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2006.06.14

研究授業1

学級通信「プロジェクトZ」 41号より

昨日の研究授業の様子を記します。最初に次の教科書の想像図をスクリーンに映しました。

 教科書にはこの想像図が2ページ見開きにわたし掲載されています。その絵には実に多くの情報が詰まっています。それらを発見することが子どもたちの最初の目標です。
 課題は「武士はどのようなくらしをしていたのだろうか」です。
 学習の進め方を簡単に確認したあと、子どもたちに次のように指示をしました。

 7分で気づいたこと、思ったことを書きなさい。この時大切なのは何ですか。そう、「解釈」ですね。どのようなことなのか、自分なりの考えを加えてください。

 子どもたちには気づいたことだけではなく、自分なりの「解釈」もこのような絵の場合には書かせています。これが歴史や絵の見方を育てることになるからです。
 子どもたちは次のようなことを見つけました。

・弓矢やけんで鍛えている。いくさに備えているのではないか。
・女の人々は畑や田で働いている。食べ物を作っている。
・塀や堀で屋敷が囲まれている。敵が襲ってきても困らないようにしている。
・山などで馬が飼われている。いざという時に使えるようにしている。
・入り口がせまい。敵のうまが入りにくいようにしている。
・弓の手入れをしている。どんどん武器を増やして、戦いに備えている。
・やぶさめをしている。武芸の練習のためである。
・武士と農民では身分が違っている。
・入り口の上に小屋がある。敵がきてもすぐに連絡ができるように見張りをしている。
・牛の方が馬がより少ない。当時は馬の方が戦うために大事だったのだ。

 このようなことを子どもたちは20分以上連続で発表しました。発表をしていない時には一生懸命にメモをします。私は時々、理解を深める「ツッコミ質問」を入れたり、教科書や資料集で確かな証拠を探させたりしました。
 子どもたちがスクリーンの絵をもとに発表をしたので、聞き手は集中して発表内容を理解することができました。そして、発表内容は「農作業」「武芸を磨く」「戦いの準備」の3つに分けられることに子どもたちは気づきました。(つづく)

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Comments

コメント、ありがとうございます。
まだまだ自分としてはいろいろと工夫できたのではないか・・・という思いがあります。たとえば、発表させる時の工夫です。これらについてはまた言及したいと思います。

Posted by: サトマサ | 2006.06.16 07:23

どうも。JJです。
子供たちの見方がすばらしいですね。
今日同じようなところ授業しましたが,なかなかうまくいきませんでした。資料を読み取らせる発問・指示や時間は奥が深いです。
また,いろいろ教えてください。

Posted by: JJ | 2006.06.15 23:50

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