メールマガジン「教材・授業開発研究所ニュース」の3号の掲載された原稿です。これは有田和正先生主宰の教材・授業開発研究所のメルマガです。発刊されたばかりです。ぜひご登録ください。3号には有田先生も「教材研究の仕方」をご執筆されています。登録やバックナンバーはこちらから。
有田和正先生の影響で教材開発を進んで行うようになって十数年。「本で調べる」「可能であれば現地取材、できない時には電話取材で」が教材開発の基本である。さらに自分なりの仕事術も最近は加えている。以下、紹介する。
1 きっかけとしてのインターネット
一次情報を知るという点ではインターネットは本当に便利である。キーワードを打ち込むだけで関連情報、図書、キーマン等が見つかる。以前「青い目の人形」を教材開発していた時に、身近なところにあることをインターネットで見つけたことがあった。地域関係の教材開発の時にも必ずチェックしている。
2 いつでもどこでもデジカメ
デジカメの便利さは言うまでもない。外出した時に「これはおもしろい。授業の教材となる。」と思うことが時々ある。その時の記録用に持ち歩き、気軽に写真を撮るようにしている。そのまま教材用写真として提示することもしばしばである。
3 地域巡りは自転車で
学区のことや市のこと、そしてそのよさを子どもたちに知ってほしいと思っている。そのためには教師自身が知ることがまず一番である。時間があれば可能な限り地域を巡っている。それも自転車で。「小回りがきく」「あちこちを見ながら移動できる」「駐車に困らない」ということを考えたら、自転車がいい。
4 旅行は新たな教材開発のチャンス
その土地の産業や〇〇記念館などは、授業にそのまま使える資料が入手できることが多い。もちろんインターネットでも調べることができるが、現地を見て閃くこと、取材から学ぶことはその何倍も教材開発がしやすい。昨年度は北海道と沖縄に行き、5年生の社会の学習で役立てることができた。もっとも家族旅行の場合にはほどほどにしないと家族にあきれられるが・・・。
5 あちこちの情報から発想を得る
新聞やテレビ、ミニコミ誌等も貴重な情報源だ。最近はテレビで「わりばしが値上げ。中国からの輸入が減っていることが理由」という番組を見た。環境教育の一つの教材になりそうである。このようなヒントはあちこちに転がっているものだと感じる。
6 いつくものネタを「温めておく」
現在6年生の担任である。学習する単元について何かしら工夫した教材開発を心がけるのは当然である。同時に思いつくまま、気の向いたまま他学年のものも調べている。それらのネタを温めておくことにより、そのネタの視点が自分の中に意識化される。そうすると不思議なもので関連情報が集まってくる。これは、その学年を受け持った時の自分のためばかりではない。他の先生方にも提供できるネタを・・・と考えている。
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