京都橘大学シンポジウム1
今日は京都橘大学シンポジウム。たくさんの学び、そしてたくさんの刺激。いいシンポジウムに参加させてもらった。今回は池田先生@京都橘大学のお招き。私の役目はIT活用の模擬授業。ただし、他にも3人の実践家が招かれ、共通項として漢字指導をする。この話が来た時に「漢字指導か・・・」と迷った。十分な蓄積がないからだ。
しかし、池田さんからのお話であれば断れない。また、杉渕先生、土作先生、赤坂先生という一流の実践家の模擬授業を見られるという気持ちも前向きにさせた。
IT活用より、まずは漢字指導の授業作りが基本。役立ったのが過去20年以上購読している雑誌「国語教育」である。ところが漢字指導の特集は意外と少なく10冊にも満たなかった。それでも基本的な今までの指導の流れがわかった。さらに文献をいくつか購入。そこから模擬授業の構想をして、先週はこれが中心の毎日だった。
他の先生方と内容がだぶらないように次のような内容で行うことにした。
□模擬授業の重点
■ 漢字の特色・おもしろさについて考えさせ、漢字についての関心を高める
■ ITを活用して、わかりやすい授業を行う
□ 模擬授業の流れ
1 木のつく漢字を考えさせ、発表させる
2 「果」「巣」「桜」「梅」といった木のつく漢字の成り立ちを考えさせる
3 「森」のように3つ重なった漢字について考えさせる(品、晶、轟など)
4 3つ重なった漢字を創作し、発表させる(「笑点」での例を紹介)
※随時グループでの相談等を組み入れ、集団で学ぶよさを感じ取らせる
子ども役は橘大学の学生さん。とても意欲的で模擬授業だけど、普通教室で授業をしているようだった。その点で自分の目標は達成できたと思う。
他の3人の先生方の主張は強烈だった。杉渕先生の授業テンポはライブでなければわからないと感じた。土作先生の確実に漢字を覚えるための仕掛けや個別指導での声がけはさすがと思ったし、赤坂先生の子ども役の学生さんへの関わり方、盛り上げ方は一級品であった。
当然、シンポジウムも刺激的。登壇者の主張を語る時間が十分にあったので、それぞれが自分の世界のお話をする。池田先生のコーディネートぶりもさすがであった。「もっともっと学ばねば!」と思うような時間であった。
今回は登壇者としての参加だったのだが、結果的に自分が研修会で学ぶ会となった。かかわってくださった先生方に感謝!
Comments
池田先生、コメントをありがとうございました。
シンポジウムのコメントはふだん考えていないと難しいなと感じながら話していました。言葉を選んでいたように思われたのは、迷っていたという部分もあったのかもしれません(笑)。
それにしても京都は最高でした。「出会った人のすばらしさ」がです。また行きます。こちらからもご縁をお願いいたします。
Posted by: サトマサ | 2006.09.26 16:31
佐藤先生、池田です。
いろいろと無理を申し上げたにもかかわらず、本学の児童教育学科開設記念シンポジュームに御登壇頂きまして、本当にありがとうございました。
京都に8時間、シンポジュームに5時間という時間にも関わらず、会場のお客さんに、また学生にとさまざまな学びを提供してくださいました。
ひとつひとつ言葉を選びながら、質問者との間に置くように話される語りは、さすがだと思いました。
コーディネータとしての私の仕事を褒めて頂き、嬉しく思います。しかし、学生を褒められるのは、もっと嬉しいなあ(^^)。
今後ともご縁を頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
Posted by: 池田修 | 2006.09.26 07:03