N先生からの学び
学級通信 プロジェクトZ 第21号より
時には学級のことではなく、自分が学んだことを書きます。
先週の木曜日に校内研修会がありました。N先生の講話です。
N先生については一つの思い出があります。
私が初任時代(もう20年以上前になります)に、初任者対象の研修会がありました。盛岡市の小学校です。その時に参観したのが、N先生の学級でした。2年生の図工です。子どもたちが本当に生き生きと学習に取り組んでいたのが印象的でした。
私が思い出に残っているのは、授業後の研究会です。私が授業についての質問をしました。その質問の間、ずっと真剣に私の目を見て聞いてくださったのです。そして答える時も同じです。一瞬も目を横にすることなく、ずっと質問者である私の目を見て答えてくださいました。まさに「アイ・コンタクト」です。
その時の質問の内容も、質問のお答えもすっかり忘れてしまいましたが、N先生のあの真剣な目はずっと記憶に残っていました。それほど強烈でした。
「話を聞く時には、このように真剣に目を見てしなければいけない」と感じたものです。(これについては、今回の研修の時も同様でした。N先生は常に真剣な目で話しを聞き、答えていました。)
具体的な研修内容は記しませんが、N先生の著書に子育てのヒントとなるような文章がいくつもありました。たとえば次のようなことです。(N先生の許可を得て記します)
・子供に「転ばないように歩きなさい」と言うのは間違っています。同じ言うなら「転んでもいいから、自分の意志で歩きなさい」と言うべきです。
・褒めてばかりいても、子供は育たない。
しかし、注意ばかりしていては、もっと育たない。
・多くの人間は自分に厳しく当たった人間を忘れない。そして、その中のほとんどの人間は、残念なことに、厳しくされたことと、冷たくされたこととを混同して記憶している。
ところが、賢い人間は、どんなに厳しくされていても、辛く当たられても、その中に、自分の成長につながっているものを一緒に記憶している。
・ほとんどの大人が自分が子供であったことを忘れています。
・車が渋滞しています。
この時、運転手の父親が何というかに興味があります。
A 「いつまで渋滞しているんだ。急いでいるのに。」
B 「何があったんだろう。事故でなければよいが・・・」
AとB、二つの違いは、天と地ほどの差があります。
省略をしていますが、これら一つ一つの解説があります。一つ一つの言葉にうなずきながら読みました。読みながら、自分の学級経営はどうだろうか、自分の子どもたちへの対応はどうなのだろうかと何度も自問自答をしました。
今回改めてこの本を読んで、自分の授業や学級経営について考えるいい学びができました。
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