業を行ってしまうことが多いのではないでしょうか。

 その解決の大きな助っ人となるのが本書です。教師であれば誰でもすぐに実践できるミニネタを101本集めました。一目見て「実践してみたい」と思うようなミニネタ揃いです。(後略)
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この本の特徴として次の3点があげられると思っている。

1 楽しい活動ができる
2 何度でも実践可能
3 ミニネタの意義や授業での活用方法もわかります

自分自身も他の人のネタを活用していきたいと思っている。
アマゾンにはまだ反映されていなので、今回はここまで。反映されたら改めて紹介をしたいと思う。

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2006.04.04

授業のアイデア本、2刷に

今日、ひまわり社から「授業のアイデア 3・4年」の2刷の本が届いた。
発行がちょうど2年前。2000部の発行だから、1年で1000部ずつ売れたこととなる。
嬉しいことである。

この本は地方の書店では扱われていないことが多い。私の地元の本屋さんでも、取り扱い書店ではなかったが、ひまわり社さんからお願いをして置いてもらえることになった。
そんな中での2刷だから、本当に有難い。

ちなみに2冊目の著書の「学力のつくノート指導のこつ」も好調。こちらも2刷になったばかりだが、ランキングを見るとアマゾンでも売れていることがわかる。

本が売れるということは、間接的に自分の考えや実践が他の人の役に立つことだと思っている。これは著者としての喜びである。これからがさらに教育書購入の時期。さらに役に立つことを願っている。

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2006.04.03

「最強のコーチング」

ここ数日、繰り返して読んでいる本がある。
「最強のコーチング」(清宮克幸著 講談社)だ。著者は早稲田大学ラグビー部前監督。今年度からはサントリーの監督になる。
そもそも、自分はテレビでのラグビー観戦が大好き。最近は早稲田がどんどん強くなる様子に驚いていた。強くなるにはきっと秘密がある。そう興味を持った時に手に入れた本である。

読むと、組織を強くするための興味深いエピソードがちりばめられている。キーワードだけ記そう。

・コーチングの出発点は「なぜ」
・「場」が作り出すエネルギー
・アナログな練習をデジタルに
・スローガンが果たす役割
・コンバートの重要性
・「あこがれ」を持つチームの強み
・目標の数値化
・キャプテンシーの活かし方

これらは自分の教師修行に通じる面があるなあと共感する。
たとえば、「場」が作り出すエネルギー。講師や訪問授業という「場」を引き受けることによって、自分を高めようとするエネルギーがわいてくる。
たとえば、今年の自分のスローガンは「グレードアップ」。現状維持は「後退すること」だと思っている。
たとえば、「あこがれ」。自分がかつて見たあの学級にあこがれる。自分がたくさん学んだあの教師にあこがれる。それらもエネルギーになっている。

「強くなるための原則」は一緒なんだと改めて感じた本である。

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2006.04.02

TOSSデー

3年ぶりにTOSSデーに参加した。会場は一関。
自分がTOSSに参加していたのは、99年から数年間だ。高浜小に転勤して、「自分から学びに出なければダメだ」と考え、東京のセミナーに参加してから、あちこちに出掛けたものだった。ちょうどPCも使い始めた時期だったし、メーリングリストによる活動にも参加した。
事情があって、その後、活動の拠点は変えたが、その時に学んだことは自分の財産になっている。

今回参加したのは、同僚が熱心に活動に取り組んでおり、それを応援したいということがきっかけだった。同時に、今一度そのころに学んだことを思い出して、新たな学びをしたいというのも理由だ。「ツーウェイ」等の雑誌はとってはいるものの、セミナー等への参加をしていないとどうしても刺激が薄くなる。その点での刺激を求めたのも事実だ。

実際に参加していくつもの学びがあった。

・若手の先生方の入念な講座準備(トップバッターの先生は始める前に必死に練習をしていた)
・演習で即座に指導言を言える実力(今回はいじめに対して)
・学級づくりの基本を見直したこと
・グレーゾーンの子どもへの対応
・セミナーの運営

自分が関わっていた時の先生方ともご挨拶をした。それぞれTOSSで学んできた自信のようなものが感じられた。
関わっている組織は違えども、「子どもたちに力をつけたい」という理念は同じだ。こういうメンバーも岩手にはいる。また一つ元気になった。

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2006.04.01

「元旦宣言」

4月1日は教師にとっての「元旦」。今年度の「元旦宣言」である。
今年度、自分の実践をより深化させるために、一層の集中化を目指す。
テーマは「グレード・アップ」。どんな状況でも一定以上の質のアウトプットを心がけたい。

【今年度の目標】(数字は重要度順ではありません)

1 内容のある単著を書き上げる
 現在、単著を依頼されている。学級通信をテーマにしたものだ。今までの経験を生かして内容があるものを書き上げたい。さらに確定はしていないが、もう1冊分の原稿も今年度すべきこと。こちらは対象が幅広いので、より一層の工夫が必要だ。

2 研究(情報社会のしくみを学ぶ教材群の開発)を継続し学会発表をする
 昨年度の学会発表の内容を、スケールアップして今年度行う。松下教育財団の助成も受け、研究同人もいる。これほど有難い研究環境はない。学会発表もする。

3 各種プロジェクトを充実させる
 有難いことに今年度もいくつかのプロジェクトに参加できることになっている。

4 社会科におけるIT活用の実践をまとめる
 すでにいくつかの講師依頼をこのテーマで受けている。それらをいいチャンスとしてまとめていく。

5 活動中心の社会科授業の記録化
 IT活用とは別に「活動中心の社会科授業」も工夫していきたい

6 「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」を各教科で
 これが自分のWebの原点。初心忘るべからず。

7 連載原稿を締切数日前に
 おは奥ネット原稿、小学MMメールマガジン「私の教材開発物語」、授業づくりネットワーク「授業でのIT活用」(隔月)を締切数日前には仕上げるように努力する。

8 メディつき実践、学習ゲーム実践等今まで関わってきた流れを大切にする
 特にメディつき実践は各機関と連携する

9 地域でのセミナー主催
 今までの積み上げたものを継続・発展する

10 学級づくり・家本実践の追究
 故家本先生の実践をより広めるように

欲張って目標を立てた。それでちょうどいいと思う。「学級通信の日刊化」「日々の授業の充実」といったことはあえて記さなかった。それらも当然のこととして行っていく。

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