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2006.10.26

自分は幸せな初任だった

京都の池田先生のブログに「なんとも居たたまれない」というエントリーがあった。
読んでいて、池田先生と同様にやり切れない気持ちになった。

張り切って学校の教師になって2カ月。まさか命を絶つぐらい悩んでいるとは周囲も思わなかったであろう。
学校体制の不備と同様に池田先生は保護者の意識にも目を向けている。若い教師への呼びかけには、共感を持って読ませていただいた。

採用されるとすぐに担任。保護者からすれば、担任は初任であっても、ベテランであっても一人きり。
期待を求める。
しかし、初任者だから学級経営も授業もうまくはいかない。
そんな初任者でも、周囲がカバーしたり、保護者も温かい目で見てくれていたのであれば、元気に仕事ができる。

私自身がそうだった。初任時代に数多くの失敗をしたし、学級経営はメチャクチャ。授業はもちろん下手。
あるのは「若さ」だけ。それが大きな武器で、子どもたちがとにかく「先生、先生」ってついてきて、毎日が楽しかった。
自分の失敗でいくつかは同学年の先生方にカバーしていただいたし、そんな私を保護者も余裕を持ってみてくれた。実に幸せな初任だった。
2年目からは「これではいけない」と思い、教育書・教育雑誌に身銭を投資するようになり、レポートもどんどん書くようになった。学級通信を自分の学級経営の柱の一部にしたのもこのころだ。やりたいことを自由にさせていただくことができた。これも幸せなことだった。

今はそういうことができない時代であろう。
しかし、ある程度の年代であれば、そういう時代を経てきて教師をしているはずだ。
そういう先生方がその初任者や保護者にあれこれ働きかけていたら・・・と思う。
私たちの年代の使命の一つだと思う。

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Comments

はじめて担任そして教師になったのは三年前。
初任のとき、4月から三ヶ月で5キロ落ちました。
相当急激なやせだったので、
保護者の方が大丈夫?とかなり心配してくださいました。
失敗も多くあったけど、
保護者も文句をいわず、先生方に助けれられて、
夏休み明けはとても楽しい一年になりました。

終了式に、いろんなものがいっぱい出たのか、
涙がとまらなくなってしまいました。
幸せです。

Posted by: ながたく | 2006.10.26 at 21:51

ながたくさん、コメントありがとうございます。
大学の恩師が卒業前に「教師の人生は最初の3年間で決まる」と話しました。
私にとっては本当にいい3年間でした。その3年間がよかったから、今も幸せな教師人生を歩いているのだ・・・ながたくさんの話を読みながらそう感じました。

Posted by: サトマサ | 2006.10.26 at 21:58

どうも。JJです。
わたしも,幸せな新任だったと思います。頼りになる同世代の先生がいて,鍛えてくれる主任がいて,切磋琢磨する同期の仲間がいて。
あれがあったから,今の私があると思っています。
鍛えてくれた主任さんには,今でもものすごく感謝しています。

うちの学校にも今新任の先生がいます。できるだけ,サポートしています。

Posted by: JJ | 2006.10.26 at 22:18

JJさん、コメントありがとうございます。
確かに幸せな環境ですね。
今は私たちが恩返しをする時代。
職場でできることをしなければ・・・と思っています。

Posted by: サトマサ | 2006.10.26 at 22:37

テレビも議員も教育委員会も校長も、親には文句を言えなくなっているのではないかと思います。それは視聴率、選挙、クレーム対応の面倒臭ささ、生徒数確保などの理由があるからだと思います。

そのしわ寄せが一番弱いところに出てくる。新卒の先生です。

私も多くの校長先生と一緒に仕事をしましたが、本当に敬愛できる校長先生もいました。「池田さんは、子どもの担任をすれば良い。私は親の担任ができる.何かあったらこっちに回してね」と言ってくださったのも敬愛する蛭田元校長先生です。

そのときはじめて
(あ、校長の仕事って大切で、面白いこともあるかもしれない)
と思えました。

返り血を浴びてくれるから、リーダーとして尊敬するのだし、そのための権威や権限を託されているのだと思います。

こんな飛び跳ねている私をも、
(まあ、池田はあれでいいね)
と見守ってくれた先生たち、保護者のみなさんがいた20代の私も幸せでした。

次は私達が、若者を鍛えて見守る順番だと私も思います。

Posted by: 池田修 | 2006.10.27 at 08:04

池田さん、コメントありがとうございます。
もともとは池田さんのブログを拝見し、私も居たたまれなくなって書いたものでした。
校長がどれだけ職員に尊敬されているか。とても重要だと思います。「自分が失敗をしても、校長先生がバックにいる」と
「自分が失敗したら、校長先生に何を言われるか・・・」
では大きな違いがあります。特に若い人にとっては。
その点で「先生がすることだから、まあいいでしょう」と言ってくださる校長先生に私は本当に助けられました。
自分も後輩たちに、そのように接していきたいと思っています。

Posted by: サトマサ | 2006.10.27 at 12:17

そして、その蛭田先生とは、偶然電車の中でお会いしました。私がディベートの試合のジャッジをしに行くときで、先生は退職後請われて大学の先生になり、その仕事に行くところでした。

私は本を読んでいたのですが
「すみません、ひょっとして、池田先生じゃありませんか?」
と中央線で声をかけられ、私は驚いて叫んでしまいました。
どちらも用事があったので、再会を約束して別れました。

それで改めて食事をしました。
『先生の御陰で、私は思い切りやることができました』
と話すと、
「私だって、池田さんがいたからやってこれたんですよ」
と言ってくださいました。
そんな風に思ってくれていたのかと切なく嬉しくお酒を酌み交わしました。

私の教員生活に圧倒的な色をつけてくださった先生です。

そろそろ東京では、私の同期が教育委員会の指導室長になったり、副校長になったりしてきています。蛭田先生のような仕事をしてほしいなあと、応援しています。

Posted by: 池田修 | 2006.10.27 at 22:18

池田さん、続編、ありがとうございました。
やりとりからすると、「太っ腹だが謙虚な蛭田先生」というイメージがしました。
まさにすばらしい上司と巡り会いましたね。

Posted by: サトマサ | 2006.10.28 at 06:45

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