昨日の続きです。
学級通信 プロジェクトZ 第159号より
子どもたちにモンゴルの様子を伝えたあと、次のように聞きました。
実際のモンゴルは遊牧民族の方が少ないのに、なぜ「モンゴル=遊牧民」というイメージができてしまったのでしょうか。
この学習の中心になる質問です。
子どもたちからは、次のような反応が返ってきました。
・今まで見たモンゴルについてのテレビが、草原で馬が走っているものだった。
・モンゴルの写真も馬に人が乗って移動している様子だった。
・教科書の「スーホの白い馬」でモンゴルのことを学習して、そういうイメージがあったから。
つまり、今まで自分たちが経験してきた中で、その国を見ているということがわかります。そして、その見方が「その国全体のイメージ」になっていることがわかります。
これは逆も同様です。外国の人が日本を見ている時も同様です。あくまでも限れた例の見方ですが、本の紹介されていた「外国人が見た日本のイメージ」を子どもたちに教えました。
・日本人には「ゲイシャ」「サムライ」が多いということ。
・日本の家は狭いので、家具は置いていない。さらに家に帰ったら、着物を着ている。
・ハイテクの国で人工犬をペットとして飼っている。
・日本人は「悪魔の使者」と言われているタコを食べている不思議な民族だ。
もちろん、これらはあくまでも一部の見方です。しかし、このような見方があるのも事実です。その見方について子どもたちは学びました。子どもたちの感想を紹介します。
・本や写真などで見るだけでは、その国のことがくわしくわからないということが、わかりました。他の国から見ると、日本も違うんだと思いました。
・モンゴルといえば、草原ばかりで、あまり都市とかがないというイメージだったけど、遊牧民の方が少ないということを知ってびっくりしました。また、外国人から見た日本のイメージを知って、人々によって外国の見方が違うと思いました。
・日本が思っていることと外国が思っていることが、さまざまあるんだなあと思いました。外国の人たちが日本をどう思っているか知りたいです。
・イメージだけだと全く別になっていることがあるので、びっくりしました。私たちがモンゴルをイメージすると遊牧民だらけだと思っていたけど、日本と似ていることがわかりました。外国人から見た日本のことをもっと知りたいと思いました。
子どもたちの感想からわかるように、いろいろな国のイメージはあくまでも「一つの見方」にしか過ぎません。これからの学習で、それらの一面的な見方がどんどん深まっていくことを期待します。
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