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2006.06.27

先達に学ぶ2

学級通信 プロジェクトZ 第51号より

(前号の続きです。50号記念のエッセーです。)

■自分がたくさんのことを学ばせていただいたお礼に有田先生に手紙を書いたことがあった。すると、和紙に毛筆のご返事をいただいた。
これには恐縮してしまった。超多忙な生活の中から一教師への返信を
出していただけるとは・・・。
後で知ったことであるが、有田先生は一日に十数通は手紙を書いているとのこと。頭が下がる思いである。
 そこには次のように書かれていた。

 教師として一つのテーマを持つことです。それも、より具体的なものがいいです。たとえば、発問だったら、発問をずっと研究していけばものになります。がんばってください。

 こう書かれていた手紙は、私にとっての宝物になった。

■その後十数年、有田先生からずっと学び続けた。基本的には本から、時には有田先生の講座に参加して。もちろん、校内の同僚や他の著名な先生方からも学んでいたが、継続的に学び続けたのは有田先生からだけだった。
  そして「いつかは、有田先生に自分の学級を見てもらいたい」という願いを持つようになった。

■そのチャンスが一昨年訪れた。胆沢地区社会科教育研究会で本校を会場に有田先生をお招きすることになったからだ。私の授業(6年担任)を見ていただくことになったのだ。
 授業内容は「韓国の生活や文化」。指導計画を細かく立て、授業に臨んだ。この時ばかりは、有田先生が授業を参観されるということで、かなり緊張をした。それでも、指導計画通り授業が流れまずはホッとした。
 授業後、有田先生からご批評をいただいた。授業のいい点、子どもたちのよさについて触れた後、次のように言われた。

 川のようにスーッと流れた授業だった

 この言葉にハッとした。「痛い点を突かれた」と感じた。というのも授業中、とにかく計画通りに・・・と終始していたからである。子どもたちも教師のその意図を感じてがんばった。しかし、有田先生は「もっと子どもたちが『先生、どうしてそうなるのですか』『(友だちに対して)ここは違うのではないですか』というように、授業の流れを変える部分があってもよい」と言われた。これは自分にない視点だった。
実に有難い視点であったし、その教えは今の自分の授業につながっている。

■研修会の終了後、校長室で有田先生としばし懇談を行った。その時にお願いをして著書にサインをしていただいた。
 その時に「授業は布石の連続」という言葉も書いていただいた。有田先生の座右の銘ということだった。
この言葉の意味を考えながら今後も授業に取り組んでいこうと改めて感じた。
 同時に、今後も有田先生から学んでいこうと今も思っている。

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Comments

コメントありがとうございます。
熱意は同等以上だと思いますよ。今有田先生はJJさんと同じ県でお勤めですから、チャンスはあると思います。がんばってください!

Posted by: サトマサ | 2006.06.27 22:35

 どうも。JJです。
 有田先生を追い続けているのは私も同じなのですが,サトマサさんに比べて熱意が足りなかったように思います。もっとアクティブに行動すべきでした。まだ間に合うと思います。がんばります。
 佐藤学級の授業もぜひ見たいと思います。今後ともお願いします。

Posted by: JJ | 2006.06.27 21:21

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