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2007.01.20

「定食メニュー」ではヒットは出せない

朝日新聞の土曜日の「be on Saturday」のフロントランナーはよく読む。ほとんどが時代の先を行く社長さん。その考え方・行動の仕方からヒントを得るためだ。

今回はワーナーミュージック・ジャパン社長の吉田敬氏。「選択と集中で」という小見出しが目に入った。自分が昨年心がけていたことだからだ。
そうしたら、次の文章が飛び込んできた。

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売り方には定石があります。(略)僕らは「定食メニュー」と呼んでいます。松竹梅じゃないけど、いくつかパターンはありますが、ただそれをやるだけというのでは、何も考えていないのと一緒。絶対にヒットは生まれないと思っています。

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今の自分の状況に似ていると思った。若い頃は、自分なりの「定食メニュー」(定石)を作るのがまず大事だ。自分もそうしてきた。そして、ある程度自分なりの定石パターンが身に付いてきた。
しかし、その「定食メニュー」に安住しているのでは意味がない。昨日読んだ教育雑誌にも「自己評価しない教師の力量は落ちるのみ」という話が書かれていた。
今度は次の二つで考えていかなければいけないだろう。

・定食メニューを増やす(自分なりの定番実践の幅を増やす)
・注目の新メニューの開発(新たな注目実践の創造)

ちなみにこの「be on Saturday」の「愛の旅人」では私の故郷・秋田県の五城目町が出ていた。懐かしくなって、五城目町のあちこちを検索して、「そうか、今は人口1万人になっているんだ」「木村謹治博士(ドイツ文学)の写真が小学校に飾られていたなあ・・・」といろいろな思いをもつことができた。幸せなひとときだった。

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Comments

池田さん、長いコメント、ありがとうございます。
3つのうち「連載」も確かにしていますね・・・。知識定着として5年生だったら都道府県名とか、6年だったら歴史クイズとか・・・。知識が増えると興味もわき、最終的には社会好きの子を育てることになります。
年間での授業構想というのは、小学校の場合、それほど多くの教科ではできないものですが、自分の得意教科はこの発想で行えば、授業もどんどん進化しますね。

Posted by: サトマサ | 2007.01.21 11:08

私もこのことをずっと思ってきました。
二十年近く思ってきましたが、あまり理論化できないので自分の物差しとして使ってきました。ですが、最近では、授業づくりの講座をすることになりましたので、ときどき話すようにしています。

それは、授業を年間の単位で見る時、三つの作り込み方があるのではないかと言うことです。

1)定番
2)新規開拓
3)連載

です。

1)は佐藤さんが言われている定食に相当するところだと思います。安定したメニューがあると言うことは、授業を安定させます。自分の得意分野に自信を持って取り組めることは、生徒から信頼を得る源にもなります。追試等をしながら、まずはこれを身につけることが安定した授業につながると考えています。

2)は注目の新メニューですね。若いうちは、毎月が自動的に新しいことの開拓になるのですが、数年過ぎれば、特に中学校では一つの授業を複数のクラスでやりますし、平均して三年に一回は元に戻りますから、教材に慣れが出てきます。そこで、「年に一つは意識的に今まで全くやったことのないものをやる」という決意で取り組んでいました。

3)いわゆる帯単元ですね。基本的には授業の導入の5分から10分で私は、詩・短歌・俳句・名言などをアンソロジーノートというものに書かせていました。これは、硬筆の書写の練習でもありますが、子どもたちに言葉の宝物の貯金をさせているつもりでした。三年間担当すると200前後の作品を与えることが出来ます。

年間指導計画を立てるとき、この三つの枠組みで捉えて作るようにしていました。私には割とすっきりしたフレームでした。

Posted by: 池田修 | 2007.01.21 10:20

ながたくさん、お祝いメールありがとうございました。
御尊父のお話はブログで拝見しておりました。まさに働き盛りでしたね。
でも、そのご遺志をながたくさんが引き継いでいると思われます。私の場合には母が亡くなっていますが、その教えはずっと心に残っています。

Posted by: サトマサ | 2007.01.21 07:43

お誕生日おめでとうございます。日記みました。
とにかく、体には気をつけてください。
というのは、亡き父は、50才手前で
病気になって、この世をさってしまったのです。
父親から学んだことは多く、父と同じ仕事に
つけたのは幸せですが、働き盛りの中で、
まだまだという思いはあったと思います。
すいません・・。少しくらい話になってしまいました。

Posted by: ながたく | 2007.01.20 23:29

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