« 家庭でできるノート指導2 | Main | 佐藤学級の分析 »

2006.12.16

家庭でできるノート指導3

今日は別のことを書こうと思っていたが、ノート指導の原稿の反響がいくつかあったので、続きを掲載することにする。

【子どもの自学ノート勉強法】

 子供たちが自分でノートに書き込めるようになったら、次のステップである。家庭で「自学ノート勉強法」に取り組む。これは、学力をつけるために自分でノートに書いて学ぶものである。学校での学習内容を復習するのが効果的である。そこにはいくつかのコツがあり、親の務めはそのコツを、学校の先生のように教えることだ。

1 ノート作りの基礎技能を教える

 見やすいノートにするためには、基礎技能を徹底させることが大事だ。どの学年でも「番号」「囲み」「記号」「線・矢印」の4つの基礎技能を教える。
 この中で最初に教えるのは「番号」と「囲み」である。この二つを徹底するだけで、ノートの印象は違ってくる。番号なら、わかることを一つずつ書くようにさせる。①②というように丸で囲んだものが見やすい。子供にとって番号を書くことは、自分の書いた量をつかむことなる。以前より書く量が増えれば、それが励みになる。また、囲みは大事なところにする。きちんと定規で引かせたい。定規で引いた線とフリーハンドでは見た目が全く違う。美的感覚と丁寧さを育てるという点でも定規を使わせたい。
 記号や線・矢印の便利さや「文や言葉で表すよりも端的に表現できる」という点にある。たとえば、ヘチマの長さが「30cmだったものが50cmになった」ということを書き表すのなら、「20cm→50cm」というように矢印一本で時間の経過を表現できる。このような便利さを実感させて活用させたい。

2 まとめや感想を書かせる

 学校での授業では、自分の思ったこと、感じたことをノートにじっくりと書く時間はとれない。そこで、家庭でのノート作りの時に「この勉強で思ったこと、感じたこと」を書かせる。といっても、最初は何を書いていいか子供たちも戸惑うかもしれない。そこで、次のように観点を与えてみよう。

・今日の学習でわかったことや思ったこと
・先生の話で覚えていること
・友達の発表ですごいなあと思ったこと
・これからがんばりたいこと

 最初は短くてよい。慣れてくれば、書く量もどんどん増えていく。ノート作りにこのようなまとめや感想コーナーを設けることによって、子供たちは学習を振り返る習慣が少しずつ身についていく。それは、「自分の学習をよりよくしていこう」という意欲につながる。

3 赤ペンを入れ、ふれあいを深めよう

 子供たちがノートを書き終えたら、評価をすることが大切である。それも「プラスの評価」だ。子供たちなりにがんばった自学ノート。改善したい点はあるだろうが、まずは長所に目を向ける。「昨日よりは、書く量が増えた」「今日の感想はおもしろいね」というようによさが必ずある。必ず探し出して、プラス評価を子供たちに伝えるようにする。
 親のその思いを直接話してもよいが、赤ペンで伝えるのも一つの方法だ。ノートの欄外に2~3行、簡単に書くのでよい。赤ペンのよさは何といっても「形に残る」ということ。回数が積み重なっていくと子供たちも書いてもらうことが楽しみになる。
 むろん、改善点を指摘したいことがあるだろう。そういう時にはまず二つはほめる。そして一つだけ「ばんごうを書くともっと見やすいね」と改善点を書くようにする。ほめられたあとであれば、子供たちも素直に受け入れる。
 このようなふれあいは親子にとっても大事だ。子供ががんばったことを親が認める。親からのメッセージに子供たちも共感し、さらにがんばろうと考えるであろう。学力をつけるための自学ノート作りであるが、結果的には親子の絆を深めるのである。

|

« 家庭でできるノート指導2 | Main | 佐藤学級の分析 »

Comments

「できる教師のデジタル仕事術」に続き、「授業のアイデア3・4年 授業を楽しむコツ70」と「ぐんぐん伸びる学力のつくノート指導のコツ」を購入しました!とても勉強になりました。またゆっくり、感想します。1月のセミナーに申し込みをしました。先生の授業を見せていただけるのを楽しみです!抽選にならないことを祈ります☆

Posted by: タマゴ | 2006.12.18 at 15:40

タマゴさん、コメントありがとうございます。
しかもたくさん本を買ってくださり、感謝します。
今、学級通信の本(単著)を作っています。6月ごろにはできると思います。
セミナーの時には声をかけてくださいね。

Posted by: サトマサ | 2006.12.18 at 19:04

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 家庭でできるノート指導2 | Main | 佐藤学級の分析 »